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<東アジア女子サッカー大会2005>なでしこJAPAN 大橋浩司監督インタビュー:Vol.1(05.07.15)

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大橋浩司(おおはし ひろし)
1959年10月27日 三重県出身
三重県立名張桔梗丘高‐大阪体育大(全日本大学サッカー選手権大会ベスト8、関西学生選手権優勝)
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1982年から2000年まで三重県内の公立中学の指導者としてサッカー部の監督をつとめる。1985年には三重県トレセンU-14監督・コーチ、1995年から東海トレセンU-14監督・コーチを経て、1999年に日本サッカー協会公認S級コーチ資格を取得し、日本サッカー協会指導者育成インストラクターに。2002年知的障害者によるサッカー世界選手権日本代表監督、2002年釜山アジア大会女子日本代表コーチ、2004年アルビレックス新潟シンガポール監督を経て2004年11月、日本女子代表・なでしこジャパン監督就任。


昨年のアテネオリンピックでの戦いを終え、指揮官が上田監督から大橋監督へとバトンタッチされた「なでしこジャパン」。彼女たちの次の大きな目標としてはアジア制覇、さらには世界のトップに勝つということがあげられる。・・・その目標に向かって日々トレーニングに励んでいる選手たち。
7月31日から始まる「東アジア選手権」では、今回初めて女子の大会も開かれる(女子は8月1日が初戦)。アテネオリンピック直後に「次は、まずアジア制覇」と話した選手たちにとって、中国、北朝鮮、韓国と・・・強豪ぞろいの中で初代王者に輝くことは、その目標を成し遂げるために、更にはアジアの女子サッカーの勢力図を塗り替える大きなチャンスとも言えるだろう。そこで今回は、アテネ後のチームの強化状況、そしてこれからのビジョンについてなど・・・なでしこジャパンの指揮をとる大橋監督のインタビューを2回にわたってお届けします。(インタビュー:日々野真理)

――今日はお忙しい中ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
大橋浩司監督(以下、大橋) こちらこそ、よろしく。何でも聞いてください。何でも答えますよ!率直に包み隠さず・・・と言っても隠すことはないしね(笑)


――ありがとうございます(笑)さて大橋監督は、アテネ五輪後に就任されましたが、その頃の女子代表はどんな風にご覧になっていましたか?
大橋 ちょうど日本にいなかったから、その頃の流れは、正直言って知らないんです。その頃の試合は映像としては見ましたが、上田さん(前監督)がやられてきたベーシックな部分は本当に大事なことで日本の女子サッカーが目指していくべきサッカーのスタイルだと思うのでそこを崩すつもりはありません。
ただ当時はやっぱり相手との力の差があったわけだから仕方ないと思いますが、どちらかというと相手の良さを消すリアクション的なサッカーでした。でも今後、世界での大会にチャレンジする時にいつもそれをやっていたのでは、おそらく世界のトップレベルに行けないのではないのかな?と思います。
これは男子でも言えることですが、どこかで日本が主導権を握って日本の良さを出すサッカーをしていかないと世界のトップにいくというのはなかなか難しいことだと思います。そういう意味で、北京(五輪)までの間、ある程度の期間があるので、選手の「個の強化」と、「一人一人の戦術的な理解」という部分をもっと上げていきたいと思っています。


――「女子サッカー」の監督を引き受けられた際はどんな心境でいらしたのでしょう?
大橋 女子サッカーのレベルや、置かれている状況は知りませんでしたが、本来、知らなかったら不安につながると思うんですけど、逆にそんなに不安なところはなかったです。男女の区別は感じてなかったし、実は今も感じていません。これまで12歳、14歳、16歳、プロの若手選手とか、色々なカテゴリーの選手を指導してきましたが、カテゴリーの違いで指導も若干違いますよね?ニュアンスとしてはその程度です。同じサッカーをするわけですから、求めるものは一緒です。ただ、そこに至るプロセスの部分では、女子であることとフィジカル的に男子に比べれば劣るということで、その要求の仕方やトレーニングの内容は若干変わってきます。
自分にとってのウィークポイントは女子を指導したことがないということ。でも、逆にそれだからこそ、選手を「これは出来ないんじゃないか?」と言うような目では全然見なくて良かった。「女子の選手はどこまでできるんだろう?」とか、「ここまで要求できるんだ」逆に「これは出来ないんだな」というところから入れました。まずそのあたりの確認をして、いいところを活かしていこうという絵が描けたというのは、知らないがゆえに出来たことかな?と思います。


――「日本代表」の監督というポイントではいかがでしょう?
大橋 今までのように長い期間かけて指導してきたものと違って、短期間でチームを作っていかないといけなかったり、絶対勝たなくちゃいけないゲームっていうのがたくさんある。それだけではなく、A代表ですから、女子サッカーという中での日本のサッカーの方向性も示していかなくちゃいけない。そういう意味では指導者としてやりがいがあり、声をかけていただいたことに非常に感謝しています。


――大橋監督は、就任直後、Lリーグのいろんなチームを見て回られましたが、その狙いはどんなところにあったのですか?
大橋 まず、代表選手が所属しているチームがどういう状況でトレーニングをして、どういうレベルかを知らないといけないのでいろんなチームを回りました。そして、それ以上にもっと知らなくてはいけなかったのが「アテネで優勝したアメリカのサッカー」でした。それがどういうものかを見るためにまずアメリカに行かせてもらいました。
その経験から、日本の選手の「外国人選手に比べて体格が小柄なところ」、「組織的に非常にまとまりやすい」、「ボールを扱う技術の巧みさ」など、そういうところを活かすチーム作りを考えました。じゃ、それを活かすためにはどういう選手をセレクトしていかないといけないかな?という点でいろんなチーム、選手を見るころからスタートしたというわけです。


――合宿では特に若手も含めてこれまで代表に入っていなかった選手などもピックアップされましたね?
大橋 昨年はおそらく一年間はオリンピックに向けてのチーム作りだったと思うんです。そうすると将来性のある選手がいたとしても、途中から入るのはなかなか難しい。でも、私がバトンタッチした時は、もう一度若い選手も含めて全体のレベルアップをしなくちゃいけないので、個々の能力のある選手を呼べるという時でした。だから若手の選手をたくさん今まで呼んでるんですが、決してそれが若手に全部切り替えるということではありません。今はそんなに30歳を超えた選手はいないけど、もっともっと30代でも代表でやれる選手が出てきてもいいと思うんですよ。たくさんの選手に代表のキャンプに参加してもらって、自分の力を試してもらいたいし、もちろんそれが選手同士の刺激にもなると思いますからね。


――これまでの強化(チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、ロシア、ニュージーランドとの親善試合)について、ここまでの手ごたえというのは?
大橋 プラン通りといえばプラン通りです。ひとつは海外に行って、アウェイのゲームを体験するということ。前回のロシア遠征でもそうだったんですけど、レフェリーのジャッジが非常に偏っていたり、グラウンドコンディションも非常に良くない・・・現地で我々の与えられたピッチはそういうピッチでした。試合会場もそうで、本来我々がやろうとするパスを中心としたサッカーがしづらい状況でした。アウェイでは、そういう環境でもゲームをしなくちゃいけないわけですからね。


――遠征での経験が世界で戦う上での大きなポイントとなってくるということですね?
大橋 そうです。アジア予選を勝ち抜くために、日本以外のところでゲームをすることが多いと思うんです。ということは、過酷な条件や、日本よりもコンディションの良くないところで予選を戦うということが頭の中にあった上で、選手をトレーニングさせて強化していかなくてはいけないんです。そういう意味で海外でやらせてもらったことは非常に大きかったです。あと体格の優れた選手と試合をやるのは慣れの問題もあるので、そういうポイントでも非常に良かったです。
日本で強化していく個の技術と戦術のレベルアップだけでは、手ごたえは感じられなかったでしょうけど、海外の遠征も経験させてもらって、メンタルな面での強化と、実際のゲームに即した強化というのは出来てきたんじゃないかなと思っています。「学ぶより慣れろ」ですね。

★「大橋浩司監督インタビュー〜2〜」はこちらから


大橋監督の、はっきりとした語り口からは強いパワーを感じます。監督は息子さんがお二人いらっしゃるということで「息子二人だから、女性は苦手やな」と笑っていらっしゃいました(笑)が、「それは、サッカーとなれば別!」だそうです。さて、その大橋監督はなでしこジャパンをどんなチームにしていこうと考えているのか、そして具体的に東アジア大会に向けて、更にその後のビジョンについても語っていただきます。


★「大橋浩司監督インタビュー動画」はこちらから★

★J's GOALの日本代表特集[なでしこジャパン]はこちらから★
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