7月17日(日) 2005 J2リーグ戦 第22節
仙台 4 - 0 草津 (18:04/仙台/19,021人)
得点者:'29 渡辺広大(仙台)、'55 シルビーニョ(仙台)、'73 バロン(仙台)、'89 バロン(仙台)
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4‐0というスコアだけ見れば、まるで90分間、仙台が草津を圧倒し続けたように見えなくもないが、実際は少なくとも試合序盤では決してそう言える内容ではなかった。
敗戦した19節湘南戦に代表されるように、悪い時の仙台は、中盤で細かなパスミスを連発し、流れを相手に明け渡すケースが目立つ。この日の仙台も、序盤はそのサイクルにはまりかけていた。そしてハーフウェーライン付近という高い位置でボールを奪える草津は、自然とポゼッションも増し、酒井、寺田の両ウイングバックも高い位置で仙台を押し込む。彼らへの対応に追われる、仙台・熊谷と梁。思えばこの両サイドハーフが低い位置でもがく状況も、仙台の悪い時の典型である。
だが、こうして得たはずの好機を、草津は活かすことが出来ない。高い位置まで進攻したはずのサイドから、得点になるようなクロスが入ってこないのだ。試合後、草津の大半の選手及び監督が、1対1の弱さや局面における技術的な課題をチームの問題点として語っていたが、流れを掴みながら最後のところでゴールやシュートに結び付けられない苦労が垣間見える感じだった。
前半草津が放った3本のシュートは、大半がこの時間帯で放たれたものだったが、効果的だったといえるのは右45度から中へ切れ込み放った樹森の個人技によるシュートのみ。これでは厳しい。
さらに、仙台の最前線にいた大柴が、エネルギッシュかつ老獪な動きで、草津の両サイドに空いたスペースを使い始めると、攻勢に出ていた草津のサイドも下がらざるを得ず、自ずと草津にあった流れは終息してしまった。
そんな中で、仙台に先制点が生まれる。左サイドに流れた大柴のプレーで生まれたCK。シルビーニョが上げたニアへのボールに、頭を合わせたのはルーキー渡辺。ヘディングの強さを活かした彼のプロ初ゴールが、仙台のゴールラッシュの始まりとなった。
後半、仕切り直しを図りたい草津だったが、仙台の落ちない運動量(これが開幕前に課した厳しいフィジカルトレーニングの結果だとすれば、夏場に向けて期待が大きく膨らむ)による激しいプレスで、逆に危険な位置でボールを失う回数を増やしてしまう。
そこにつけ込んだ仙台が、後半10分にしっかりと追加点。センターサークル付近でボールを奪った梁がドリブルで中央から持ち込み、左の萬代へパス。萬代がためてペナルティーアーク付近に折り返すと、受けたシルビーニョが右足でミドルシュート。これが相手DFに当たって弾道を変え、草津GK小島の反応できないコースを通ってネットに吸い込まれる。自らのミスからゴールを許した草津と、そこにしっかりとつけ込んだ仙台。流れは決まった。
さらに仙台は、バロンを投入してとどめを刺しに出る。身体、精神両面で疲労した草津の守備陣にとって「わかっていても止められない武器」である高さと強さを持ったバロンの投入は効いた。
後半28分とロスタイムに、それぞれサイドからの折り返しと、混戦でのこぼれ球からゴールを決めて、バロンはわずか26分間で2ゴール。終わってみれば4‐0。仙台サポーターにとっても、リーグ戦のないこの2週間の間、余韻に浸り続けるに十分な勝利だと言えるだろう(試合翌日、仙台スタジアムで行われている仙台の「ファン感謝の集い」の会場に出かけてみたが、炎天下で開場を待つサポーターの表情が心なしか明るい)。
この試合で見えた両チームの課題を挙げるとすれば、仙台はやはりゲームへの入り方。もう少し集中して試合に入り、序盤のミスに気を遣えば、今節のような苦労はせずとも済む。再開直後から、アウェー甲府、ホームで福岡と鳥栖、そしてアウェー札幌と、昇格争いの直接対決が続く仙台としては、ぜひこの2週間でチーム全体の意識を高めてほしい。
一方の草津は、とにもかくにも個人の底上げが求められる。やっているサッカーが間違っていないことは、第2クールで(試合の一部の時間帯ででも)冷や汗をかかされた相手チームが良くわかっている。成績的には上り調子なので、後半戦でもそれを維持するためにも、まずは個人のレベルアップを。
ともかく、選手たちは疲れた体をしっかりと休めて、後半戦も熱い戦いを見せてほしい。
以上
2005.07.18 Reported by 佐々木聡
J’s GOALニュース
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