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【J2:第24節 湘南 vs 草津 プレビュー】前節、苦しい状況のなか白星を掴み連勝を期す草津。迎え撃つ湘南は勝って後半戦の「開幕」を迎えたい。(05.08.02)

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8月2日(火)J2 第24節 湘南 vs 草津(19:00KICK OFF/平塚)
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 精神についての言及、つまり「気持ちの大切さ」は、ことJ2にかぎらずJ1でも代表でも世界でも、さらにはサッカーに留まらずスポーツ全般を語るうえで、必ず付いてまわる言葉だ。数多の局面において言及され、けっして使い古されることのないこのクリシェは、肉体や技術とならび、あるいは肉体や技術の拮抗した勝負の行方を左右する唯一の武器として、いかに精神面が重要であるかを物語っている。

 前節、湘南を下し混戦の2位争いを一歩リードした福岡の松田監督は、これを「プラスアルファ」と表現した。「最終的には気持ちの部分。先制点など、『なんとしても点を取りたい』という気迫の表れだったと思います」指揮官が目を細めた「気迫」とは、頭で合わせるには低く、かといって足では高い微妙な高さに蹴り込まれたフリーキックに対する、田中佑昌のダイビングヘッドだった。ゴールを目指して泥臭く飛び込んだひたむきさ、すなわち「プラスアルファ」である。

 第2クールに守備の建て直しを迫られた湘南は2失点を喫し、後半戦の初戦を白星で飾れなかった。だが結果だけを見れば0-2と福岡に完敗も、「守備が修正できていない」ととるのは早計だ。湘南は敵地に乗り込みながら、前半から「勝つためのサッカー」を展開した。粘り強く福岡の攻撃を凌いだのち、いつものように梅田直哉にボールを収め、加藤望が自在に動き、柿本倫明や鈴木良和が連動した。後方から放つ佐藤悠介の援護射撃も効いた。気迫で劣っていたわけでも、守備が崩壊したわけでもない。田中の体を張った先制点と、追いつき追い越すために前掛かりに攻めたところをグラウシオに突かれた追加点はむしろ、相手を褒めるべきゴールだった。

 ただ黒星が先行すると、声が少なくなる代わりに往々にして顔を出すのが「迷い」である。結果が伴わないことに起因して疑問が生じ、局面でのプレーの速度を鈍らせ、時に判断ミスを誘発してしまう。この「迷い」について、湘南の佐藤は以前、こんなふうに話している。「シーズンを通して自分たちのサッカーを貫こうと、監督以下みんなで最初に決めて臨んでるんだから、負けたからといって迷う必要はない。それよりも冷静に自身と向き合うべきでしょう」福岡戦の惜敗はまさに同じことがいえよう。自分たちのサッカーを展開しながら結果として敗れた、数字には表れない紙一重の攻防だった。

 さて今節、湘南が平塚に迎える草津は前節で鳥栖に勝ち、幸先のよい後半戦のスタートを切った。社長の引責辞任でクラブが揺れるなか、さらには前半にDF籾谷真弘を退場で欠きながらもぎ取った勝ち点3である。「中断期間に4日間ミニキャンプを張り、攻撃、守備、フィジカルと、それぞれトレーニングを積みました。70分以降の失点を抑えるなど守備面の修正ができ、また選手たちが最後までボールに食らいついてくれた」試合後、手塚監督は手ごたえを口にし、後半戦の巻き返しを期す。

 これまで両者の対決は1勝1分と、草津に軍配が上がっている。前回の対戦でも後半42分にPKを沈めて炎天下の攻防を制すなど、草津にとって湘南は相性がいい。後半戦のスタートダッシュを図るために、草津は勝ってホームに帰りたいところだ。出場停止の籾谷と寺田武史の穴をいかに埋め、戦術を組み立てるか、指揮官の采配にも注目である。逆に湘南は、前半戦の借りをホームで返し、事実上の後半戦の「開幕」を迎えたい。

 後半戦早々の3連戦の第2戦、目の前の敵と同時に、真夏の暑さという目に見えない敵とも戦わねばならない。自分たちのサッカーを迷わず貫き、強い気持ちを徹底して表現した者が、過酷なレースを最終的に制す。

以上

2005.08.01 Reported by 隈元大吾
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