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「平成大坂夏の陣」。C大阪は今回のG大阪戦にこんなキャッチフレーズをつけた。当日は和太鼓の演奏とともに真田軍を模した甲冑隊が場内を行進するなど、長居スタジアムは一気に戦国時代へ――今季3度目の「大阪ダービーマッチ」はこれまで以上に戦闘モードが高まりそうだ。
リーグではすでに2度の対戦を終えている両チーム。第12節、第18節ともにG大阪が勝利し、ダービーの連勝を5に伸ばした。過去の対戦成績はC大阪の8勝14敗となり、C大阪にすればやや水をあけられた形だ。2-4に終わった第12節(長居)の試合は、敗れたとはいえC大阪にとって決して悪い内容ではなかった。「負けられない、勝ちたいと思うあまりに、自分たちのサッカーを見失ってしまったようだ」。小林監督はこう振り返って悔しがったが、両者ともに激しく攻め合って多くのゴールを見せたこの対戦は、見ごたえのあるものだった。
しかし、先月23日に行われた万博での試合は、両チームの地力の差がくっきりと表れてしまった。C大阪にしてみればボランチのファビーニョとCBの山崎哲也を出場停止で、CBの柳本啓成、左サイドのゼ・カルロスとを負傷のために欠くという不運があった。本来はボランチの下村東美をバックラインに下げ、途中加入の鶴見智美を抜擢して3バックを形成したが、結果は4失点。失点シーン以外にもG大阪攻撃陣のスピードとテクニックに翻弄されることが多く、点差以上の差が感じられた。しかし、C大阪には落ち込んで入る暇などなかった。このナビスコカップ準々決勝の相手もまた、G大阪なのだから。「同じ相手に3回続けて負けるわけにはいかない。次はホームだし、勝つしかない」(小林監督)、「リーグはリーグ、ナビスコはナビスコだと、気持ちを切り替えて試合に入っていけると思う。あの敗戦で、『一層集中して臨もう。次に向けていい準備をしよう』という気持ちになっている」(下村)と、メンタル面の準備は万端だ。
C大阪には大一番を前に、朗報があった。負傷のために7月の6試合をすべて欠場していた2選手に復帰のめどがたったことだ。ひとりは、6月のグアム・キャンプで右足甲の疲労骨折が見つかり、治療に専念していたDF前田和哉。離脱するまでは相手チームのエースストライカーをことごとくストップしてきたルーキーのカムバックは大きい。「まだ完全に(負傷箇所が)くっついているわけではないですが、痛みはまったくない」(前田)とのこと。絶好調の相手FWアラウージョとのマッチアップについては、「やりにくい相手ですが、むやみに付きにいかずしっかりボールを見て対応したい。緊張すると思うが、楽しみにしている」と、意気込む。
さらに前線にはMF古橋達弥が戻ってきた。前田とともに完全非公開で行われた関学大との練習試合(8月3日)に45分間限定で出場、「コンビネーションは問題なく、久しぶりで楽しかった。左ひざの痛みもないし、気にならない。試合に出たら積極的にゴールに向かっていく」と話した。小林監督は「前田、古橋とも頭からいけると思う」と、先発で起用することを明言している。 けが人が復帰したことで、C大阪は久しぶりにベストの布陣が組めそうだ。
注目したいのは、ボランチの下村。チーム事情から、このところCBでの出場が続いたが、「ガンバ戦はボランチで出られそうなので、前回の悔しさを晴らしたい。自分の色を出して、守備はハードに熱く、攻撃ではどんどんボールを動かしてシンプルにプレーしたい」と、この試合にかける思いは強い。
また、攻撃陣では1トップの西澤明訓に期待したい。ナビスコカップ予選リーグでは4得点を挙げてチームを引っ張ってきた。古橋が戻ったことで、森島寛晃とのトライアングルも復活、「これ以上負けられへん」と、大阪ダービーでの雪辱に燃えている。 対照的にG大阪はメンバーのやりくりに苦しんでいる。東アジア選手権に参加している日本代表の宮本恒靖、遠藤保仁、大黒将志が不在なのに加え、二川孝広、實好礼忠が負傷離脱してしまったからだ。DFシジクレイの復帰は大きいし、前線のアラウージョ、フェルナンジーニョ、吉原宏太は健在。手強い相手であるのは変わりない。C大阪・小林監督も、「欠場者が多いということは、代わりの選手のモチベーションがそれだけ高いということ」と、警戒を強めている。
C大阪にとっては、ダービーの連敗をストップし、アウェイの第2戦を有利に戦うためにも勝利が大前提。勢いに乗るG大阪はこのピンチを乗り切って第2戦に勝負をかけたいところ。両者それぞれの思惑が絡まり、試合はヒートアップすること間違いなしだ。長居スタジアムでの「平成大坂夏の陣」をぜひ見届けてほしい。
2005.08.05 Reported by 横井素子
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・大阪ダービー直前!J's GOAL担当ライター クロス×トーク
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吉田 宗弘 選手編
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・8.6 C大阪−G大阪プレビュー
以上















