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【J2:第26節 山形 vs 福岡 レポート】福岡、土壇場で同点FK弾!山形は8試合ぶりのホーム戦勝利を逃す(05.08.14)

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8月13日(土) 2005 J2リーグ戦 第26節
山形 1 - 1 福岡 (19:04/山形県/4,821人)
得点者:'74 臼井幸平(山形)、'89 古賀誠史(福岡)
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 後半18分、2分前にピッチに入ったばかりの高橋健二が、それまでほとんど使われていなかったラインの裏へボールを蹴り込んだ。FW原は追いつけずボールはGK水谷の手中に収まったが、ラインを押し下げ、「さあ、これから行くよ」という合図のようにそれは映った。周りの選手を活かせる高橋の投入は、福岡の右サイドにスペースができ始めたことを見越し、そこで攻撃の起点をつくるための采配だった。福岡は前節途中で退いたホベルトの穴を中村北斗で埋めるとともに、前節で及第点の働きを見せた長野をそのままCBに残し、右SBには本職ではない宮本を置いていた。さらに、高橋と同じタイミングで有光を投入したことで右SHにはトップから田中が下がっていたことも、「スペースの形成」に影響したのかもしれない。

 山形がボールの動きと連動して、人の動きも活発になってきた後半29分、左サイド高橋からのボールは中へ、右へ、そして再び中央に戻ってきた。これを中に入っていた高橋が永井とスイッチすると、永井は左方向にいる阿部へパス。阿部がこれをスルーすると、左サイドのスペースに流れたボールに飛び込んでいったのは、オーバーラップした勢いで中央へ流れていた右SBの臼井だった。GK水谷が前に出てきたのを確認するように、左足で放ったボールは枠をとらえた。ビルドアップからシュートまでパスを10数本つなぎ、その間、福岡の選手には少しの接触も許さない。「『こうして欲しい』というみんなの意思がどんどんかみ合って」(山形・永井)生まれたゴールだった。あと15分ほど凌ぎきれば、山形は8試合ぶりのホーム戦勝利が待っていた。

 山形と福岡の今季の対戦は2戦して2つのスコアレスドロー。4-4-2と同じシステムで守備のバランスに長けた似た者同士の対戦では、攻撃力は相手の守備力を越えられず、なかなかゴール前までボールを運ばせてもらえない。この試合も前半までは、3度目のスコアレスドローになってもおかしくない展開だった。その中で生まれた先制点。その後は福岡の攻撃が加速し始めるが、それと呼応するように山形も守備の集中力を高めていく。後半38分には、中村からボールを奪った大塚が右へ展開。また、左サイドのスペースではSB内山が自由にボールを持てるようになるなど、奪った後の展開でも福岡を上回っていた。

 劣勢の福岡が運命のファウルを得たのは、後半45分の終了直前。ゴールほぼ正面、30メートル弱の直接フリーキック。古賀が左足で放ったボールは4枚の壁の上を越え、右ポスト寄りのバーに当たってそのままマウスの中に飛び込んだ。「狙うというよりも、決めるという意気込み」(古賀)が、土壇場で勝点1をもぎ取った。

 「アウェイでもあるし、1点先行された中でよく追いついたという意味では、今日の勝点1は貴重かなという気もしています」と、松田監督は記者会見で話した。2位の地位を固めつつある福岡だが、京都、札幌、山形、甲府の上位チームには今季未勝利が続いている。ホームに首位・京都を迎える次節でこの気になるデータを葬り、シーズンの残りを晴れて首位狩りロードにしたいところだろう。

 「ホーム戦勝利」8度目の正直がならなかった山形は、札幌にかわされて3位の座を明け渡した。中身の濃い試合はしたが、勝点3を得るにはまだ足りないものがあったということ。次節もホームゲーム。札幌から3位を奪い返し、今度こそ勝利の歓喜でスタジアムを満たせるか。多くのサポーターがそのときを待っている。


以上

2005.08.14 Reported by 佐藤 円
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