9月3日(土) 2005 J1リーグ戦 第22節
東京V 0 - 1 G大阪 (19:00/味スタ/14,177人)
得点者:'77 アラウージョ(G大阪)
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G大阪がついに首位に立った。東京Vの堅守に攻め手を欠いたが、最終的にはアラウージョの個人技で打破。「得点王は公言してるので実現したい。(同じく公言している)30得点もチャンスを逃さないようにしたい」と有言実行を貫くアラウージョの一発で試合をものにした。同日開催の鹿島‐浦和の一戦が引き分けに終わったため、G大阪が首位にたち「長い間味わっていないシーズンを過ごしていかねばならないが、どうなっていくのか楽しみでもある。」西野監督はコメントした。
「今シーズンもっともいい攻撃陣をかかえているチーム」とバドン監督が表現したG大阪の3トップ。これを押さえるため東京Vはまずディフェンス、そしてカウンターを徹底する。試合前の指示は「3トップにボールが入った時にタイミングをずらすことを意識して」(小林大)ということ。これは、これまでの失点シーンを分析した結果「アラウージョ、フェルナンジーニョのワンツーで中から崩されて決められることが多かった」(平野)からだ。G大阪も前半から果敢にゴールを狙うが最終的に東京Vディフェンス陣がふんばり得点に結びつかない。6分、パスカットから橋本、フェルナンジーニョ、アラウージョへとつながり、シュートを放つが米山がナイスブロックを見せる。21分ペナルティーエリア前右サイドにいたフェルナンジーニョから中央アラウージョへスルーパス。決定的なチャンスとなるが、GK高木が好セーブ。一方東京Vも見せ場をつくる。
28分小林大がボールを奪い、平本へ。平本はドリブルでDF二人の間を切り裂きGKと1対1に。しかしシュートは決まらず。32分にはジウ、ワシントンのつないだボールを左サイドをあがった林へ。この林のあげたクロスをDFがカットしたこぼれ球に走り込んだ相馬がシュートを打つが枠を外れる。
双方互角の戦いをするが「東京Vのやっていることをうちがやらないといけない」と西野監督はハーフタイムにコメントしている。更に「これまでハーフタイムには攻撃にシフトするメッセージを送ってきたが今日はそれができなかった。0-0でも仕方がない。我慢しなくてはならない」と試合後会見振り返った。
中盤のポゼッション、そして前半の爆発力。この試合前までで、55得点(1位)と得点も多いが37失点(ワースト3位)と失点も多いチームが堅い戦いに苦しんでいた。後半に入り一時は東京Vペースを握られるG大阪。14分、相馬からワシントンへのラストパスはシュートの前にDFに阻まれる。15分は平本のドリブル突破からワシントンが右サイドエリア内で受けるが、強烈シュートはGK正面。
しかし、一瞬の隙を見逃さない。前線、平本とジウに変えて町田、久場を投入した29分。その3分後、個人技による得点が生まれる。ペナルティエリア内でアラウージョが突破をはかるがDFがブロックにいく。その跳ね返りをアラウージョが左足シュート。耐えに耐えて試合を進めてきた両者。G大阪は監督、ベンチが歓喜のうずに飲み込まれ、一方東京Vは、立ち上がる気力もなくディフェンダー陣は崩れ落ち、ピッチにひざを着く者も。
試合後の会見で西野監督は個人名を出し、選手を讃えた。守備では宮本、橋本、攻撃ではアラウージョと。アラウジージョについてはその運動量を出し切っていること、交代しようと考えていたが「後半ギアチェンジできるアラウジージョを見た」と、驚きと感謝の表情で振り返った。
G大阪が首位にたち、勝点1差で鹿島が追う。その後6点空き、浦和、広島、磐田が1差で続く。勝点9差に5チームがひしめく状態となり、9月以降のリーグ戦がますます面白くなりそうだ。G大阪は次節4位広島とホームで対決する。首位にたったG大阪の戦いぶりに注目だ。
一方16位に順位を落とした東京V。勝者であるG大阪の試合後のロッカールームでさえ「消耗しきっている。勝って喜ぶ雰囲気もない」と西野監督。東京Vは更に、だろう。「中盤も支配され、守備に終われ疲れがどっとでた」と疲労困ぱいの表情で話す選手たち。一刻も早い切り替えが必要である。
以上
2005.09.03 Reported by 了戒美子
J’s GOALニュース
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