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【日本代表コラム】本大会登録メンバーを賭けた生き残りレースの注目選手紹介、稲本潤一、駒野友一、玉田圭司、大黒将志(05.09.07)

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宿敵イランをホームで下し2006FIFAワールドカップドイツ アジア最終予選の1位通過を決めた日本代表だが、これから本大会までの10ヶ月の間に、さらにチーム力を高めていく必要がある。その方法論はいくつかあるが、組織が個の力で成り立っていることを考えれば、個の力を最大限に上げて行くのがオーソドックスな方法だろう。
 東アジア選手権の中国戦は、先発メンバーを総入れ替えしたという意味で驚きの試合となったが、控え組のモチベーションを上げ、それまでレギュラーとして出場してきた選手たちの危機感を煽るという意味で大きな成果を上げた。
 ワールドカップ本大会に登録される23人についてジーコ監督は、キリンチャレンジカップのホンジュラス戦を前にした会見で30名前後のグループから選抜していくと述べているが、選手の入れ替えを示唆したという意味で大きな言葉だった。
 これから本大会に向けて厳しい戦いが始まるが、このホンジュラス戦を含めて今後の生き残りレースの中の注目選手を紹介する。
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稲本潤一(ウエストブロミッチ) 代表歴:57試合出場 4得点

 所属するプレミアリーグのウエストブロミッチで試合に出ていることもあり「コンディションはいい」という稲本潤一だが、本大会までの残り時間は多くはない。その時間の中でレギュラーポジションを奪い返す戦いが待っている。
 稲本は、日本代表不動のボランチとして2002年のワールドカップやそれ以降の大会でも活躍していたが、昨年の5月30日の対イングランド戦で腓骨を骨折。そして、この試合以降、福西崇史にレギュラーポジションを奪われた。怪我から復帰した後もレギュラーの座を取り戻せていない。だからこそ、所属クラブでしっかりと結果を残し、代表レギュラーへの返り咲きを狙っている。
 5日の仙台ユースとの練習試合では、ホンジュラス戦での先発出場が濃厚な前半のメンバーとしてボランチで出場。コンビを組んでいた中田浩二との関係に加え、前後に動く中田英寿との位置関係の中でそつのない動きを見せていた。

「次の試合に使ってもらうのはチャンスだと思う。ポジションを獲得するためのスタートだと思うし、試合にでていいパフォーマンスを出したい」

 失ったポジションを奪い返すためのチャンスは与えられた。そのチャンスを生かすことができるかどうか。正念場となるホンジュラス戦での彼の活躍に注目したい。
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駒野友一(広島)代表歴:2試合出場 0得点

 東アジア選手権においてA代表に初招集された駒野友一は、ジーコ監督にとっての招集第一候補ではなかった。そもそもこのポジションには三浦淳宏が入る予定だったが、ケガで辞退。それによって代表への足がかりを得たのである。
 その後、東アジア選手権の中国戦、韓国戦にフル出場。イランとの最終予選最終戦を経て、このホンジュラス戦にも生き残った。
 ホンジュラス戦を2日後に控えた5日。ベガルタ仙台ユースとの練習試合の後半に出場した駒野は、鋭い攻め上がりを見せて攻撃に貢献していた。

「この前までは試合に出る事が目標だったけど、今回はもう少しこだわってスタメンで出られるようアピールしていきたい」

 試合になるとまだ緊張が取れないという駒野だが、すでに代表の雰囲気には慣れたとのこと。残された時間やチャンスは多くはないが、生き残りをかけて、最大の武器である鋭く正確なクロスで、アピールしていきたい。同じようにケガによる辞退者の代わりに代表に招集され、定着した選手として大黒将志(G大阪)のケースもある。与えられたチャンスを最大限に生かせば、生き残る可能性は十分だ。
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玉田圭司(柏) 代表歴:33試合出場 7得点
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大黒将志(G大阪) 代表歴:13試合出場 5得点

 5日の仙台ユースとの練習試合ではホンジュラス戦での先発が濃厚な前半組には、海外組の高原直泰(ハンブルガーSV)と柳沢敦(メッシーナ)が入り、玉田圭司・大黒将志の両者は後半組へと回った。
 4-4-2で戦った前半(海外組中心の先発濃厚組)が4ゴールにとどまったのに対し、後半はメンバーを大きく入れ替え、3-5-2の布陣で試合をスタート。最終ラインと右WBを除くと、ここまで長い時間を共に過ごしてきたメンバーが入った事もあり、後半だけで7点を畳みかけて大勝した。
 大黒が3得点。玉田が2得点。ジーコ監督への大きなアピールとなった。
 最終予選やコンフェデ杯を含め、チームの軸となって出場試合数を伸ばしてきた玉田は、第19節から再開したJ1において、出場した3試合で3ゴールを決めており、急速に調子を上げてきている。得点感覚を取り戻したストライカーは虎視眈々と出場機会奪取を狙っている。
 また大黒もJリーグではここまでで3位となる14ゴールを決めており、日本人選手に限定すれば首位を走っている。シュートへの意識の高さは相変わらず。仕切り直しとなったこのホンジュラス戦を皮切りにワールドカップ本大会メンバーへの生き残りをかけてアピールする。
 この両者。5日の練習後は共に報道陣からの質問を軽くかわし、足早にバスへと乗り込んだ。今置かれた立場を考えると、心境穏やかならざるところがあるのだろう。奪われた先発を取り返すべく、まずはホンジュラス戦での出場機会を手にし、そしてジーコ監督をうならせる活躍を見せたいところだ。

以上

2005.09.06 Reported by 江藤高志

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