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【J2:第31節 徳島 vs 甲府 レポート】『サイド』の攻防が明暗を分けた一戦は甲府の快勝。徳島は前回大敗の雪辱ならず。(05.09.11)

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9月10日(土) 2005 J2リーグ戦 第31節
徳島 1 - 3 甲府 (19:05/鳴門/4,088人)
得点者:'53 藤田健(甲府)、'62 石原克哉(甲府)、'67 杉山新(甲府)、'83 筒井紀章(徳島)
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両チームとも連敗を避けるために勝利が必要であったこの一戦は、『サイド』が勝敗を分ける大きなポイントとなった。

試合は開始早々、互いにサイドからの攻撃で『あわや』の場面を迎える。徳島は左サイドから、甲府は右サイドから際どいラストボールを相手ゴール前に送り、両者決定的とも言えるチャンスを作った。その攻撃こそともに得点には結びつかなかったが、後から考えれば、『サイド』がこの試合のポイントとなることを暗示するかのような立ち上がりのシーンであった。

とは言え、前半は互いに中盤で厳しいプレスを掛け合う展開が目立つ。そして、それによって両チームとも、サイドから効果的なボールを供給する形もできず、チャンスらしいチャンスを作るまでに至らない。端的に言えば、互いの良さを消しあう局地戦に終始した前半であった。
ただ、両チームが「サイドから」という狙いを持っていることはハッキリと感じられた。徳島の左サイド(甲府で言う右サイド)を巡る徳島MF・片岡と甲府DF・杉山のマッチアップがとりわけ激しさを見せていたことがその現われであったように思える。

しかし、後半に入ると一気にその『サイド』が明確にクローズアップされる内容となった。
まず53分、甲府が徳島のサイドを攻略する。FW長谷川が大きな動きで徳島DFライン裏右サイドのスペースに抜け出しボールを受けると、そのまま切り込んでグラウンダーの折り返し。タイミングを遅らせてフォアに走り込んだMF藤田がそれを見逃さず、ダイレクトで豪快に突き刺した。
徳島としては、長谷川のボールをもらう前の動きにマークを外され、完全にサイドの裏を取られたことが招いた失点となってしまった。

そして続く62分に甲府の奪った2点目も、サイドでのつなぎが功を奏す結果となる。左サイド、ハーフラインよりやや自陣でつなぐ甲府に対して徳島は人数をかけてプレスを試みた。しかし、そのプレスをかいくぐった甲府が中央にボールを通すと、そこにはポッカリとスペースが。前を向いてボールを持ったFW石原が徳島DF・挽地をかわして、狙いすましたミドルシュートを叩き込んだ。サイドに徳島の人数を引きつけたことで生まれた中央のスペースを活かした、甲府の見事な展開であったと言えるだろう。

さらに甲府は67分、またしてもサイドを切り崩し、この試合を決定付ける3点目を奪うことに成功する。
右サイドをドリブルで上がったDF杉山が、タッチライン際のMF倉貫とのワンツーで再び徳島DFラインの裏へ侵入。杉山はゴールに向かってボールを持ち込むと、強烈なシュートでゴールネットを揺らした。前半は同サイドを徳島・片岡に押し込まれる場面が多かっただけに、杉山としては意地を見せた一発となった。

そして最後に付け加えれば、83分に徳島が一矢を報いたのもサイドからであった。左サイドからMF片岡がピンポイントクロスを入れると、FW羽地がヘディングでとらえる。このシュートは甲府GK阿部の好セーブに阻まれるも、こぼれ球をMF筒井がきっちりと押し込んだ。
この場面、今後の戦いのためにも完封しておきたかった甲府としては、片岡に対する寄せが遅れたことが悔やまれる。

こうして、それぞれのシーンに『サイド』が深く関わったこの一戦は、甲府の勝利で幕を閉じた。得点源であるバレーの負傷離脱をはじめ戦力が整わない中で挙げたこの勝利は、熾烈な3位争いを繰り広げている甲府にとって非常に大きな1勝となっただろう。
逆に徳島としては、前回大敗した雪辱を晴らせなかった上に痛い連敗。前節に引き続き、パフォーマンスも十分と言えない内容での敗戦となってしまった。夏場の連戦の疲れから選手のコンディションが満足のいくものでないことは事実だが、それは他のチームも同じこと。一刻も早く、選手個々はコンディションを整え、チームとしても再度の立て直しをしなければならない。

以上

2005.09.11 Reported by 松下英樹
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