9月10日(土) 2005 J1リーグ戦 第23節
神戸 0 - 2 横浜FM (19:05/神戸ユ/13,876人)
得点者:'8 グラウ(横浜FM)、'19 坂田大輔(横浜FM)
----------
神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で行われた神戸対横浜FMの一戦は、横浜FMが2本のシュートを確実に活かし、2-0として、第16節の千葉戦以来、リーグ戦では7試合ぶりに白星を獲得した。一方の神戸は、14本のシュートも活かせず、連敗。最下位脱出の機会を逃しただけでなく、17位大分が勝利したため、再び残留争いのなかで一歩後退してしまった。
勝ち点を積み重ねていくしかない神戸だったが、この日も三浦淳がアキレス腱痛のために欠場。そのうえ、これまでトップを張っていた平瀬もケガで外れる苦しい布陣に。FWには栗原圭介とイヴォ、トップ下には小島、ボランチには古巣との初対決となる遠藤と佐伯が入ってこの試合に臨んだ。また、負傷中の掛川に代わり、前節に続いて徳重がGKを務めた。対する横浜FMは田中隼と河合が出場停止。右サイドには奥、ストッパーには栗原勇蔵、トップ下には大橋が名を連ね、2トップはグラウと坂田がコンビを組んだ。
序盤から主導権を握ったのは神戸。幸先よくCKからチャンスを作るなど、押し気味だったが、横浜FMに一瞬の隙を突かれる。8分、上野がゴール前に出したボールに、マークにつられたDFがボールを見失ってスペースを与えてしまうと、そこを見逃さなかったドゥトラからラストパスが送られる。これをグラウに冷静に押し込まれ、早い時間帯で、いわばミスで、先制を許した。
これで浮き足立ったのか、神戸は19分にも失点。グラウの中央突破から左サイドへループパスを送られると、神戸DFがかぶってしまう。これを左サイドにいた坂田に落ち着いて右45度からファーサイドに流し込まれ、横浜FMに2本のシュートで2点を献上した。
こうなると前半の間になんとか1点でも返したい神戸だったが、攻めあぐねるケースが目立つ。中澤、松田、栗原勇といった強力な横浜FM守備陣の対応に、神戸の前線はボールをキープできず。平瀬の抜けた穴を感じさせる。また、小島がいつしかトップのポジションに入るケースが目立ちはじめ、前線3人が曖昧なポジション取りに。遠藤、佐伯ら後方からの出しどころもなく、横浜FMの引き気味の守備もあり、攻めを遅らせられる形が続いた。結局、神戸が2点ビハインドのまま、ハーフタイムを迎えた。
後半、神戸は栗原圭が1トップに固定され、イヴォと小島が引き気味に。そして、神戸の攻勢、横浜FMの守勢といった形が、さらに明確化される。ただ、前半からセットプレーを含めて、ゴールチャンスを数多く獲得するものの、神戸の選手たちはゴール前で冷静さを欠き、シュートを枠外に外すシーンが目立ってしまう。
神戸は62分、小島に代わって、横浜FMから期限付き移籍でやってきた北野が移籍後初出場し、栗原と2トップを組むことに。また、67分には佐伯に代わって田中も投入される。この2人の交代で、神戸に再び活気が戻ってくる。
左サイドから積極的に前に飛び出した田中と、前線で走り回った北野、そしてボランチの位置から球を配給するホルヴィや遠藤を軸になんとか反撃を試みる神戸。それでも、金古のヘッド、田中のシュートはいずれも枠外へ。北野はループパスを受けてフリーの好機を迎えるもボールを空振り。その後、田中からボールを受けた北野に再度チャンスが訪れるも、振り向きざまのシュートはGK真正面と、運にも見放されてしまう。
最後はDF河本を前線に入れて、パワープレーも試みた神戸だが、1点も返すことはできずにそのままタイムアップ。ホームで勝ち点を得ることができなかった。
試合後、横浜FMの岡田監督は「結果に伴った内容ではないが、勝ったことを素直に喜びたい」と語り、松田や坂田ら選手たちも「勝ててよかった」と安堵のコメントを残していた。ほとんど神戸に押し込まれていた横浜FMだったが、これまでの反省も踏まえて、必ず勝たなければいけないときに勝利に徹するサッカーができるところに、改めて王者の底力を見たような気がした。
それに対して神戸は、何度もあったチャンスを活かせられず、結局はボールを持たされた形に。「最後の段階で選手は落ち着くということを忘れてしまっていた」と、決定力のなさにパベルジェハーク監督も苦虫をかんだが、崖っぷちの戦いが続くなかで、今後もこのような展開が続くと、残留は極めて厳しくなるだろう。勝つためにはゴールが必要なのは当然のことだ。また、失点シーンに見られた連係ミスをなくすことも、大前提である。次節、神戸は首位争い中の鹿島とアウェイで対戦する。今度は神戸が横浜FMのように、勝ちに徹するサッカーをサポーターの前で見せなければならない。
以上
2005.09.11 Reported by 前田敏勝
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第23節 神戸 vs 横浜FM レポート】神戸は14本のシュートも無得点で連敗。横浜FMはたった2本のシュートで2ゴールし、第16節以来の勝利(05.09.11)















