9月17日（土）J1 第24節 柏 vs Ｇ大阪（19:00KICK OFF/柏）
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　元日本代表MFラモス瑠偉氏のコーチ就任で話題を集める柏が、ホームに首位G大阪を迎える。ともに古巣対決となる早野監督対西野監督という構図もあって、両者の一戦は第24節、最大の注目カードといえるだろう。

　5勝9分け9敗と黒星が先行し、15位と低迷する柏にとっては、降格の危機から免れるためにもラモス氏のコーチ就任をひとつの起爆剤として、一気に上昇気流に乗りたいところだろう。前節の名古屋戦（9月10日）に0対4と敗れたことで、柏の首脳陣はチームのテコ入れについて緊急会議。「うちに必要なのは熱い魂」という結論に至って、ラモス氏に白羽の矢を立てたという。これを受けたラモス氏（13日に正式にコーチ就任）も「このチームは弱くない。キッカケがあれば変わる。選手の闘志に火を付けてやろうと思っている。リスクはあるが、勝負する価値はある。ステップとしては最高だし、ドーハの時のようにすべてを捨てて集中する」とコメントし、早くも闘将ぶりを漂わせている。

　確かに、柏の選手にはおとなしい選手が目立つように思う。現在は、DF永田（左膝前十字靭帯断裂）、DF近藤（グロインペイン症候群の手術）、FWフランサ（左大腿部肉離れ）とケガ人も多数いるなど、チーム状態も決してよくはない。しかし、ラモスの就任でひとつのキッカケをつかめば、地力はあるだけに一気にチームが変わる可能性もあるだろう。とりわけ、ここまでゴール数ひと桁と不調をかこっている日本代表FW玉田圭司の奮起に期待したい。

　一方、爆発的な攻撃力を武器に、ついに首位に立ったG大阪としては、クラブ史上の初のタイトル奪取に向けて15位の柏を相手に躓くわけにはいかないだろう。23試合で60ゴールを叩き出している得点力は、2位鹿島の42ゴールを遥かに上回っている。なかでも、得点ランキングトップを快走するFWアラウージョは、23試合で24ゴールと得点数が試合数を超えるなど、その勢いはとどまるところを知らない。リーグワースト4位の39失点は気になるものの、それは圧倒的な攻撃的姿勢からくるもので、それほど問題ではないだろう。

　今節の対戦の見どころは、やはりG大阪の爆発的な得点力「アラウージョ、大黒、フェルナンジーニョで構成する攻撃陣」を柏ディフェンスが如何にして抑えるかだろう。柏としては、スペースを与えない戦い方でG大阪攻撃陣を自由にせず、少ないカウンターからチャンスを見出したいところだ。

　注目の一戦は明日17日（土）、日立柏サッカー場で19時にキックオフを迎える。

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2005.09.16 Reported by　栗原 正夫