9月24日（土）J2 第33節 横浜FC vs 草津（14:00KICK OFF/江戸川）
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前節の徳島戦では、先制点を取られ途中逆転しながらも、更に逆転されてしまった横浜ＦＣ。一番要求されていた「白星」を不甲斐ないカタチで落としてしまった。前半は横浜ＦＣペースで進んでいたものの、後半守備の部分で課題を残した。早川も試合終了後「ＤＦラインが安定しない。ＤＦがあってのオフェンスなので、もう一度立て直さないと。」と話していた。

第３クール最後となる試合は、リーグ最下位の草津との対戦。今回の試合は横浜ＦＣのホームではあるものの、会場を江戸川に移しての対戦となる。

Ｊ２に参入した今シーズン、草津は4-5-1、4-4-2、3-5-2とシステムを数回変更してきた。だが、前節の試合終了後４シーズンを目前に控え、「４クール目に向けシステムを固めて行こうと思う」と手塚監督が今後の方針を話していた。併せて「今回（前節）のように出場停止が出ると４バックは組めない」と話しており、小川・チカ・吉本の３人を出場停止で欠く草津は３バックのシステムを敷いてくることが予想される。また山口のケガも気になるところで、主力選手の不在に苦しむ試合となりそうな草津だが、リーグの順位では背中が見える相手との対戦だけに、絶対に落としたくない試合であることには違いない。

一方 横浜ＦＣは、シーズンを通してコンディションの良さを見せている城が、今回 累積警告で出場停止。ストライカーの不在は大きいが、その穴は富永がしっかり埋めてくれそうだ。富永は１８９cmの大型ＦＷ。相手チームにとっては恐い存在となるだろう。そんな富永は草津の印象を「繋いでくるという印象はない。」と語り、「とにかく自分たちのサッカーをやりたい。ただ、気を引き締めていかないと。僕たちの一番の敵は相手ではなく、集中力。」と力強く草津戦に向けた意気込みを話してくれた。

今回富永と２トップを組むことが予想される三浦知は「彰二と組む時は彰二と組む時の、そして富永と組む時は富永との良さがある」などと話し、コンビネーションについても不安はなさそうな様子だった。足達監督は草津戦での課題を「守備の部分。派手な試合にならない様に、とにかく失点をゼロに抑えたい。」と語り、その守備陣には前節まで出場停止だったトゥイードを戻して、草津を想定したプレーの確認を入念に行っていた。

前節の徳島戦で、攻守に渡り積極的なプレーを見せた内田は「草津は３バックでくると思うので、サイドや裏で起点を作っていきたい」とし、去年江戸川で行われた鳥栖戦で、自身 得点を決め勝利に貢献しているだけに「江戸川は去年点も取れたので、僕にとっては相性が良い。今年も点を取りたい。」と、得点にも意欲的だった。城の不在についても「やることは変わらない」と語り、「声を出すことを大事にしていきたい」と続けた。

今シーズンの草津との対戦成績は１勝１分。横浜ＦＣは「第３クールで１位」を目標としながらも不本意な結果が続き、既に第３クールの最終節を迎えてしまった。内容に結果が伴わず、イライラを募らせているファンも少なくないだろう。そんなファン達のためにも、そしてチームの為にも、その目標は達成できないが、最終クールに向け大きな弾みをつける試合としたい。

以上

2005.09.23 Reported by　浅野有香