10月29日(土)J1 第29節 横浜FM vs 東京V(15:30KICK OFF/国立)
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リーグ戦も残り6試合。優勝争いが焦点となるが、J1残留争いの方も気になる。現在17位の東京Vはもちろん、12位の横浜FMにとっても、苦しい立場にあることは変わりはない。見ている第三者にとっては、これもサッカーの面白さを醸し出す設定なのだが、選手やサポーターにとっては、胸締めつけられる想いがすることだろう。
さて、残留ラインである年間順位15位以上は、どのぐらいの勝ち点が必要なのだろうか。過去5年間(2000〜2004)を見ると、下位4番目のチームの勝ち点は30〜33点だ。勝ち点獲得の割合(勝ち点を満点の90で割る)ならば、33.3〜36.7%。これを今年のシステムに当てはめて計算すれば、勝ち点は34.0〜37.4点となる。すなわち、データ上は37点以上が安全圏になるというわけだ。
勝ち点37まで、横浜FMはあと3点、東京Vは11点が必要。この数字だけ見ても、この一戦に対する重みが分かる。横浜FMにとっては、まさかの事態。2年連続のリーグ・チャンピオンが、このような場所まで押し込まれるなど、誰が予想できたろう。ただし、モチベーションという魔物が多少の実力差を吹き飛ばすものであることは、サッカーファンならよく知っているはず。大分に0−3、そして新潟に0−1。この試合に共通するのは、J2の危機を肌で感じた相手の気迫に、1対1の場面で勝てずにゴールへの道筋を失っていった展開だった。もちろん選手たちは、全力を出そうと一生懸命だ。ところがモチベーションは1%ダウンすることを容認すると、さらに凋む性質を持っている。120%を出そうというトライを続け、1秒間の緩慢にも妥協しないメンタルが必要になる。岡田監督の常に言っている「最後まであきらめず、ひた向きにゴールに向かっていくサッカー」が、このゲームで出来るかが、横浜FMの一番のポイントだ。
今度は切迫感が違う。余裕はない。ヤマザキナビスコカップ準決勝・G大阪との第2戦で示したようなテンションの高い攻守を示せるのではないか。問題は引かれた展開でのオフェンスのパターン。サイドからのアーリークロスに複数が飛び込んでターゲットになれるか。まず走り勝つことから始まる。トップ下を務めるだろう奥の運動量はもちろん、ボランチの1枚が絡めるかが攻撃の厚みにつながる。セットプレーの回数を増やして、ゴールの確率を増やしていくような、周到さも良いのかも知れない。
一方の東京Vは、チャンスメーカーの相馬と、守備の巧者・戸田の出場停止は痛い。8月に相馬がいない2試合では、いずれも平野が左サイドを任されている。戸田の抜けたボランチは、山田や小林慶、小林大の組み合わせとなるだろう。攻撃ではワシントンという大駒の決定力がある。全体的にボールポゼッションで優位に立つことは難しいが、流れが傾いたところを見逃さず、したたかに攻め込む集中力がカギだ。
聖地・国立でのこの顔合せといわれると、Jリーグ黎明期の黄金カードを想起したくなる。残念ながら時代は移り、勢力図は変わった。しかし、たとえ優勝争いではなく、残留へのサバイバルマッチとしても、内容の濃い戦いをしてほしい。そういう迫力が、きっとJリーグの魅力を再認識させてくれる。
以上
2005.10.28 Reported by 池田博人(インサイド)
J’s GOALニュース
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