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【第85回天皇杯4回戦:広島vs水戸 プレビュー】2年前、「前田戦術」に苦しめられた広島。水戸の仕掛ける強固なブロックを、突き崩すことができるか。(05.11.03)

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11月3日(木・祝)広島vs水戸(13:00KICKOFF/広島ビ)
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 「水戸は、我々にとってイヤなチームですね」広島の小野監督は、苦笑いを浮かべながらこう答えた。それは、決して水戸に対する社交辞令なのではない。2003年のJ2で、広島と水戸は4度、互いの刃を交えた。最初の対戦こそ3−0と広島が完勝したものの、その後は広島の戦術を徹底的に研究した水戸・前田秀樹監督の采配の前に、広島は大苦戦を強いられる。

 2度目の対決では、茂木のゴールで辛くも広島が勝ったものの、決定機の数では水戸が圧倒していた。3度目に広島ビッグアーチで対決した時は、ミドルシュートを決めて先制した水戸が、終始自分たちのペースでゲームを支配。広島は、ロスタイムに飛び出したサンパイオのゴールによって、勝ち点1を拾うのが精一杯だった。そして、最後の対決となった第40節でも、水戸の低い位置でのブロックを広島は崩せず、スコアレスドロー。結局、広島は前田監督の仕掛ける「対広島戦術」を打ち破れなかった。

 今年も、水戸は「堅守」である。闘莉王(現浦和)がいない分、当時と比較してディフェンスの迫力を欠いてはいるし、今季の失点も51とやや多い。しかしチーム全体に浸透した高い守備意識は健在で、「開幕4試合で13失点」という失態から立ち直って以降の34試合では、1試合平均失点は1.12。これは2位の福岡とほぼ同じ数字である。10月に入ってから福岡・京都を相手に3失点ずつ喫するなど、不調に陥っていたが、レギュラーセンターバックの吉本岳史が復帰したとたん、水戸は完封で横浜FCを撃破。1ヶ月ぶりの勝利で意気もあがり、勢いを持って広島に挑戦してくるはずだ。

 一方の広島もまた、前節の磐田戦で久しぶりの勝利を味わった。しかも、小野監督自らが「感動的」と賞するほど、選手たちは気迫に満ちた戦いを表現し、「自分たちのサッカーをやりぬけば、どんな相手にも負けない」と森崎和幸が語るなど、選手たちも自信を回復している。しかし、それでも水戸は、広島にとってやりにくい相手だ。広島の基本戦術は「高い位置でボールを奪ってのハーフカウンター」。しかし、水戸のように低い位置でブロックを固めてくる相手では、ボールを前線で奪ってもそこから攻撃を仕掛けるスペースがない。磐田戦で見せたような、中盤の選手たちが次々と飛び出す攻撃を仕掛けたくても、飛び出す隙間がないのである。

 ただ、2003年当時と違って今の広島には、ゴール前で圧倒的な高さを見せるガウボンや、ドリブルでブロックを切り崩せるベットや前田俊介というタレントもいる。また、ゲームメイカーの森崎和幸も、当時とはひと味違った強気な縦パスの連発によって、ゲームを支配できるようになった。一瞬の隙をついてあっという間に裏をとる佐藤寿人の存在も考えると、強固なブロックを前にして横パスを繰り返した2年前のような試合を繰り返すことは、おそらくないだろう。

 だがそのあたりは、水戸の知将・前田監督も分析済みのはず。J2時代、対広島戦用にシステムを3−6−1から4−4−2に変更したように、この天皇杯でもリーグ戦とは違った「広島戦用プログラム」を準備しているに違いない。詳細な分析を施し、自分たちの形をあえて崩してでも、相手チームの良さを消すサッカーを仕掛けてくる。その「前田戦術」に広島の選手たちが戸惑いを見せるようでは、2年前と同じように水戸にチャンスが巡ってくるだろう。一方で、この2年間で小野監督が指導し続けてきた「ピッチ内のことはピッチ内で解決する」ことを選手が実践できれば、広島が水戸の仕掛けを逆にとり、優位にゲームを進めることができるはずだ。

 ただ、広島にとって苦しいのは、日本代表右サイドバック・駒野友一が、コンディション不良のため欠場が濃厚なこと。相手の堅いブロックを突き崩す駒野のピンポイントクロスは広島の切り札だっただけに、彼の欠場は痛い。ここは磐田戦で好プレイを見せた茂原岳人や右足クロスでアシストを量産している李漢宰の存在に、広島は期待をかけたいところだろう。が、前田監督は磐田戦を分析し、駒野不在時の広島のパフォーマンスをしっかり分析してくるはず。そこにどういう爆弾を仕掛けてくるのか。そのあたりも、見所の一つと言っていい。

以上

2005.11.02 Reportet by 中野和也
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