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【第85回天皇杯4回戦:大宮vs京都 レポート】大宮が若林の1点を守り切り、J1の面目を守っている。押し込んだ京都は1点に泣く。(05.11.03)

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11月3日(木・祝) 第85回天皇杯 4回戦
大 宮 1-0 京 都(13:00/大宮/2,638人)
得点者:44' 若林学(大宮)
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試合後の京都・柱谷幸一監督の「天皇杯はできるだけゲーム数をやりたかった」というコメントでも明らかなように、すでにJ1昇格を内定している京都は、この大会を来季に向けての準備ととらえられる余裕があった。その一環というわけではないだろうが、パウリーニョの代わりとして田原豊を起用。またGKにキャリア初出場となる橋田聡司を抜擢して試合に臨んでいた。

一方、苦しみながら残留争いを続ける大宮は難しい立場に立たされての戦いとなっていた。それは、三浦俊也監督の「力関係は五分。われわれはJ1で、彼らはJ2でしたが、彼らは失うものはありませんし、モチベーション的に難しいところが出てくるかと思いました」という言葉が端的に示している。

昇格を内定し、恐いもののない京都を、残留に向けた戦いの中にありながらもJ1クラブとして負けられない大宮が迎え撃つ、という構図の戦いは、現在の勢いの差がそのまま出る内容となる。

前半からペースを握ったのは京都だった。長身の田原をおとりとして前戦に走らせ、空いたスペースにアレモンを下がらせてボールをぶつける。そこに左右のサイドハーフ中払大介と、加藤大志を走り込ませるという組み立てで前半は京都が攻め込んだ。もちろんターゲットはアレモンだけでなく、時には田原を使って的を絞らせない攻撃ができていた。その結果、シュート数は京都が上回る試合内容となる。リーグ戦とは別の大会ではあるが、負けたくはない大宮はできるだけペナルティエリア内に侵入させないよう、集中してた戦いを見せる。高さのトニーニョと奥野誠一郎の冷静さが最後の一線で大宮を踏みとどまらせていた。

その大宮の攻撃陣だが、シーズン途中にJFLから補強した若林学を先発させたが、さっそく結果を出している。押され気味の前半のロスタイム。左サイドに開いたレアンドロから中央のトゥットへとパスがつながるとラストパスを受けた若林が先制ゴールを流し込む。「いいボールが転がってきたので、落ち着いて流し込もうと思った。トゥットが持ったときにくると思った。ボールが来たらいつでも打てるように、準備していた。落ち着いて蹴れました」(若林)

大宮にとっては貴重な1ゴールを生み出した若林だが、プレー全般を振り返れば瞠目するほどの活躍とまではいかない印象で、三浦監督も「(比較すれば)森田の方がいい」と述べており「桜井を休ませるタイミングでの起用」だったと振り返っている。ボールに対する競り合い自体ではそれほど悪くはないのだがボールを呼び込むための動き、つまりマーカーを引き離すためのボールのない所での動きの質のさらなる向上を望みたい。彼自身、今後J1でプレーしていくための課題となるだろう。

試合の流れをつかみながらも1点を先行された後半の京都は、焦りもあってか思うような形でパスをつなげない場面が目立つようになる。クサビに入れたボールは仕方ないが、プレッシャーの緩いはずの中盤でのつなぎのパスをミスしていてはリズムは作れない。シュート数自体は少なくはないのだが、ゴールの可能性がどれほどあったのかといえば厳しいものだったと言えるだろう。

1点を先制したときの大宮の落ち着きぶりは、去年の戦いを思い出せば納得ができるものだったが、欲を言えば試合を決めるだめ押し点を決めたかった。ただ、それにしてもこの勝利はリーグ戦での流れを考えればいい方向にチームを変える可能性を持っている。ディビッドソン 純マーカスは「先制して逃げ切るというのは、J2時代によくやってましたね。今日は内容よりも結果が大事だった。結果で自信を付けるという意味では勝てたのは大きい。このままいい雰囲気でリーグ戦に向かえる」とこの試合の勝利の意味を語っている。

後半ロスタイムには柱谷監督が指示を出してGK橋田を最前線に上げ、FKのターゲットとしてヘディングシュートを狙わせるなど最後まで勝利を狙い続けた京都だが、惜しくも1点に泣いた。ちなみに、最後にその京都に訪れた最大のチャンスのことを書いておこう。

前半25分の場面。コンビネーションからディフェンスをかわしボールを持ち込もうとした中払がペナルティエリアの直前で倒された。審判は笛でプレーを止めたが、こぼれたボールがアレモンにつながり、ゴールネットを揺らしたのである。当のアレモンは「ファールに対するアドバンテージを取ってくれなかったので、幻になったゴールがあった」と悔しがった。ただ、「そういう審判の判定にナーバスになったところもあったが、どんな試合でも思い通りにやれるわけではないということ。切り替えたい」と判定に対する不満を言いつのることはなかった、という意味で立派な態度を取っていた。

以上

2005.11.03 Reported by 江藤高志
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