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【第85回天皇杯4回戦:名古屋vsアローズ北陸レポート】3回戦で富山県勢として初めてJの壁を突破したアローズ北陸。J1・名古屋相手にも、手ごたえがあっただけに悔しい敗退。(05.11.03)

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名古屋 1-0 アローズ北陸(13:04/富山/10,312人)
得点者:49' 豊田陽平(名古屋)
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 開門とほぼ同時に降り始めた雨は、キックオフが近づくごとにその強さを増していった。そんな悪天候にも関わらず、アローズ北陸の本拠地・富山のスタジアムには1万人を越す観衆が集まり、試合を見守った。

 結果こそ何とか手中に収めたものの、名古屋サポーターにとっては非常にフラストレーションの溜まる試合だったに違いない。「JFLの中でも調子が良い…というのが、今日の試合でもしっかり現れていた」という中田監督の言葉にも、格下相手にかなり苦戦した試合であったことがにじんでいた。

 4回戦から登場するJ1チームは、残るリーグ戦を考慮し主力を温存するチームもある中、この日の名古屋はベストメンバーで試合に臨んだ。リーグ戦で苦戦が続いている名古屋にとっては、この天皇杯初戦でリズムを立て直したいところ。そんな名古屋に対し、3回戦でJ2・湘南を延長戦の末下し、富山県勢として初めて「Jの壁」を突破したアローズ北陸の草木克洋監督は「湘南も名古屋も、ベストで戦ってくれるのが本当に有り難い」と話した。アローズ北陸は、7月末から11戦負けナシと絶好調。その好調の鍵を握るMF原田が出場停止ではあるものの、全員一丸となってチャレンジャー精神を全面に出しピッチに立った。

 名古屋は豊田とクライトンをトップで起用。「彼のボールキープ力という長所を前線で発揮してもらうことで、そこでためを作って、そこから押し上げて突破をはかるのが狙いだった」という中田監督の言葉通り、クライトンは自らの体の強さを活かしたキープを見せ、前半はクライトンを中心に右サイドをから攻めあがる場面を見せた。しかし、アローズの前線から素早いプレッシャーで、なかなかパスが繋げない。そのため、どうしてもロングボールが多くなる名古屋は攻め手を欠いていたのも事実。一方、立ち上がり10〜20分を何とか凌ぎたいアローズは、立て続けにくるセットプレーにも冷静に対応し、名古屋に決定的なチャンスは与えなかった。名古屋は遠目からでも積極的にシュートを放つものの、アローズDF陣の体を張った守備を前に、前半で打った12本のシュートは一度も枠を捉えることが出来なかった。

 両者無得点のまま前半を折り返したが、後半4分、試合を決める1点が生まれた。アローズの一瞬の隙を突いて、右サイドから展開した藤田のボール。最後吉村が触ってこぼれたところを、ゴール前につめていた豊田が押し込み、名古屋が先制。この1点で名古屋が流れを掴むかと思ったものの、そうならないところが今の名古屋の状態を象徴しているような気がした。先制後、センターにボールが回ってこない藤田が 両手を大きく天に向け広げるジェェスチャーを見せるなど、苛立ちを抑えきれないシーンも見られた。

 「1点失った後に名古屋がラインを下げたところで、そこに我々が付け入る隙が生じて、ゲームの流れが変わった」と草木監督が話すように、その1点を死守する体勢に入った名古屋に対し、アローズは鋭いカウンターを浴びせるなど名古屋ゴールを脅かすシーンを増やしていく。サイドからのクロスも多く上がり、1対1でも名古屋DFを軽々振り切って突破していくなど、名古屋サポーターにとっては目を覆いたくなる様な決定的シーンをつくった。「少ないチャンスをものにできなかった」(アローズ・北川佳男)アローズは、同点弾を奪えぬままゲームセット。名古屋が辛くも勝利を挙げ、駒を進めた。

 しかし、「何度か危ない場面も作られ、ポストに当たってそれが入らない…など、多少なりともラッキーなものが名古屋の方にあったのではないかな…と思う」という中田監督の言葉が、名古屋にとってその内容は決して喜べるものではないことを象徴していた。名古屋の選手たちも言葉少な。「前半いいリズムで出来ていたが、いい時間帯に点が取れなかった」(名古屋・秋田)、「立ち上がりのチャンスを決めることが出来ていたら、今までのリーグ戦の悪いイメージを払拭できていたと思うが…」(名古屋・楢崎)と語った。名古屋にとっては久々の勝利。内容はともかく、この勝利をどう今後につなげていくかに注目が集まりそうだ。

 一方、アローズのキャプテン・川前は「自分たちのやっているサッカーが良くなってきている中での今日の戦い。予想通りのカタチでやれた部分があっただけに、悔しい。勝ちたかった。でも、自分達の戦い方は出来たのでは」、石橋も「J1相手ながらもボールにまったく触れなかった…ということもなく、失点シーンも崩されたわけじゃない」と言葉を残し、J1相手に互角に戦いながらも、あと一歩のところで勝利を逃してしまった悔しさは隠しきれていなかった。

 しかし、富山県勢初となるJ1相手の4回戦。格上相手に互角に戦う地元戦士たちを見つめるスタンドからは、試合後 惜しみない拍手が送られていた。この1戦が、今後のアローズに、そして富山にどんな変化をもたらすのか。そこからもしばらく目が離せない。

以上

2005.11.4 Reported by 浅野有香
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