11月5日(土) 2005 ヤマザキナビスコカップ 決勝
千葉 0 - 0(PK 5 - 4)G大阪 (13:07/国立/45,039人)
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G大阪側のゴール裏を彩る青と黒のボード。アラウージョが芝にひざまづき祈りを捧げる。全員で円陣。気持ちは決まっているのだろう。そこに長い時間はかからない。短く声をかけあい、円陣が解かれる。キックオフはガンバ大阪。午後1時7分。決戦が幕をあける。
「主導権はとれている」。ハーフタイムで西野監督が力強く語ったように、前半から主導権を握ったのはG大阪だったといえるだろう。ここ最近のリーグ戦では得意の攻撃が形を潜め、攻めあぐねている印象が強かったG大阪だが、この日のピッチにそのような印象はない。6分、MF松下が放ったシュートを皮切りに、立て続けに相手ゴールを脅かすシュートを放ち続ける。19分にはFW大黒、21分、22分にはFWアラウージョ。千葉GK立石の対応のよさもあり、そのすべてがゴールネットを揺らすものではなかったものの、チームの「取るべき」選手が果敢にゴールを狙うことで、チーム全体がリズムを見い出し、らしいサッカーを展開する。唯一、足りなかったものがあるとすれば『ゴール』。「攻撃の形はある程度作れたし、サイドを使った外からの攻めも出来ていた。ただフィニッシュの精度が必要だった」と振り返ったのはMF遠藤だが、その通りで、前半でゴールが取れていれば、楽に後半に入れたかもしれない。
だが、当然のことながらサッカーに『たら、れば』は通用しない。だからこそ、点を取らなければならないという思いが、後半もペースを落とさずに戦えた原動力になったのだろう。前半と同じく、立ち上がりから集中力の感じられる攻守で『ゴール』を目指した戦いを展開するG大阪。ただ、67分にはMF松下に代えてMF入江を、89分にMF二川に代えてDF宮本をと、2枚のディフェンシブなカードを切ることで、徐々に攻撃の勢いが感じられなくなったのは事実。その分、失点はしなかったとの見方はあるのかもしれないが、相手を脅かすような攻撃力を示せなくなっていったのは明らかだった。
そうしてゴールが見られないまま0-0で迎えた延長戦。90分の激しい攻防戦を戦い抜いた選手たちに疲労の色が感じられる。FWアラウージョ、DF實好、MF橋本と、次々に足をつる選手が増え、西野監督が最後のカードをどう切るかに注目が集まったが、109分、MF橋本に代えてFW吉原。全体的に足が止まりつつあったチームに、ようやく動ける選手が投入される。とはいえ、その吉原がシュートを放つことは一度もなく…。というより、延長後半に入ってからは一度も攻撃の形を見出せぬまま120分の戦いは終わりを告げ、準決勝第2戦と同じく勝負はPK戦へと持ち越される。
だが、G大阪があの時と同じ歓喜を味わうことはなく、キッカー全員がゴールを決めて喜びに沸いた千葉の前に屈した。チーム史上初の『タイトル』奪取の願いは、リーグ戦へと持ち越されることに。とはいえ、何もこれで全てが終わったわけではない。そして、無駄になったものも何もない。いや無駄にしてはいけないのだ。決勝までG大阪が確実にチーム力を備えながら勝ち進んできたことも。ファイナリストとして堂々と戦い、最後の最後まで『タイトル』を目指したことも。そして、言葉には言い表せないほどの悔しさを味わった経験も。現在、首位を走り続けているリーグ戦と天皇杯という2つの『タイトル』のチャンスをものにするために、絶対に無駄にしてはならない。
以上
2005.11.05 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
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