11月20日(日) 2005 J1リーグ戦 第31節
名古屋 2 - 1 G大阪 (14:03/豊田ス/22,110人)
得点者:'4 鴨川奨(名古屋)、'36 遠藤保仁(G大阪)、'66 クライトン(名古屋)
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前節、4連敗で13位に転落、降格圏内に巻き込まれる崖っぷちに立たされた名古屋。この危機から脱出するために、中田監督が選んだ策は、2列目に本田と中村の2人を配し、ボランチに安、そして右には「攻撃的には痛手になることは分かっていたのですが、今回のガンバ大阪戦においては、あの辺から攻め込まれる確率が高かったものですから、彼にそこを任せてバランスを取ってくれ、あとはコーチングの部分でカバーしてくれ」と中田監督が指名した藤田が入り、左に角田という、より攻撃的な中盤の布陣を敷くことだった。さらに2トップには、前節、J初出場初得点を決めて波に乗るルーキー鴨川と、やはり今回もクライトンを起用。この緊急事態時に、起死回生を図る大幅な布陣の変更で望んだ。
だが、優勝目前のG大阪も布陣の変更を余儀なくされる事態になっていた。警告累積の橋本や實好をはじめとするう相次ぐDF陣のケガ。しかし、それだけではなかった。3日前の代表戦で大黒が負傷し、この大切な時期に戦線離脱を余儀なくされたのだ。ここで勝って2位鹿島との勝ち点差をさらに広げたいG大阪にとって、攻撃力ダウンが懸念される、大きな痛手を抱えての戦いとなった。
理由は違えど、この布陣の変更が、名古屋を歓喜へと導く序曲になるとは、誰が予想しただろうか。
先にチャンスを作ったのは、やはりG大阪だった。優勝への執念は、メンバーの変更をものともせず、高いモチベーションで戦う、強さを見せた。しかし4分、先にゴールを割ったのは、名古屋だった。大森からのロングパスを受けたルーキー鴨川が、宮本はじめG大阪のDFを振り切り、2試合連続ゴール!ルーキーが見せた渾身のファインゴールだった。これで一気にモチベーションが上がる名古屋。中盤でボールを奪い、ボールを持った際に迷いなく前にパスをつなぎ、少ないながらも流れの中でのチャンスを作る。対して、G大阪は、名古屋の激しいプレスに苦しみ、パスがなかなかつながらず、攻撃のリズムをつかめない。攻める時間はG大阪が上回るものの、セットプレーなどでゴール前に迫っても、名古屋の必死の守備で決めきれない。
そして名古屋の1点リードで迎えた前半残り10分。名古屋にとっては、魔の時間帯が訪れる。そしてまたも悪夢の再来を予感する事態が襲う。ケガで長期離脱し、完全復活を遂げた大森が、ケガでピッチを去ることになってしまう。吉村が急きょ投入され、安がDFに下がり、ボランチは吉村という、またもやスクランブル布陣に変更せざるを得なくなってしまった。
その直後、またしても悪夢が訪れる。安がペナルティエリア内で家長を倒してしまい、痛恨のPKを与えてしまう。これを遠藤が冷静に決め同点。名古屋にとっては、前節・大宮戦と全く同じパターンの試合となり、一瞬、スタジアムに嫌な空気が流れる。このゴールで息を吹き返したG大阪は、中盤のスペースが空いた名古屋を一気に崩しにかかるかのように、猛攻をしかける。ゴール前で必死の守りを強いられた名古屋だが、シュートで終わって後半へといい流れを作った。両チームとも追加点を重ねられず、勝負は後半へと持ち込まれる。
後半、立ち上がりに、鴨川の惜しいシュートで、名古屋が先にペースをつかむ。が、G大阪の速攻に、攻め込まれる場面も多く、一進一退のカウンターの応酬が続く。そして66分、攻守にわたって献身的なプレーを続けていた角田が高い位置でボールを奪うとそのままキープ、シュートを放つ。これは惜しくもGKに弾かれるが、こぼれたところに詰めたクライトンがゴールを決め、再びリードを奪った。
こうなるとG大阪もこのままでは終われない。『点を取られたら取りかえす』G大阪の持ち味が火を噴いた。怒濤のカウンター攻撃に、ペナルティーエリア内のぎりぎりで守備を余儀なくされた名古屋。しかし、体を張ったDF陣の守備、そして楢崎のスーパーセーブで、何度も危機的状況を回避する。そして、今日の名古屋は『違う』と思わせてくれたのは、怒濤の攻撃を受けながらも、決して守りに入らず、ゴールを狙おうという気迫に満ちていたことだ。現に、これほどのシュートを見せてくれたのは何試合ぶりだろうか?と感じるほど、多くのシュート場面が見られた。逆に「グランパスのDFが予想以上にタイトで、非常に苦しめられた」と、試合後に西野監督が語ったように、ことごとくG大阪のチャンスを止められたG大阪は、終盤、パワープレイに加え、前線に上がったDFシジクレイの高さを活かしたポストプレーで、最後の反撃に出る。時間の経過とともに、試合はスピーディーな展開になり、一進一退の攻防、スピーディーな展開のゲームが最後まで続いた。
そして迎えた試合終了のホイッスル。「最終的にはガンバ大阪さんのパワープレーで苦しんだ部分もありましたけれど、なんとか勝利に結び付けられた」と、中田監督が表現したように、名古屋が苦しみながらも5試合ぶりの勝ち点3をものにした。
またしてもお家芸の『大物食い』を演じ、入れ替え戦となる16位の柏との勝ち点差を7に広げた名古屋。だが、「気持ちが結果につながった。この試合の勝ちは大きい。これからもこういう気持ちで戦うことが大事。これだけで終わっちゃいけない」と、たちも口々に言ったように、強いチームに勝った後に、下位チームに破れるという悪癖を持っているだけに、この次の試合で勝つことが、本当のチーム再生への足がかりとなる。
そして、最後まで名古屋の粘りの守備に苦しめられ、勝ち点を奪うことができなかったG大阪。2位鹿島が引き分けたため、勝ち点で並ばれることはなかったが、勝ち点を1つ縮められ、首位争いは最後の最後までもつれ込む様相。この取りこぼしがどう影響するか。G大阪にとっても、次節は真価を問われるものとなりそうだ。
以上
2005.11.20 Reported by 茂木美佐子
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第31節 名古屋 vs G大阪 レポート】気迫の守備でリードを守った名古屋が首位G大阪を破り5試合ぶりの白星(05.11.20)
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