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【今、大阪のJがアツい!】C大阪、今シーズン躍進の秘密を探る  (05.11.25)

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 鹿島の快進撃にG大阪の巻き返し。そして近年まれに見る大混戦が繰り広げられ、Jリーグは大いに盛り上がりを見せている。そんな中、ひっそりと、しかし着実に順位を伸ばしてきたのがC大阪だ。昨シーズンは最終節で残留を決めたチームのここまでの巻き返しは、チームに関わらないほとんど全ての人の想像も超えていた。
 驚きの快進撃を見せるC大阪の、その理由はどこにあるのだろうか?


◆守備の整備に始まる

リーグ戦終盤に入ってさらに混沌としてきた優勝争い。その渦中にC大阪がいることを、シーズン前に予想した人はどれだけいただろう。前節の川崎F戦後、更新されたばかりの順位表の「1位G大阪 2位C大阪・・・」という部分を見て、感慨にふける関西の記者は多かった。
 C大阪の、一体なにが変わったのか。ひと言でいうなら「守備」である。チーム全体に守備の意識が備わり、試合を重ねるごとに定着したことが好調の原動力になっている。昨年の7月に就任した小林伸二監督は、当初の印象をこう語る。「私が指揮を執った最初の試合、FC東京戦は4-3で競り勝ちました。もともと攻撃力が強く、点をたくさん取るチームだったから、まさしくセレッソらしい試合と言えました。でも失点を分析すると、やられてはいけない形でやられている。これはきちんと修正しないと、今後は勝てなくなるはずだと感じました」。結局、昨年の2ndステージは不安定な戦いに終始した。J1残留は果たしたものの、課題は残されたままだった。
年が明け、2月のキャンプでは徹底してディフェンスのトレーニングを積んだ。早めに3バックシステムに固定し、組織作りをしたことはもちろんだが、典型的な失点パターンだったリスタートとクロスに対する守備を繰り返し確認した。さらに小林監督は、ペナルティエリア付近でのツメの甘さから失点を重ねたことを反省、球際の厳しさも要求した。

◆周到な準備と微調整

 順調に準備をして迎えたリーグ開幕だったが、初戦から3連敗。「今のメンバーで戦うなら、少しラインを下げてより守備を意識した方がいいのかもしれない」(小林監督)と、微調整を加えたことが功を奏した。第4節から第11節までの8試合負けなし(4勝4分)につながったのだ。
7月は負傷者が出るなどメンバーが揃わなかったこともあり、やや調子を落としたものの、8月のリーグ再開からはさらにその「スタイル」に磨きがかかった。ただひたすらに引いて守ってカウンターというだけでなく、流れによってはボールを支配し、分厚い攻撃を見せることもできるようになった。そして、試合の終盤でも運動量が落ちず、例え先制されても追いつく、さらには逆転するというたくましさも身についた。8月の3試合(清水戦、千葉戦、柏戦)と9月の初戦(神戸戦)はいずれもリードされながらしぶとく戦い、2勝2分の結果を残した。
9月以降は、さらに進化した。「今度は先制して主導権をとろう」という意識がチームに芽生え、第23節新潟戦から第27節大宮戦まではすべて先に点を取って勝っている。「選手たちは、自分たちのやるべきことをきちんとすれば結果が出ると実感しているはず」。小林監督が語ったのもそのころだ。自分たちのサッカーにゆるぎない自信を持ち始めた選手たちが、第31節まで13試合不敗を続け、そのなかでチーム記録の7連勝を達成したのは自然ななりゆきといえる。

◆成功した補強

 次に選手個々を見てみよう。補強面の大きな要素は、3人の外国籍選手(いずれもブラジル人)がうまくチームにフィットしたこと。DFブルーノ・クアドロスは、まじめで献身的にチームに尽くせる選手で、今やバックラインに欠かせない存在だ。ボランチのファビーニョは高いポテンシャルを持ち、特にリーグ後半からはすばらしいパフォーマンスを披露している。また、ゼ・カルロスは左サイドで攻撃の起点として貢献している。新人では、練習生としてチームに合流したDF前田和哉が見事にブレイクした。同じルーキーの江添建次郎が負傷し長期離脱したのを機にメンバー入りした形だが、各チームのエースをことごとくストップし、堅守を支えた。また、3年目の下村東美、昨年途中に移籍してきた古橋達弥ら中堅の選手が成長したことも大きい。
 攻撃では、開幕時からの1トップ2シャドーを貫いた。西澤明訓というJリーグ屈指のポストプレーヤーを擁するC大阪ならではの戦術で、森島寛晃、古橋というこれまたリーグを代表するシャドーストライカーの攻守にわたる活躍も見逃せない。
13試合で勝点33点を積み上げ、驚異的なペースで走ってきたC大阪。第31節終了時点でとうとう2位に浮上、優勝も射程圏内だ。がけっぷち状態に置かれ、J2降格の影がちらついた昨秋とはまさに雲泥の差である。クラブが本腰を入れてチーム強化を行ない、小林監督が「急がば回れ」の考え方でコツコツチームづくりを続けてきた賜物といえる。
しかし、まだ終わっていない。最後のホイッスルが鳴るまで、何が起こるかわからないのがサッカー。が、そんなことは小林監督にとっては言わずもがなであろう。

◆目の前に迫る「花咲く初冬」

 今年の開幕前、『J’s GOAL』の予想でこんな文章を書いた。
「『来年、夢を見るためのチームを今年作りたい』と西村GMは話す。戦力が整い、2度のキャンプもすごく順調。トレーニングの成果も出始め、あとは3月6日を待つばかり。ここ数年、苦汁の日々を送ってきたセレッソサポーターにとって、花咲く春はもうそこまで来ている」
 花咲く「初冬」は本当にもうすぐそこに来ている。

2005.11.23 Reported by 横井素子
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