12月3日(土)J1 第34節 川崎F vs G大阪(14:00KICK OFF/等々力)
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決戦の日が近づいている。今季の総決算とも言うべき、一戦が。前節のジェフ千葉戦での敗戦により、残り1節を持ちこたえられずに首位陥落となったガンバ大阪。現実的に勝点を見れば『勝てば、優勝』の状況から、一転、『勝っても他力』の状況に追いやられたが、ある意味、『勝たなければいけない』状況に変わりはない。引き分けでも、場合によっては“棚ぼた的”に優勝が落ちてくる可能性もわずかながらあるが、そんなことを論じている場合ではない。だからこそ、選手はこの1週間、『勝たなければ』ミラクルは起きない戦いに、全精力を注ぎ込んで、調整を続けてきた。
対する相手は川崎フロンターレ。場所は、アウェイ・等々力競技場。最終節だわ、優勝がかかるわ、勝たなければいけないわ、アウェイ戦だわ、…と外からは、大変な試合だと思われる要素がたくさんあるように見受けられるし、選手のプレッシャーは相当なものだろうと感じている人も多いだろうが、それらの意に反して、ガンバ大阪に、プレッシャーがかかっている様子は見受けられない。これは最終戦のみならず、これまでの試合も、だ。ただ、勝てていないのは、夏のHOT6あたりに魅せた、パワフルな攻撃サッカーが形を潜め、勝ちあぐねているだけ。しかも、相手のプレッシャーが強くかかる状況の中、勝ちたいと思うあまり、点を取らなければいけないと自分たちに課し過ぎるあまり、攻め急ぎ、個々が強引でワンマンなプレーに走りがちになり、自滅しているだけ。
だから、最終戦は「もしや」と思うのだ。いや、本音を言えば「ある」と思っている。最終節という、おそらくはどのチームも少なからずプレッシャーを感じる試合に、彼らは誰1人としてプレッシャーを感じずに、等々力のピッチに立つだろう。ここまであまりに得点を量産してきたせいか、「たくさん取らなければいけない」と思ってワンマンになっていた前線が、ケガから復帰のFW大黒も含め『組織』で点をとることに立ち返った1週間を過ごしてきたから。つまり、ここ3試合では見られていない、本来の『攻撃サッカー』を取り戻せると信じているから。もちろん、DF山口が「相手にスピードのあるFWが多いので、そのスピードに乗って攻めてきた時に、どういう対応ができるか。そういう局面を作らないのは一番だけど、いくつかは攻め込まれる場面はあると思いますから、その時のイメージを各自がしっかり頭に入れて、守備を築かなければいけない」と話すように、安定した守備をベースにして。
今季、川崎フロンターレとは、カップ戦を含めて3度対決した。1度目は、FW松波のロスタイムでのゴールで引分けに持ち込んだ、カップ戦の予選リーグ第2節。2度目は、DF山口のロスタイムでの劇的な逆転ゴールでリーグ戦初勝利を挙げた第3節。そして3度目は、MF前田がロスタイムにゴールを挙げ、引き分け試合を勝ちに持ち込んだ、カップ戦第4節。全ての試合に苦しみながらも、最後の最後まで諦めない姿勢が『ミラクル』を起こし、負けなしの戦いを続けてきた。
もちろん、今季最後の4度目の対決も、勝利をいただくつもりだ。西野監督の言う通り「8回裏に逆転されても、まだ9回の表は、ある」
以上
2005.12.2 Reported by 高村美砂
【今節の予想スタメン】
●川崎F:システム/3−5−2
GK 相澤
DF 箕輪・寺田・伊藤
MF 長橋・中村・谷口・アウグスト
MF マルクス
FW ジュニーニョ・我那覇
※中村、谷口がボランチ
●G大阪:システム/3-4-3
GK 藤ヶ谷
DF シジクレイ・宮本・山口
MF 渡辺・橋本・遠藤・家長
FW フェルナンジーニョ・大黒・アラウージョ
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一覧へ【J1:第34節 川崎F vs G大阪 G大阪プレビュー】ガンバ大阪、9回表の戦い。今季の対川崎Fは3度共にロスタイムで得点をあげ2勝1分け。今回もミラクルを起こす!(05.12.02)
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