12月3日（土）J2 第44節 札幌 vs 草津（14:00KICK OFF/札幌ド）
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　現在、5位山形と勝ち点差1の札幌は、今季の目標であったトップ5入りを賭けて、草津と札幌ドームで対戦する。札幌は前節の鳥栖戦で、2-0と久々の完封勝利。その勢いをそのままにホームでの最終戦に臨む。また、今季からJ2に参入した草津は、第4クール勝ち星なしと苦しい戦いが続いているが、来季へ繋がるプレーをサポーターに見せたいところだ。

「草津は守備云々より、長いボールをどんどん入れてきて、とにかく点をとろうとしてくる。それがうまくはまってしまえば、失点してしまうこともあるだろう。しかし、それを怖がってディフェンスラインを下げたら、こちらの攻撃も時間がかかってしまう。しっかりとラインをコントロールできれば、いいゲームができるはず」。札幌の柳下監督はそう話す。昨年の今頃は、今季の草津と同じように最下位だった札幌。若手主体に大きく選手を切り替え、1からスタートしたチーム作りも、入れ替え戦出場を終盤まで争えるほどに成長した。

　厳しいゲームの連続となった第4クールでは、プレッシャーからか試合終盤に追いつかれる、もしくは逆転されるなど、勝ちきれないナイーブな試合が続いたが、これも「これを経験したことは来季の力になる」と指揮官は前向きに捉えている。「来季はトップ3が最低目標となる」（柳下監督）と語る札幌は、来季の歓喜を見据えて最終戦を迎える。また、スタメンで注目なのが、右サイドのMF。第42節ではサブで登録されたユースU-18の藤田が、練習ではスタメン組に入る姿も見られた。岡田との争いになると思われるが、もし出場する機会があれば、溌剌としたプレーに期待したい。

　今季の勝ち星は5。草津にとっては、システムの変更や大幅な選手の切り替えなど、試行錯誤が続いた2005シーズンだった。特に、上位6チームに対しては21敗2分けと実力差が如実に出てしまった結果となっている。しかし、参入決定の時点で厳しい戦いになることは、ある程度予想できたこと。各チームそれぞれシステムが整備され、年々ゲームのレベルが上がってきているJ2のなかで、草津は来季以降どんなプレーを目指すのか。それがはっきりと伝わる試合をサポーターは望んでいるはずだ。

　足かけ10ヶ月にわたり行われてきたJ2リーグ戦もいよいよ最終節。来季もJ2を舞台に戦うことが決まっている両チームだけに、これから続く長いオフシーズンの間、サポーターに期待を持たせ続けられるような、内容あるゲームに期待したい。

以上

2005.12.2　Reported by　原子 禅

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【今節の予想スタメン】

●札幌：システム/3−4−1−2
GK　林
DF　池内・曽田・和波
MF　岡田・田畑・鈴木・西谷
MF　砂川
FW　中山・清野

●草津：システム/4−4−2
GK　小島
DF　杉山・齋藤・小川・籾谷
MF　酒井・櫻田・氏家・山崎
FW　佐藤正・佐藤大