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【J1:第34節 磐田 vs 神戸 プレビュー】守備陣に怪我人続出の磐田。チャンスを得た若手の活躍に期待。(05.12.02)

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12月3日(土)J1 第34節 磐田 vs 神戸(14:00KICK OFF/ヤマハ)
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『勝たなければいけないゲーム』というより、絶対に『勝ちたいゲーム』。それは、どちらにとっても同じだろう。

 磐田は、26節の東京V戦で信じられない形で勝利を逃してから、歯車が少し狂ってしまった。31節・新潟戦まで6試合連続で勝ち星なしというチームのワーストタイ記録を作り、次の川崎F戦ではようやく勝利を果たしたものの、前節・浦和戦はオウンゴールの失点で0-1の敗退。ここ8試合は1勝4分3敗で、優勝も狙える位置から中位に沈んだ。

 内容が特に悪いというわけではないが、本当にあと一歩のところで勝ちきれない状態が続いている。もちろん、残留争いとは無縁だが、今日ホームでの最終節で、最下位の神戸に敗れるようなことがあれば、山本監督の進退問題も浮上しかねないだろう。残った天皇杯の戦いにつなげるためにも、ぜひ勝って締めくくりたいゲームだ。

 そんな中、DFの田中と鈴木がケガで欠場、ボランチの福西も出場停止ということで、守備陣が緊急事態となっている。そのため、服部をボランチで使うのかDFラインで使うのかという点がポイントになるが、いずれにしてもどちらかで若手を起用することになる。そこでチャンスを得た若い選手が、どれだけホームのサポーターの前で実力をアピールできるかが、チームにも大きな影響を与えることになるだろう。

 ただ、今年の磐田は、ケガ人が多い中でメンバーが入れ代わっても大崩れしないという力は十分に見せてきた。ボール・ポゼッションでは優位に立てる可能性が高いので、あとは、内容は悪くないが勝ちきれないという流れを断ち切るためにも、攻守ともにゴール前の部分にかかってくる。すなわち、守備ではいかにミスを減らして、最後のところで踏ん張りきれるか。攻撃では、決めるべきところを決めきれるか。そこが最大の注目点となるだろう。

 対する神戸は、すでに天皇杯で敗退しているため、これが今季の公式戦最終戦となる。来年は、指揮官も選手も大きく入れ代わってJ2を戦うことがわかっている中で、どれだけ気持ちを出して戦えるのか。まずは、そこが大きな注目点となりそうだ。

 パベル監督は、降格が決まった直後の清水戦で「プロなのでモチベーションがどうとか、そういう問題ではない。それは当たり前のこと」と語ったが、選手たちも降格決定後の2試合で、そうした気持ちを見せてきた。ここ12試合、3カ月以上勝利がない神戸としては、せめて最終戦は勝利で締めくくり、プロとしてのプライドを見せたいところだろう。

 降格決定後は、ある意味プレッシャーから解放されて伸び伸びとプレーしている神戸だが、清水戦も広島戦も終了間際に決勝ゴールを決められて敗退。終盤になるとズルズルと後手に回って、結局守りきれないという形が続いている。今節も、前節と同様に若手を思いきって使ってくることが予想されるが、磐田を相手にそのあたりを修正できれば、来季に向けて大きな手応えを得られるはずだ。

 試合展開としては、やはりホームの磐田が押し気味に試合を進めることになるだろうが、その中で神戸が全員で守りながら、いかにしてゴールを奪うか。逆に磐田としては、守備的な相手からゴールを奪いきれるか、またカウンターをどれだけきっちりと防ぐことができるか。

 それぞれの事情を抱えた中で、どちらも勝利にこだわった激しい戦いになることだろう。

以上

2005.12.02 Reported by 前島芳雄


【今節の予想スタメン】

●磐田:システム/3-5-2
GK:川口能
DF:茶野・金珍圭・森下俊
MF:服部・名波・太田(右サイド)・村井(左サイド)、成岡(トップ下)
FW:中山・前田

※ボランチは服部・名波

●神戸:システム/3−5−2
GK 徳重
DF 河本・金古・北本
MF 朴・佐伯・遠藤・田中
MF 栗原
FW 播戸・村瀬
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