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【J1:第34節 東京V vs 大分 プレビュー】今季半ばまで残留圏内に位置した大分と終盤急降下した東京Vの一戦。東京Vは来季へのきっかけをつかみたい!(05.12.02)

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12月3日(土)J1 第34節 東京V vs 大分(14:00KICK OFF/味スタ)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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 既にJ2自動降格が決定した東京Vが最終節、ホームに迎えるのは皮肉にも9月のシャムスカ監督就任まで降格圏内に位置していた大分。大分はそのシャムスカ監督の初采配となった23節からの11試合を7勝3分け1敗と、そこまでの成績から考えると奇跡的な成績を残している。東京Vはその真逆とでも言おうか。22節以降勝ち星から見離され0勝8敗4分。立て直すのに十分な時間がありながら、成す術無く最悪のシーズンを送ってしまった。

 幸いにもホームで終わることができる最終節用に用意されたポスターは「ヴェルディの名にかけて」と大きく謳っているもの。東京Vは少なくとも来年一年間は離れることになるJ1の舞台を勝利で締めくくることが出来るだろうか。

 「みんなそれぞれにこれじゃ駄目だと早い段階から思っていた。でも同じベクトルでそう思うことができなかった」とシーズンを振り返る柳沢のコメント。まとまることが出来なかった戦うべき集団は力を失い順位を落とし、そして結果はでた。
 糸の切れた凧のよう、とはこの事をいうのだろう。柏戦の敗戦から2連休をとり再び集合。大分戦にむかうはずの選手たちの表情は冴えない。来季への不安、結果への失望感が彼等から離れることはない。シーズン中張りつめていた緊張の糸も切れ、各々がばらばらの方向を向く。

 サポーターが練習グラウンドに大きく掲げた「ひとりも欠けることなく戻って来よう」という横断幕のメッセージも空しく、チームからは米山と来季の契約を結ばないとの旨が既に発表されている。それでも「プロとして戦います。来てくれるサポーターの為にも」と小林大やキャプテン山田は必死に前を向く。

 切り替えの難しい中臨む明日の最終節。平本が累積のため、小林慶行が負傷のため出場出来ず、3-5-2の布陣で臨むことになりそうだ。また戸川も負傷があるため、バドン監督によると米山が先発することになりそう。「来季のことうんぬんは関係ない。我々は最後まで威厳をかけて戦う」とそのバドン監督。言葉通りの勝利をどうにか見せて欲しい。

 一方の大分はここ4戦だけ見ても、2勝2分。守備の徹底と、前線の個人技。選手監督ともに方向性がまとまりそれが功を奏している。「やることははっきりしてるんですよね」と言うのは連勝の初戦からチームの力として活躍を始めた福元。守り方、取り方、攻め方、やることがとにかく明確なのだという。それこそがチームが勝利へ迎えた要因なのだと。大分には福元の他にも西川というルーキーの守護神や、U-18代表で活躍した梅崎おり、自信を手にした将来の明るい卵が揃う。

 引いて守る大分を東京Vはどのように迎え撃つだろうか。ここ数試合、戦い方も定まらず、「やったこともないのに」前線に放り込むサッカーを展開してしまった東京V。せめて自分達らしさは取り戻さなくてはならない。来季はJ2リーグ戦だけでなくアジアチャンピオンズリーグも待つ東京V。多くの負荷がかかる戦いが待つ。だからこそ、早めにチームをたてなおし、来季に向かいたい。そんなきっかけの一戦になることを願いたい。

以上

2005.12.2 Reported by 了戒美子


【今節の予想スタメン】

●東京V:システム/4−4−2
GK 高木
DF 柳沢・上村・林・相馬
MF 小林大・戸田・山田・平野
FW ワシントン・ジウ

●大分:システム/3−5−2
GK 西川
DF 上本・福元・深谷
MF 梅田・トゥーリオ・エジミウソン・内村
MF 吉田
FW マグノアウベス・山崎

※予想スタメンは編集部予想のものであり、プレビューの内容と相違している場合があります。
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