●カタール国際ユース（U-19）親善大会
グループA
1月22日（日）18：15　日本　対　フランス（Al-Arabi）

◎U-19日本代表メンバーはこちら

※グループ分け、試合スケジュールの詳細は下記をご覧ください。
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2005年2月、2007年にカナダで行われるワールドユース選手権を目指す船出をしたU-18吉田ジャパン。他の世代では類をみない急ピッチの強化でチームは戦う集団へと変貌を遂げ、11月には強豪と言われた北朝鮮を見事撃破。AFCユース予選突破を決めた。

彼等の世界への旅路の第2弾は、今秋インドで行われるAFCユース選手権へ向けたもの。そのアジアの舞台で4位に入り、来年カナダで行われるワールドユース選手権の出場権を得ることがU-18改めU-19となった2006年吉田ジャパンの目標だ。

その今秋のAFCユース選手権へ向けた強化の第一段として組まれているのが22日開幕するカタール国際ユース（U-19）親善大会。当初は北京五輪を目指すチームでの参加かと話題に上ったが、今大会からU-19を対象とした大会へと変更されたため、来年のワールドユースを目指すチームが参戦することとなった。

過去の日本代表の戦績を遡ると、2003年はアテネ五輪を目指すチームで出場。決勝戦ではエジプトに0-1の惜敗の末の準優勝。翌2004年は全日本学生選抜が参加、4位に終わっている。そして昨年はオランダワールドユースを目指すチームが戦い、韓国に0−3という大敗を喫したものの準優勝という結果を収めている。

ちなみに昨年の大会では高校選手権準決勝を終えたばかりの本田圭佑（名古屋）が全5試合中4試合に先発し3得点。「ゴールへの意図を持った配球」とその攻撃センスを大熊監督からも高く評価され、一躍注目を浴びることとなった。また、ワールドユース本大会でもゴールを決めた水野晃樹（千葉）がこの代表では初めて海外遠征に参加、ポテンシャルの高さを見せつけトップ下のポジション争いに名乗りを上げることとなった大会でもある。

昨年のAFCユース予選突破から気分一新して臨む今大会。だけれども、「これまでの継続の上に成り立つ」大会だと吉田靖監督は位置付ける。AFCユース予選北朝鮮戦では守備に関しては手応えを得たようで、今大会の課題は攻撃面になるようだ。本来目指してきた「アタッキングゾーンまでいかにつなぎながら近付くか」というサッカーをこの国際舞台で試すことになる。

そのために、どういう変化があったか。メンバー選考をみれば明らかで、Jユースサハラカップで優勝した清水エスパルスユースから、得点ランク1位に輝いた長沢駿と佐野克彦を初招集。また、野洲高校の高校選手権初優勝に大いに貢献し、卓越した攻撃センスを持つ青木孝太も初めて青いユニフォームで国際舞台を臨むことになる。また、Jユースサハラカップでノーマークの存在ながら準優勝まで駆け上がったヴィッセル神戸ユースから柳川雅樹が名を連ねた。攻撃においてだけでなく、安泰かと思われたセンターバックのポジションにまで新戦力が招集され、吉田監督の意図が見え隠れするフレッシュなメンバーが揃ったようだ。彼等は新たな競争の舞台に立ちながら、北朝鮮戦で見せた粘り、勝負強さの上に監督も選手たちもそして我々も見ていて楽しいサッカーを目指すことになる。

今大会、日本は参加したどの年代でも常に決勝トーナメントに進出している。今回はグループリーグからカタール、オーストリア、フランスと中東、ヨーロッパなどの強豪と激突。「目指すサッカーをしながら勝たないとね」と、AFCユース予選時よりは幾分柔らかい表情で吉田靖監督は話した。

とはいえ、大概の選手がオフ明けであるためコンディション調整が不足した状態であることは否めないよう。全て状況が整っていない中、若きイレブンが2006年最初の国際大会をどう戦うのか注目したい。

以上

2006.01.22 Reported by 了戒美子

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［出場チーム］
グループA：カタール、オーストリア、日本、フランス
グループB：韓国、ドイツ、イラン、スイス

［大会スケジュール］
1月22日（日）
18：15　日本　対　フランス（Al-Arabi）
1月24日（火）
16：15　日本　対　カタール（Al-Arabi）
1月26日（木）
16：15　日本　対　オーストリア（Al-Arabi)
1月30日（月）
16：15　準決勝　A組1位　対　B組2位
19：15　準決勝　B組1位　対　A組2位
2月1日 （水）
15：00　3位決定戦
17：30　決勝戦