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【2006キャンプレポート】柏レイソル編(06.02.12)

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2月1日から18日まで鹿児島県霧島にある国分運動公園でキャンプを行っている柏レイソル。長いキャンプ期間に加え、19日には『ちばぎんカップ』が予定されており、鹿児島から戻った翌日に試合を行うというかなりハードな日程だ。

しかし、ハードなのは日程だけではない。現在までは走りこみ中心のフィジカル強化がメイン。「本当にキツイ。でもキツイ中でも充実してやっている」(大谷秀和選手)と辛いフィジカルトレーニングも、バラエティに富んだ練習内容ということで、不思議と楽しいと感じるそうだ。まさに石崎マジックだ。

若手育成に定評のある石崎信弘監督だけに、選手の心をつかむのも早い。時には厳しい父親となり、時には心を割って話せる兄貴分でもある監督に、選手も積極的に話しかけていく。それはただ単に石崎監督の人柄だけではない。「監督がやろうとしているサッカーは明確で徹底している」と平山智規選手がいうように、確固たる信念をもって指揮をとる姿に選手は信頼をよせるのだ。

昨年の主力が大幅に抜けたということで、今年は一からチームを作り上げることになる柏。石崎監督が目指すのは「攻守の切り替えの早いサッカー」。全員で高い位置から守備を行い、全員でアグレッシブにしかけていく。「今は監督の目指すサッカーの土台づくり。まずは守備を徹底してやっている」(中澤聡太選手)これまでのキャンプでは、ほとんどの時間をDF練習にさき、選手達の頭と体に守備の形を叩き込む。これから開幕までの期間で守備から攻撃に転じる部分など、戦術を高めていくとのこと。石崎監督のもとで生まれ変わった柏がどんな戦い方を見せてくれるか非常に楽しみだ。

「カウンター中心のJ2では、柏の目指すサッカーはリスクが高い戦い方かもしれない。でもサポーターの皆さんが見ていて楽しめる、気持ちのいいサッカーをやっていきたい」と話す石崎監督。昨年はチーム全体が袋小路に迷い込んでしまった柏だが、今年は違う。霧が晴れた後は、気持ちいいくらいに周りが見えてくるものだ。今年の柏の前にはJ1昇格という道しるべがしっかり見えていることだろう。

以上

2006.2.13 Reported by 柴田愛子

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