●2/19(日)第12回ちばぎんカップ
千葉 2-0 柏
13:02キックオフ/フクアリ/10,458人
得点:後半4分坂本(千葉)後半43分ハース(千葉)
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柏がJ1に昇格した95年からスタートしたちばぎんカップ。千葉にとっては昨年まで2勝(そのうちの1勝はPK戦)9敗と相性のよくなかった大会だが、奇しくも柏が無念のJ2降格後となった今回は初めて千葉が無失点での勝利を収めた。
立ち上がりに試合の主導権を握ったのは、石崎信弘監督曰く「4-3-3システム」で臨んだ柏だった。前線から激しくプレスをかけてボールを奪い、サイドへの突破を図るFW鈴木達也を生かした素早い攻撃で千葉を押し込む。前日までのキャンプで入念に取り組んできたプレスと守備の連動性は、確かに効果を発揮していた。惜しむらくは優位に試合を進めていた時間帯に得点できなかったことだ。試合後の選手たちが話したように「キャンプではまだ攻撃の練習までやっていなかった」のであれば、主力選手が移籍してスタメンがかなり入れ替わった柏にはやむを得ないところもあっただろう。
対する千葉は、日本代表のMF阿部勇樹とFW巻誠一郎が不在ということもあり、FWハースの1トップ、MFの坂本將貴、佐藤勇人、中島浩司がボランチという3-6-1システムだった。トルコキャンプの練習試合では早い時間帯に失点し、0-4、0-5という大敗を喫していたため、先制点を奪われないことを心がけて試合に臨んでいたという。しかし、守備への意識が強かった分、攻撃時の選手の動きは慎重になっていた。試合開始直後は柏の攻撃を跳ね返すだけで精一杯の感があり、前に出てくる柏の背後を突く攻撃を展開しきれない。だが、ここで失点せず、前半を無失点で耐えたことが大きかった。
後半になると、千葉が攻勢を仕掛ける。後半4分、自分がファウルを受けて得たFKをハースが素早く蹴り、これを右サイドのスペースに走りこんだMF水野晃樹が受けてペナルティエリア内へパス。そこに飛び込んできた坂本がゴールを背にしたような体勢から反転して左足でシュートを打つと、ボールはゴールマウスの右隅近くに転がり込んだ。
千葉に先制点を奪われた柏は果敢に反撃する。サイドに攻め込んで3本のCKを得るが、DF中澤聡太のヘディングも思うように得点に結びつかない。66分にはMFディエゴが千葉のGK立石智紀がセーブしたあとのこぼれ球に素早く反応。1対1の局面でダイレクトシュートを放ったが、立石が好セーブを見せたため同点ゴールとはならなかった。
互いに攻め合う展開が続き、試合の残り時間が少なくなった後半43分。千葉はMF羽生直剛のスローインを左サイドで受けた坂本がゴール前へクロスを入れる。これに反応したハースがダイレクトシュートを決め、千葉が勝利をつかむのに決定的な2点目を奪った。
千葉は、昨年苦手にしていた4バックシステムのチーム相手に、積年の課題であるセットプレーからの失点もなく試合を終えられた。しかし、柏がまだ攻撃の練習が不足していたことや引いて守らずに前に出てきてくれたことを考慮すれば、攻守両面で詰めの甘さがあることは否めない。選手たちが自覚しているように個々のレベルアップが望まれる。
一方の柏は2失点したとはいえ、守備面では確かな手応えがあったようだ。あとは攻撃力をいかにアップさせられるか。J2リーグ戦では対戦相手が引いて守ってくることが考えられる。今日のように決定機をモノにできないままだと苦戦を強いられることになる。
以上
2006.2.19 Reported by 赤沼 圭子
J’s GOALニュース
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