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【2006シーズン 戦力分析レポート:浦和編】三冠を視野に 大型補強で更なる戦力アップ(06.02.21)

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【今季の見どころ】

 「補強には非常に満足している。すべてを追い求めるのは難しいかもしれないが、追い求めていきたいと思う」(ブッフバルト監督)
 目指すはJリーグ、ナビスコカップ、天皇杯の三冠。今オフ、大型補強を行なった浦和レッズのタイトル奪取はもはや目標ではなく至上命題ともいえる。

 その補強は中村修三強化本部ゼネラルマネージャー曰く「完璧だった」とのこと。正月の天皇杯での活躍が記憶に新しいマリッチがチームを離れたものの、その代役に元ブラジル代表FWワシントンを獲得したほか、同じく東京Vから左サイドの仕掛け人・相馬崇人、C大阪からは日本代表経験もあるFW黒部光昭が加入した。加えて、フェイエノールト(オランダ)から小野伸二が復帰を果たしたのだから、監督、ゼネラルマネージャーとて文句がないのも当然だろう。

 昨季J2に降格した東京Vにおいてリーグ戦33試合に出場し22ゴール(得点ランク2位)を挙げたFWワシントンの実力は、もはや誰もが認めるところ。入国ビザ(査証)の手続きの関係で当初来日が遅れていたものの、すでにチームへ合流。浦和には闘莉王、三都主、ネネ、ポンテらポルトガル語を操る選手も多く、馴染むのにもそう時間は掛からないはずだ。現在リハビリ中の田中達が復帰すれば、お互い持ち味が異なるだけにスピード&パワーを兼ね揃えた魅惑の2トップ誕生となるかもしれない。

 また、小野はいまさら説明するまでもない日本を代表するファンタジスタ。ポンテ、長谷部との共存には疑問符も付くが、彼のキャラクター、創造性溢れるプレーは浦和に新たな魅力をもたらしてくれることだろう。そして、将来の日本代表入りが期待されるMF相馬、FW黒部もこれまで浦和にはいなかったタイプの選手だけに、チームに新たなオプションをもたらしてくれるに違いない。

 唯一の不安といえば、6月のW杯に向けた日本代表合宿に三都主、坪井、小野、長谷部、都築と5人もの選手を送り出しており、チームとして満足な練習をできずに開幕を迎えることぐらい。だが、それも裏返せば、実力者が揃っていることの証である。今季の浦和は、各ポジションにレギュラークラスの選手がふたり以上揃うほどに、豊富な戦力を誇っている。昨季リーグ最終戦では、あと一歩のところで優勝を逃すという悔しい思いを味わっているだけに、チーム内のモチベーションも高い。三冠は夢ではなく、現実的な目標である。

【注目の新戦力】

●MF 18 小野 伸二

 注目の新戦力をひとり挙げるとすれば、やはりオランダから4年半ぶりの復帰を果たした小野伸二ということになるだろう。実力、人気に疑いの余地はないが、もはやチームとして完成しつつある浦和のシステムにブッフバルト監督がどう組み込むのか。その点は、浦和関係者、サポーターならずとも気になるところで、起用法によっては今季の浦和の行方をも左右し兼ねない問題を含んでいるのではないだろうか?

 トップ下、ボランチ、左右のMF(3バック時の両アウトサイドも経験あり)をこなせる小野は日本人には珍しいユーティリティな選手だが、最大の魅力はやはり高い技術に裏づけされた司令塔としてのゲームメイク能力にあると思う。

 しかし、浦和の心臓部ともいえる中盤のトライアングルのポジションには、どうにも替え難い選手が並んでいる。昨季途中の加入以来、攻撃の軸としての活躍が目立つポンテ、2月10日のアメリカ戦では初の代表キャップを刻んだ長谷部、豊富な運動量を武器に汚れ役をも厭わない鈴木。ブッフバルト監督も、どう小野を起用するかは頭を悩ますに違いない。

 現在復帰に向け、リハビリに励む田中達の状態も気になるところだが、本調子に戻ればワシントンとの2トップは崩れることはないだろう。左右のMFにも三都主、相馬、山田、永井、平川、岡野ら本職の選手が揃う。「まずはポジションを奪いたい」と古巣での決意を語っている小野だが、果たして…。

【日本代表へイチオシ】

●DF 4 田中マルクス闘莉王

 昨夏の東アジア選手権では田中達が、先のアメリカ戦(2月9日)では長谷部が代表デビューを飾った今、浦和から日本代表へイチオシの選手を挙げるとなれば、田中マルクス闘莉王をおいて他にいない。
 185センチ82キロの巨体を武器に、昨季はDFながら得意のヘッドでゴールを量産。リーグ戦26試合に出場し、チーム最多の9ゴールをマークした。チャンスとみれば果敢なオーバーラップを仕掛け、ゴール前へ迫るそのプレーは、対戦相手にとって厄介な存在に違いない。
 超攻撃的であるがために守備面に若干の不安を残すものの、高さのあるヘディングや一対一の強さは間違いないなく国際舞台に向いている。積極的な声出しで守備を統率する力もあり、何より勝負強さが魅力。闘志を前面に押し出すスタイルは、かつて代表のキャプテンを務めた闘将・柱谷哲二を彷彿とさせる。ボンバーヘッドこと、中澤佑二(横浜FM)とのDFラインでの競演はぜひ見てみたいと思う。

【開幕時の布陣予想】

 選手の顔ぶれをみても、基本システムは今季も3-5-2であることに変わりはないだろう。だが、昨年10月に負った右足骨折の故障から田中達が復帰するまでは、中盤をより厚くする3-6-1との併用が考えられる。

 ちょっと早いが、開幕スタメン予想となれば右のような感じではないだろうか。前線は新加入のワシントンを1トップに、ポンテと小野が2列目。中盤の右サイドには山田あるいは永井、左には三都主あるいは相馬が入り、ボランチでは鈴木と長谷部がコンビを組むことになるだろう。
そしてGKは都築、DFラインは闘莉王をセンターに、両サイドを坪井と堀之内で固めることになりそうだ。

 また、充実のバックアップも見逃せない。サイドプレーヤーでは前出の4人(山田、永井、三都主、相馬)のほか、いまだスピード衰えぬチーム最年長の岡野、両サイドをそつなくこなす平川が控え、前線には長身FW黒部、ボランチには運動量豊富な酒井、DFにはネネと他チームが羨むほどのメンバーがベンチを温めることになる。分厚い選手層を誇るだけに、昨季天皇杯で存在をアピールした細貝、赤星ら若手にとってはベンチ入りも難しいと言わざるを得ない厳しい状況となりそうだ。

Reported by 栗原正夫


2006開幕直前 クラブ別キャンプ・戦力分析レポート
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