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【2006シーズン 戦力分析レポート:横浜FC編】2年目の「足達サッカー」を花開かせ、今年こそJ1へ。去年積み上げたベースに新たな戦力を加え、チーム一丸となってJ1への夢に「蹴り」をつける(06.02.22)

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【今季の見どころ】

 J2加入後 5年目のシーズンとなった昨季、横浜FCは足達勇輔監督・喜熨斗勝史フィジカルコーチを招聘するなどスタッフを一新しスタートを切った。シーズンを振り返ってみると、10勝15分19敗の成績で、勝ちきれなかった試合も多く11位と低迷した。JFLから新たにJリーグ1年生となる2チームが加わった中での『11位』という成績は、11位、8位という過去2年の成績から考えると、チームにとって、そしてサポーターにとっても不本意なシーズンだったと言わざるを得ないだろう。また48得点64失点、得失点差は−16という成績からもわかるように、守備には特に大きな課題が残ったシーズンだった。チームスローガンも「夢に蹴りをつける。」に決まり、J1への夢へ向けた挑戦が今年も始まる。

 その横浜FCは、今年12名の選手を新たに獲得。「個人の能力が高い選手が多い」と言われる様に、選手層もグンと厚くなった。2次キャンプ中に行われたロッソ熊本との練習試合での先発メンバーを見てみると、去年チームに在籍していた選手はわずか3人。チーム内の競争も激しくなってきていることが伺える。

 DFは、渡辺光輝(G大阪)、室井市衛(神戸)、小林宏之(川崎F)らのベテラン勢に加え、ルーキーの2選手を獲得。足達監督も「勝ちきれない・・・という試合が多かった去年はDFラインが不安定だった。今年、特にセンターバックの人材は豊富」と話し、勝つために失点しないことを課題として掲げていることを裏付けた。

 守備陣だけでなく、攻撃にも大きな期待が掛かる。来日後、体調不良などでやや出遅れているブラジル人のイザイアスとアウグストの2選手だが、ポテンシャルの高さはお墨付き。足達監督も、「要はいかにゴールに近いところでプレーさせるかを考えていきたい。得点は彼らにかかっているといっても過言ではない。彼らのアシストがあり、彼らのチャンスメイクがあり、彼らの得点があり・・・」と、語気を強める。

 システムに関しては、練習試合などを通して『3−5−2』や『4−4−2』、『4−4−1』を試し、2006年のチーム作りを進めてきたが、「1月からの)前半は選手の適性の部分でいろいろ試みました。それは順調に確かめた上で、去年からの積み上げのあるものを使っていくことで考えています。」と、去年からの4−4−2を敷くことを名言した。

 去年の横浜FCの悪い癖でもあった、試合開始直後の失点、そして得点直後の失点。その部分をどれだけ改善できるか。そして、「一番やりたいのは奪って早く攻撃すること」(足達監督)。完成しつつあるその『早く』の部分に重ねて、あとはどれだけ『質』を高められるか否かが、横浜FCの攻撃力を左右すると言えよるだろう。 

開幕まであと2週間。足達監督が就任し根付かせた 去年の『1年目』の土台の花を開かせるために、選手・スタッフ全員が一丸となって戦う。

【注目の新戦力】

●MF8 アウグスト
●FW7 イザイアス
●MF14 吉野智行
 今季、ルーキー4名を含めた12名の選手が新たに加わった横浜FC。中でも期待されるのは、ブラジルから来た二人の選手。MF・アウグストとFW・イザイアス。アウグストは名門サントスからの加入で、その左足は横浜FCの大きな武器となりそうだ。トップ下での起用が濃厚とみられる。イザイアスは、2次キャンプ時、インフルエンザにかかるなどやや出遅れたものの、体調も戻り調子を上げてきている。小柄ながらも、彼の攻撃性には監督も目を見張る。

 また、湘南から移籍してきた吉野智行。「人間的なバランスが取れている」と その人格を見込まれ、新加入ながら副キャプテンに任命された。「吉野に関しては、彼のインテリジェンスを買っています。彼が対戦相手に居る時は、吉野対策をとるくらいの存在でした。まさかうちに来てくれるとは思っていませんでした。若いので、攻守にわたって、接着剤のような役割を果たして欲しいと思っています。」と、足達監督も大きな期待を寄せている。

【日本代表へイチオシ】

●MF10 内田智也
三浦知良、山口素弘、城彰二、望月重良・・・と日本代表経験者が多く居る横浜FC。次こそは・・・と、その後を追う(追って欲しい)のが横浜FCの10番を担う内田智也だ。

 昨シーズンはボランチを務め、思い切りの良い飛び出しやシュートでチームに大きく貢献した。「夏以降、自分の持ち味を出せるようになりました」と話す内田は、山口とコンビを組んだことで、彼の良さをさらに発揮できた。
 今年は「高校生の時以来です」と話す トップ下での起用も濃厚。新加入選手とのポジション争いも激しさを増しているものの、「ひとつ位置が上がったことによって、ボランチの時とは求められることも違ってくると思いますが順応しなくちゃいけないですね。 ”飛び出し” の部分では、ボランチの時よりその機会が多くなってくるのではと思います」と、前向きに捉えている。爽やかな笑顔を交えながら「今季は10得点、10アシスト。目指す・・・じゃなくて、やらなくちゃダメですね」と話す表情には、『10番』を背負う責任感が漂っていた。小柄ながらも、ボールを扱うその技術は見るものを魅了する。「体格的には何をやってもトゥイードには勝てません(笑)。だからこそ、人にない何かを身に付けていなければ・・」と、2006年の飛躍を誓ってくれた。

【開幕時の布陣予想】

今年も4−4−2のフォーメーションを採用することが濃厚と見られる。
昨年の64失点は今季の大きな課題となる。それだけに、スタートダッシュでリズムに乗るには、失点をしないことには大きな重点が置かれている。「勝ちきれな・・・という試合が多かった去年、DFラインが不安定だった。今年センターバックの人材は豊富で、3枚・4枚・・・もしくは5枚になっても対応できる」と足達監督が話すほど、DF陣の層は厚い。特にセンターバックを務めるトゥイードは今年は副キャンプテンにも任命され、持ち前の『闘将魂』をチームに注入する。そのトゥイードや鄭を室井らが追う。右サイドバックにはルーキー・金澤の起用が強そうだが、去年31試合に出場した早川の存在も心強い。開幕前に行った練習試合の数々では、無失点の試合が多く、守備の仕上がり具合は上々だと言えそうだ。

逆に攻撃陣は、要である新外国人選手が体調不良などでやや出遅れている。よって「そいういった部分での連携などは、あと2週間で質を高めていく(足達監督)」といったところではあるものの、「チームでの共通の理解」は出来ていると話す足達監督。『守備があっての攻撃』であることを念頭に置きながら、城・三浦知のベテラン勢が軸となって、チームを引っ張ることになるだろう。
今年はどのポジションも激戦区。監督も開幕直前までチョイスに悩みそうだ。

Reported by 浅野有香


2006開幕直前 クラブ別キャンプ・戦力分析レポート
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