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【2006シーズン 戦力分析レポート:大分編】昨季、Jリーグに鮮烈デビューのシャムスカ監督。今季は25人の少数精鋭チームをどう牽引するのか。(06.02.23)

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【今季の見どころ】

J1に昇格して4年目の大分トリニータ。昨年はシーズン半ばまでJ2降格の危機に瀕していたが、9月にシャムスカ監督が就任してからの快進撃には目を見張るのものがあった。17位だったチームが、シャムスカ監督の手腕により残り試合を7勝3分2敗で乗り切り、結果は11位とJ1昇格後チーム最高の成績を収めた。この改革は「シャムスカ・マジック」と呼ばれ、日本のサッカー関係者の注目を集めた。

今シーズンの大分は財政難の問題から、選手25人と少数精鋭でスタート。迎えた新メンバーは柏から移籍のMF増田忠俊(31歳)や川崎FからのGK下川誠吾(30歳)を除けば、ブラジルからオズマール(25才)、福岡大から高橋大輔(22歳)、その他は大分トリニータU-18や高卒のルーキーが多く、チームの平均年齢は23.6歳とかなり若い。
しかも、昨季18ゴールを決めチームのJ1残留に貢献したFWマグノアウベスがG大阪に、またチームのキャプテンで攻撃の要だったMF吉田孝行が横浜FMに移籍し、攻撃の軸を失った。これだけ見ても戦力ダウンは否めない。

しかし、昨シーズンからDFの深谷友基、柴小屋雄一、上本大海、GK西川周作ら若手が育ってきたのは明るい材料だ。最終ラインの連係、1対1などの対人プレーなど不安はなくなってきた。課題は試合終了間際15分の失点が多かったため、90分間戦うフィジカルと集中力を切らさず戦い抜くというメンタル面の強化。
攻撃に関しては、マグノアウベスの代わりにオズマールを、吉田の代わりに増田を補強。FW高松大樹、MF梅田高志、MF西山哲平、MFエジミウソン、MFトゥーリオなど、もともとの戦力にいかに新メンバーが馴染めるか。うまく噛み合えば、昨シーズン後半同様の躍進が期待できそう。

今シーズンのチームの始動は2月1日とどのチームよりも遅いスタートを切った。練習試合などもJ2の徳島に負けるなど、キャンプの仕上がり具合はまだまだのようだ。しかし「今季は前半で8位以内につけ、終盤戦でタイトルを狙っていきたい」と話すシャムスカ監督からは自信の表情がうかがえる。シーズンが始まって秘策が飛び出すのかもしれない。
掲げたチームスローガンは「Challenge & Challenge」。
シャムスカ監督にとっては、本当の意味で1年間を通しての戦いを試される2006年。若いチームがどこまでマジックを起こしてくれるのか楽しみだ。

【注目の新戦力】
●FW 9 オズマール
●MF 14 増田忠俊
移籍したFWマグノアウベス、MF吉田孝行の穴を埋められるのは、FWオズマールとMF増田忠俊しかいないだろう。オズマールはパルメイラスなどでプレーし、当時シャムスカ監督が指揮していたサンアンドレイでは2004年にブラジル杯で優勝するなどチームに貢献。キレのあるドリブルと決定力は監督のお墨付きだが、キャンプでは筋トレなどの個人調整が主だったために、開幕までにどれだけチームに馴染めるかがポイントである。昨年までのゴールはマグノアウベスに頼り切っていただけに、大量得点を期待するサポーターも多いはず。

MF増田忠俊については言うまでもない。鹿島やF東京、市原(当時)、柏を渡り歩き、今季でJリーグ14年目になるベテラン。スピードに乗った変幻自在なドリブルは今も健在で、中盤ならどのポジションでもこなすユーティリティプレーヤーだ。若い選手が多いため、チームが苦しい時など彼の豊富な経験が生きるはず。

【日本代表へイチオシ】

昨シーズン、チームでいちばん成長したのはGK西川周作だろう。FIFAワールドユース選手権のU-20日本代表として活躍して以来、チームでの正GKの座も獲得。リーグ戦初デビューとなった7月の横浜FM戦では直接FKを蹴るなど周囲を驚かせた。また10月に地元・大分で行われた「2005JOMOオールスターサッカー」ではGK部門のファン投票1位に輝くなどスター性も持ち合わせている。
スタメン定着当初はチームの調子も悪く失点も多かったが、シャムスカ新体制になって以来、チームの成長と同時に西川の調子も上がってきた。抜群の反射神経を持ち、ハイボールの処理とコーチングに定評がある。また、正確なキック力は攻撃の起点にもなる。本人は「チャンスがあれば、またFKも蹴りたい」と意欲満々。大分の正GKとして誇れる西川は、日本代表の守護神としても申し分ない逸材だ。

【開幕時の布陣予想】

基本システムは3-5-2。守備陣に関しては昨シーズンとメンバーの変動がない。今季からキャプテンを務める経験豊富な三木隆司を中心に、両ストッパーは高さ、強さを兼ね備えた深谷、昨年の活躍が認められ今季から完全移籍となった上本ががっちりと守る。基本は3バックだが、相手チームやゲームの流れによっては、4バックもしくは昨年の11月頃に試した2バックということもあるかもしれない。チャンスがあればDFも攻撃参加するということで、激しいプレッシャーをかけてボールを奪った後は、素早い攻撃意欲が要求される。控え組には2月に行われたカタール国際大会でU-19日本代表のキャプテンを務めて優勝委貢献した福元洋平が虎視眈々とレギュラー獲得を狙っている。
ボランチは昨シーズン同様、エジミウソン、トゥーリオのブラジル人コンビが予想されるが、キャンプ中の川田和宏のパフォーマンスについて監督も高い評価を与えていることもありレギュラー争いも激化しそうだ。
FWは高松、新外国籍選手のオズマールの2トップが基本。ただし、2人の調子によっては山崎雅人ということもあるだろう。問題はトップ下。新戦力の増田か、チーム在籍暦が長い西山か。増田起用となれば、西山は定位置のサイドということになるが、それによってサイドで起用予定の根本裕一、梅田の出場も微妙となってくる。
いずれにしろ監督が求めているのは「いろいろなポジションがこなせる選手」ということ。長いシーズン、中盤の選手は様々なポジションで使われる機会があるだろう。少ない材料でどう料理するか、監督の手腕が求められる。

Reported by 森田みき


2006開幕直前 クラブ別キャンプ・戦力分析レポート
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