3月18日（土）J1 第3節 千葉 vs 福岡（16:00KICK OFF/フクアリ）
-ゲームサマリーはこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
-J1グランプリ第3節締め切り間近！-勝敗予想して賞品をゲット！
----------

千葉はMF佐藤勇人が出場停止だった前節・甲府戦では、後半開始早々に2点のリードを奪ったものの、サイドからのラストパスを許して2失点。開幕戦から1分け1敗で、まだ勝利がない。攻撃面は2点までは取れるが相手にとどめをさす『3点目』が奪えず、守備面は同じような形で相手にゴールを許し、2試合合計で6失点と苦しんでいる。

トップ組が出場した15日の東洋大との練習試合では9得点したが、課題のセットプレーなどから2失点して守備は改善しきれていない。この練習試合では、前節に左足を痛めたDFストヤノフと、開幕戦で負傷した左足をまた傷めたFWハースが欠場。もっとも、千葉では負傷箇所を抱える選手が週半ばの練習試合を欠場し、別メニューで調整を続けて週末の試合に出るケースも少なくない。ふたりの回復状況は気になるが、もしも今節に同時欠場したとしても、チームスローガンの『WIN BY ALL！』どおり、代わりの選手の奮闘を期待したい。また、出場停止明けの佐藤は闘志を燃やして必勝を誓っている。

対する福岡は、前節・大宮戦では9分に左サイドバックのアレックスが先制点を奪うが、71分にCKから失点。開幕戦の磐田戦同様、後半に相手に追いつかれての1−1で2分けと、J1復帰後初勝利がない。ただし、2試合とも積極果敢なサイドアタックと攻守の切り替えの速さを生かしたカウンター攻撃を展開して、試合の主導権を握っていた。

だが、エースストライカーのFWグラウシオが開幕戦（75分に交代）で負傷し、前節は欠場。さらに、グラウシオと2トップを組むレギュラーのFW田中佑昌が、前節は17分に負傷交代し、福岡は得点力にダメージを受けている。今節は田中の欠場が濃厚のため、グラウシオが戦列に復帰できるかどうかが、攻撃力アップのポイントになりそうだ。

長年の千葉（当時は市原）サポーターにとって、福岡は市原が最終節までJ1残留争いした99年のセカンドステージ第14節で5−0と勝利し、結果的にその大量得点によって得失点差でJ2降格を免れた時のイメージが残っているだろう。しかし、リーグ戦の通算対戦成績は千葉の7勝5敗と互角だし、福岡は当時とはまったく違う。福岡は千葉にとっては攻略が苦手な4バックシステムで、激しいプレスを仕掛けて粘り強い守備を見せるチームになった。DF千代反田充は2月24日のJリーグプレスカンファレンスの際、筑波大のチームメートだったMF羽生直剛、全日本大学選抜のチームメートだったFW巻誠一郎が所属する千葉との一戦に対して「羽生を削ります。いや、その前に僕が巻に削られるかな（笑）」と語り、楽しみにしている様子だった。

千葉は、アウェイでもアグレッシブに攻めてくると思われる福岡の勢いに押され、先制点を取られると苦しくなるだろう。まずはリードを奪って優位に立ち、福岡を無失点に抑えて、開幕戦から続く悪い流れをしっかりと断ち切りたい。選手たちが異口同音に語るように、「同じミスを繰り返して失点する」ことは何がなんでも避けなければならない。

以上

2006.3.16　Reported by　赤沼圭子