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【J1:第3節 F東京 vs 清水 レポート】3試合連続無失点で開幕3連勝となった清水。攻め手を封じられたF東京は「ポゼッションサッカー」の理想からは程遠い完敗。(06.03.18)

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3月18日(土) 2006 J1リーグ戦 第3節
F東京 0 - 1 清水 (14:04/味スタ/19,011人)
得点者:'50 チョジェジン(清水)
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今日の試合はガーロ監督のコメントに集約されている。

「今日は清水の方がテクニック、フィジカルで上回っていた。全力を尽くしたが、我々より清水が上回った試合だった」

昨年から積み上げてきた守備の固さを基盤に、自分たちのペースで試合を進めた清水がF東京を1−0下し、開幕3連勝を飾った。

 前半、清水は狙い通りのサッカーをほぼ完璧に遂行した。開始2分とハーフタイム直前の44分に同じような形でそれぞれササとルーカスにGK正面の決定的なヘッドを許したが、あとは安定したディフェンスを見せた。F東京はササ、阿部、ルーカスにボールを収めることがまったくできず、完全に手詰まり状態に陥った。

 その大きな要因は清水の前線の動きにあった。しかし、ガーロ監督が言うように「清水は前からプレスをかけ続けてきた」わけではない。清水の前線は確かに守備に貢献していたが、敵陣ではそれほど積極的にプレスには行っていない。彼らが動く目的は「監督の指示でパスコースを切ってくれって言われていた」(チョジェジン)、「前線から制限してくれるからパスカットを狙いやすい」(伊東)と語ったように、中盤へのパスコースを切ること。この狙いが見事にはまり、F東京が苦しくなって前線に放り込んでくれば高木和と青山で跳ね返し、無理やり今野、梶山にパスを入れてきた時は伊東を中心にきっちり囲んで潰し、F東京の攻撃の芽を完全に摘んだ。

 また、攻撃の際には、常套手段である縦へのロングパスに加え、右サイドのスペースも有効活用してみせた。中央で一旦タメを作って相手の意識を真ん中に集め、その隙に市川がサイドのスペースを駆け上がってチャンスメイク。市川がクロスの精度を欠いたため得点にはつながらなかったが、何度もこのパターンで崩していた。

 27分に枝村を負傷退場で欠いたことを除けば、前半をプラン通りに進めた清水は後半開始5分、藤本のCKからチョジェジンがヘッドで3試合連続ゴール。欲しかった先制弾も奪った。

 ところが、均衡が破れたことでF東京が息を吹き返すからサッカーは分からない。リードを奪った清水はそれまでのアグレッシブな守備から受身の態勢に転換。ボールへの寄せが少しずつ遅くなり、F東京の前線にボールが入り出す。ガーロ監督が川口、宮沢を同時投入し、勝負をかけたのも奏功。特に川口の動き出しが清水の守備陣に混乱を呼び込み、ホームチームが敵陣でプレーする時間帯が増えていく。

 ただ、F東京の攻勢も結果的には、逆にある男の存在感を一層際立たせるだけだった。「彼抜きでは0失点はありえない」と長谷川監督が絶賛する伊東である。伊東は重要なところに必ずといっていいほど顔を出した。しっかり寄せてパスコースを限定し、ピンチの場面ではディレイをかけて味方の戻る時間を稼いだ。長谷川監督の「完璧だった」とは過言ではない。F東京は最後まで伊東の影を振り切れず、ゴールを割ることができなかった。

 3試合連続無失点で開幕3連勝。清水は去年からの継続路線で確実に結果を出している。この試合でもチャンスの場面でフィニッシュまで持ち込めないシーンが何度もあり、攻撃に課題は残ったが、目指す方向には進んでいる。一方のF東京はこれで2連敗。開幕こそよかったものの、新潟にはうまく抑えられ、清水にも同じく攻め手を封じられて「ポゼッションサッカー」の理想からは程遠い完敗。建て直しには少し時間がかかるかもしれない。

以上

2006.03.18 Reported by 神谷 正明
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