4月2日(日) 2006 J1リーグ戦 第6節
川崎F 2 - 2 千葉 (15:00/等々力/10,316人)
得点者:'1 ジュニーニョ(川崎F)、'18 巻誠一郎(千葉)、'81 ジュニーニョ(川崎F)、'89 阿部勇樹(千葉)
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●オシム監督(千葉):
「最後にこのような形で試合が終わったというのは、正直うちの方に運があったと思います。実際にお互いのチームが戦っていたんですが特に後半はフロンターレがすごく気持ちを持ってやっていた。その結果、最後の瞬間にゴールが入って引き分けになったというのは、運だということです。ただ、実際に勝利にはフロンターレの方がかなり近かったと思います。
このように試合の最後に点が入るというのは、日本のリーグでは良くあることで、世界のリーグでもそういうことはあるんですが、やっぱり時にはこのように運が必要だということで、そういうことではうちは引き分けで勝ち点を取ったというのはすごく良かったことだと思っています」
Q:こういう事は日本では良くあることとおっしゃられていましたが、それはどういうことなんでしょうか?
「誰もがそういう理由を知りたがっているのでしょうが、まず1つには集中力の欠如ということです。試合の最後になると身体的に疲れることによって集中力が途切れてくる。その理由によって点が入るということもありますし、ほとんどのチームが最後の時間帯でオール・オア・ナッシング、全てを手に入れるか失うかで捨て身で攻めてくる。そういう時に攻められている側、勝っている側のチームというのは、そういう時ほど普通にプレーするべきなのに、ほとんどの選手がゴール前に下がって守りに徹してしまう。ところがこれは私が良く言っていることですが、ゴール前に下がるということは逆に相手を自陣のゴール前まで連れてくるということなので、そこが危険なのです。そういった理由が私は考えられると思います」
Q:6節を終えてもう少しいい成績も予想できたと思いますが、今の成績(14位)についてはいかがですか?
「実際に結果はこういう結果なのですが、うちはホームで勝てそうな試合を勝てなかったということはあります。それは甲府戦(第2節:2−2)、福岡戦(第3節:2−2)なんですが、それはリードしていたとはいえ、甲府も福岡もいいチームで、そういう意味ではどのチームも楽に勝てるということはありません。そういう中で、うちのチームの何人かは去年の結果に固執している選手がいると思います。実際に周りもナビスコに優勝したということを話す人間がいまだにいる。これで選手は怒らないでほしいんですが、客観的に見て他のクラブの選手たちの方が、うちの選手たちよりも質は高いと思います。そこを埋めるのは実際にもっと彼らよりももっと走ってもっと戦うべきなんですが、正直それが去年はできていました。ただ今年もそれを続けられるのかははっきり言ってわかりません。今はできていない状態です。
日本のリーグというのはガンバとか浦和とか横浜(FM)とか、それなりに強いチームもありますが、このリーグ自体が混戦でどこが勝ってもおかしくない状態です。
そういうところも客観的に分析してもらえればと思います。それは監督の口から言わなくてもメディアのみなさんが考えてもらえばわかることだと思います。
自分たちで見てもわかってもらえる事だと思います。そんなに難しいことではないでしょう。
ただ、正直今の結果に満足しているかといえば満足していません。6試合で勝ち点6しかないのですから。それほど他のチームがいいサッカーをやっているわけでもないので、問題があるとすれば選手の考えです。原因は頭の中にあります。
正直私はジェフの監督ですからジェフの選手が一番いいと言いたいところですが、マルクスもジュニーニョも我那覇もすごく危険な選手で、うちの選手でも巻にしてもマリオにしても相手が怖がるプレーができますが、実際に今日のフロンターレの三人は常に相手を困らせるようなことができる選手でした」
以上
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