4月18日(火) 2006 J2リーグ戦 第10節
湘南 4 - 3 草津 (19:04/平塚/3,584人)
得点者:'4 ニヴァウド(湘南)、'14 加藤望(湘南)、'53 島田裕介(草津)、'60 佐藤悠介(湘南)、'67 吉本淳(草津)、'76 高田保則(草津)、'81 ファビオ(湘南)
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前半4分、湘南が佐藤悠介から尾亦弘友希、ファビオと左サイドで繋ぎゴール前に走りこんだニヴァウドが決めると、14分には加藤望がPKを沈め、早々に2点をリードした。中盤では佐藤を経由して展開を図り、また前線ではこの日復帰した横山聡が起点となる。これを軸に左サイドでは尾亦、アジエルが絡み、右は加藤と今シーズン初出場を果たした冨山達行が崩していく。草津の緩いプレスも手伝い、湘南はパス&ゴーでシンプルにビルドアップし、ゴールに結んだ。逆に草津はメンバー交代の影響もあったのだろう、ボールを奪っても動き出しが鈍く、前線の高田保則、あるいは太田恵介へのロングボールに終始する。湘南のプレスと守備への切り替えの速さもあり、草津にとっては相手に翻弄され続けた45分間だった。
だがそのままで終らせないのが、東京V戦でも後半に一時は逆転した草津である。ハーフタイムに植木監督は「走らないで勝てるわけがない」と、選手たちを叱咤する。指揮官の檄は果して、後半の様相を一変させた。
立ち上がりから動き出しのスピードを上げた草津は53分、ゴールほぼ正面で得たフリーキックを島田裕介がゴールバー際に突き刺す。対する湘南もその7分後に佐藤がフリーキックを沈め3-1と突き放すも、さらに7分後、ふたたび草津が追撃弾を決める。67分、島田から右サイドに走りこんだ高田に渡り、折り返したボールに素早く反応した途中出場の吉本淳がDFをかわし、ニアを制してヘディングシュートを見舞った。ちなみに吉本は右サイドの後藤涼と62分に交代していたが、196cmの太田をターゲットとする高田と吉本の2シャドーは効果的に映った。
そして76分、ついに草津が同点に追いつく。湘南がフリーキックを終え、また選手交代直後の落ち着かないなか、草津はゴールキックから島田に繋ぐ。低い位置でパスを受けた司令塔は、左から右に流れる前線の高田の動きを逃さない。バックスピンをかけたボールは走りこむFWの足元にぴたりと収まり、「合わせるだけだった」という高田の同点ゴールを生んだ。
「失点は今後の課題。しかし今日は、立ち直らなければいけないという選手たちの気持ちが出たと思う」試合後、湘南・上田監督は振り返っている。よもやの同点に追いつかれた湘南だったが、しかしゴールシーンはまだ残されていた。決勝点はこの日の攻撃の軸となっていた左サイドからもたらされる。81分、中央の佐藤から左サイドを駆け上がった尾亦にパスが渡ると、横山に代わり途中出場していた梅田直哉がDFを引きつけながらニアに走りこむ。尾亦のクロスはその梅田を越えてファーサイドに走りこんだファビオに通り、試合を決めるヘディングシュートを導いた。
「前節3失点、今日も4失点。これだけ取られては勝てない。後半のように立ち上がりから粘り強く守って、まずは失点を減らすことが課題」草津・島田は唇を噛んだ。後半には攻撃参加する尾亦のスペースを狙い、右寄りに構えるなど工夫した。だが、なかなかボールは回ってこない。イメージする位置よりも下がって受けなければならない状況は、裏を返せば湘南の中盤が相手の司令塔とボランチを封じたことを意味する。
しかし一方で、湘南もまた守備の修正を迫られている。尾亦やアジエル、FWを絡めたダイレクトパスの交換を筆頭に、攻撃の連動には互いの動きの理解を匂わせる。また加藤や冨山は草津の左サイドを抑えた。ただ切り替えのスピードや自陣ゴール前のせめぎあいという課題とともに、チームとしてコンパクトなラインを目指すときには前線のボールの奪われ方も最終ラインに影響を及ぼす。攻守の別なく90分間、パフォーマンスを保持することが求められる。マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた佐藤の「すいませんでした」という言葉には、不甲斐ない思いが滲んでいた。草津は前半の戦い方、湘南は後半、特にリードした後の試合運びという課題を胸に、次節に臨む。
以上
2006.04.19 Reported by 隈元大吾
J’s GOALニュース
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