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【J2:第11節 札幌 vs 柏 レポート】ハーフタイムを境に空気が変えた柏が劇的な逆転勝利で連敗を3で止めた。攻撃好きな札幌はアグレッシブさが裏目に。(06.04.22)

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4月22日(土) 2006 J2リーグ戦 第11節
札幌 1 - 2 柏 (13:04/函館/6,608人)
得点者:'9 フッキ(札幌)、'66 李忠成(柏)、'89 鈴木将太(柏)
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4月に入ってから黒星がなく、この試合に勝てば首位浮上の可能性もある好調・札幌がキックオフから高い意欲で柏ゴールに襲い掛かる。右サイドから芳賀が切れ味鋭いドリブル突破を仕掛け、起点となる。エースストライカーのフッキも高いテクニックを生かして何度もゴールを脅かした。守備面でもチャレンジアンドカバーが徹底され、柏の攻撃をほぼシャットアウト。「前半はそれほど悪くなかった」(柳下監督)どころか、些細なミスを大目に見れば前半はほぼパーフェクトな試合運びができていたと言っていい。

前半9分にはフッキが先制点を奪う。「フッキが左に持っていったら2人で挟み込めと指示してあったのだが、その形からやられてしまった」と柏・石崎監督が悔しがったように、ペナルティエリア左側からドリブルで持ち込んだフッキは相手のマークをものともせず左足を振りぬいた。
チーム全体が機能し、エースが先制点を奪う。そして、ホームのサポーターが沸く。札幌としては完全に理想的な流れで試合を進めることができていた。

「ディエゴが出場停止、北嶋などケガ人が何人もいるという形でかなり厳しいメンバーになった」という柏には不運も襲う。セットプレーでの得点源としても期待されるディフェンスの中心、岡山が負傷。交代を余儀なくされた。
3連敗中の首位・柏。その内訳を大まかに見ていくと、どの試合も序盤に失点して、それを跳ね返せないまま敗れるという形だった。この試合でも開始10分に失点し、さらなる負傷者も出た。しかもアウェイゲーム。札幌のパフォーマンスが充実していることも考えると、柏の4連敗はほぼ間違いないかと思われた。

だが、ハーフタイムを境に空気が変わる。「早い時間に失点してしまい、チームの雰囲気が悪くなりかけていた。でも、ハーフタイムにみんなで気持ちを確認し合い、後半に挑んだ」と小林亮が説明したように、後半の柏は違っていた。
GK南雄太はこう話す。「長いシーズンの中では絶対に苦しい時期というのはあるし、3連敗したことでみんながJ2の難しさをわかったと思う。考えてみれば、連勝していた時期も決して楽に勝っていたわけではなく、勝敗がどっちに転んでもおかしくないような試合を拾ってきた。全員がしっかり走らなければ勝てないということを再確認した」。

気迫がみなぎっていた。「何としても連敗を止めたいという気持ちが表れていた」と話すのは前半途中に負傷で退き、後半を外から見守った岡山。柏は鋭い動きで戦い出した。その気迫が結実したのは66分、前半途中に右サイドへ移された小林亮の蹴ったクロスに、李が身を投げ出してのヘディングで叩き込んだものだ。そして後半ロスタイム、カウンターから抜け出した鈴木が鮮やかにシュートを流し込む。この瞬間、選手とスタッフ、そしてサポーターの喜びが爆発した。

この柏の逆転劇には、札幌の「らしさ」も加担しているだろう。攻撃が好きな札幌は、リードしている状況にも積極的に攻め込んだ。同点の場面でフッキが退場処分受けて数的不利になりながらも、残り時間は勝ち点3を追い求めて攻めた。その結果、柏のカウンターが有効になったのである。J2の多くがするように、リードしてから札幌がもし守備的な戦い方をしていれば、結果はどうなっていたかわからない。そういう試合だった。

試合前の時点では好調・札幌、不調・柏という対照的な雰囲気だったが、この試合を終えてその空気も一変した。柏が「今後に向けて大きな自信になった」(小林亮)という勝利で首位にとどまり、札幌が「何度も同じミスを繰り返している選手がいるので、そろそろメンバーを替えようと思う」と柳下監督が漏らす敗戦で順位を上げられない。まったく先が読めない、混戦J2を象徴する試合結果となった。

以上

2006.04.22 Reported by 斉藤宏則
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