4月26日(水) 2006 ヤマザキナビスコカップ
広島 3 - 4 千葉 (19:00/広島ス/2,694人)
得点者:'2 坂本將貴(千葉)、'5 巻誠一郎(千葉)、'26 巻誠一郎(千葉)、'34 佐藤勇人(千葉)、'48 盛田剛平(広島)、'61 森崎浩司(広島)、'86 盛田剛平(広島)
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■特J!プレイヤー: 盛田 剛平選手(広島)
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「なぜ、複雑なことをやるんだ」
千葉・オシム監督の怒りが見えるハーフタイムコメントが配られた時、広島はすでに反撃の狼煙をあげていた。48分、森崎浩司のCKから盛田剛平がDF転向後初ゴールをヘッドで叩き込んだのだ。
前半だけで4失点という惨状にも関わらず、ブーイングではなく広島コールでチームを励まし続けたサポーターは、この1点に奮い立った。降りしきる雨の中、ゴール裏の燃えるような応援に後押しされた森崎浩司が、右サイドから切り込んで美しいシュートを放つと、ボールはネットに吸い込まれる。残り29分で2点差。しかも、千葉はDF結城耕造を退場で失っている。十分に同点にできる。ホーム・広島のサポーターは、一気に沸き立ち始めた。一方で、前半から自分たちのプレーぶりに危惧を抱いていたオシム監督の予感は、当たってしまった。
通常、ここはイケイケで攻め立てるもの。しかし、望月監督は一度、チームを落ち着かせた。調子に乗って前がかりになり、裏をとられてカウンターから失点することを怖れたのだろう。これまで通りしっかりとブロックをつくり、相手が攻めてくるところでボールを奪い、速攻を狙った。だが、2点差で勝っている千葉は、2バックのストヤノフと水本裕貴でボールをまわし、まるで前にボールを運ぼうとしない。広島の選手はボールを奪えず、じりじりとした時間がすぎた。しかし、望月監督はあくまで選手たちに自重を求めた。
75分、トップ下から飛び出した森崎浩がストヤノフにプレスをかける。そこから相手のパスミスを誘い、上野優作が起点となって森崎浩が決定的なシュートを放った。惜しくもゴールにはならなかったが、この時間帯から広島が最終ラインにプレスをかけ始めた。ただそれほど厳しいプレスではなかったにもかかわらず、千葉の選手たちは安易に精度の低いロングパスを蹴り続ける。2点差がついているにもかかわらず、千葉の選手たちは想いの他、慌てていた。
78分、オシム監督はハースに代えてDF斉藤大輔を投入。その直後、望月監督は「前に行け」という指示を選手たちに与えた。さらに83分には盛田にも「FWに行け」と指示を送り、カサにかかって同点を狙いにいったのだ。86分、桑田慎一朗のドリブルからCKをつかみ、森崎浩のキックを盛田が右足で押し込み、ついに1点差まで詰め寄った。
が、ロスタイムに何度かあった同点機を、千葉の選手たちが執念で跳ね返す。昨年3月19日、東京Vが川崎相手に演じた「0−4からの同点劇」の再現は、ならなかった。
それにしても、不思議な試合だった。両チームのシュート数を見ると、千葉は前半7本・後半0本。広島は前半2本・後半8本。こんな極端な試合は珍しい。前半は、千葉が縦横無尽にボールを動かし、広島の1対1の守備の甘さをことごとくついて得点を重ねた。巻の2点目こそ、GKがはじいたボールが巻自身に当たってのゴールとラッキーな面もあったが、あとは完璧に崩しての得点だった。
しかし後半は広島が完全に試合を支配した。47分の結城の退場は、桑田のドリブルを後ろから止めに行っての一発退場。しかし、1人少ないといっても点差を考えれば、千葉がマイボールを大切にして守れば問題はなかったはず。だが、安易な縦パスを連発し、盛田をはじめとする広島DFにことごとく跳ね返されてしまった。そのために、森崎浩を中心とした広島攻撃陣にチャンスを与えてしまったのだ。
この試合は両チーム共に大きな課題を残した。広島は、相変わらず立ち上がりが悪い。開始5分での2失点で前半に自滅してしまったのは辛い。しかも課題だった「相手に対する厳しい守備」はずっと改善されていないのだ。これでは、どんな戦術を採用しても守りきれない。ただ、今日の後半に見せた盛田の気迫が、広島の守備を立て直すきっかけになるかもしれない。選手生命の全てをかけてDFとしての転向を志願し、必死の形相で戦っている彼の存在が、広島の救世主となる可能性もある。
一方の千葉はこれでナビスコカップ3連勝となり、決勝トーナメント進出にむけて大きな一歩を踏み出した。しかし、後半の雑なプレーを引きずってしまうと、リーグ戦にも大きな影響も及ぼす。ただそこは「チームの今後のためには、負けた方がよかった」と強い語気で言い切った名将・オシム監督が、見逃すはずもあるまい。
以上
2006.4.27 Reported by 中野和也
J’s GOALニュース
一覧へ【ヤマザキナビスコカップ 広島 vs 千葉 レポート】前半は千葉、後半は広島。ゲーム支配権が大きく揺れた闘いは、両チームに課題を残した。(06.04.27)
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