4月30日(日)J1 第10節 磐田 vs 甲府(13:00KICK OFF/ヤマハ)
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ゴールデンウィーク3連戦の初戦、磐田がホーム・ヤマハスタジアムに迎えるのは、リーグ戦では初対戦となるヴァンフォーレ甲府。攻撃のリズムが良くなってきた磐田と、前節で横浜FMに劇的な勝利を果たした甲府。雰囲気が良くなってきたチーム同士の対戦だ。
今季は2節から4バック(4-2-3-1)に変えている磐田は、ここに来て新しいシステムが馴染んできたように見える。まず目立つのは、両ワイドMFの太田と茶野がゴール前に絡んでくる回数が増えてきたこと。広島戦(4月16日第8節)では、太田が中に入って2ゴールを決め、水曜日の大宮戦(ヤマザキナビスコカップ予選第4日)では村井がゴール前に飛びこんで1ゴール1アシスト。こうした形が多くならなければ、ゴール前の迫力が生まれてこないシステムだけに、この変化は非常に大きい。
さらに、その2人の外側から両サイドバックがオーバーラップしてくる形も目立つようになり、とくに右サイドの太田と鈴木のスピード豊かな攻撃は、ひとつの武器になりつつある(ただし、明日の試合は鈴木が出場停止)。また、若き10番・成岡もトップ下として持ち味を発揮し始め、ボランチの攻撃参加も活発になり、磐田の中では1トップ役にもっとも適した前田がコンディションを上げてきた。つまり、4-2-3-1を採用した本来の狙いが、ようやく形になってきたと言えるだろう。
前節・千葉戦後に山本監督が「ボランチの攻撃参加、両サイドの崩し、サイドチェンジなど、少しずつ形はできている。あとは最後、フィニッシュの部分」と語った通り、あとはFW陣のゴールが増えてくれば、チームが波に乗れるという雰囲気が見えてきた。
一方の甲府は、全員攻撃・全員守備で攻守の切り換えが非常に速く、運動力豊富な組織サッカーで、J1初年度から自分たちのスタイルをしっかりと主張することができている。ここまでの戦績は、3勝2分4敗とひとつ負け越しているが、川崎Fと横浜FMに勝っていることからもわかるように、上位チームにも勝つ力があることを十分に示してきた。大木監督が「運動量、攻撃、守備すべてにおいて良かった」と語った横浜FM戦のようなゲームができれば、アウェーで磐田と戦っても勝ち点3をつかむだけの自信は十分に持っているだろう。
磐田とはすでにヤマザキナビスコカップ予選で対戦しているが(4月12日/小瀬、2-2)、その試合では甲府の攻撃の看板であるバレーが先発しなかった(後半30分からの出場)。バレーという高さと強さのある1トップがターゲットマンになり、そのセカンドボールを狙って他の選手たちがどんどん追い越してくるという甲府の攻撃は、磐田にとってはどちらかといえば苦手なタイプ。バレーへのロングボールで磐田のDFラインを下げさせることができれば、甲府がセカンドボールを拾いやすくなり、自分たちのペースを作れるだろう。
逆に磐田としては、そうした形には持ちこまれたくない。その意味では、バレーvs韓国代表CBの金という強さが自慢の選手同士の対決も、大きな見どころとなりそうだ。ただ、バレーは右太もも裏の張りを訴えているため、場合によっては出場回避の可能性があるが、彼が出てきてくれたほうが試合はおもしろくなるはずだ。
また、甲府はショートパスをテンポ良くつないで速く攻める力もあるため、磐田としては中盤のプレスも重要になってくるし、その意味でもDFラインを高く保って全体をコンパクトにできるかどうかがポイントになりそうだ。
両チームとも攻撃サッカーが持ち味であり、相手のストロング・ポイントの「消し合い」ではなく、自分たちのサッカーをより高いレベルで行ない、「攻めきる」ことができたチームが勝利を得る。そんな戦いが予想できるだけに、ゴールデンウィークにふさわしい、激しく楽しい熱戦が期待できるはずだ。
以上
2006.4.29 Reported by 前島芳雄
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■特J!プレイヤー: 太田 吉彰選手(磐田)
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