4月29日(土) 2006 J2リーグ戦 第12節
横浜FC 2 - 0 湘南 (14:04/三ツ沢/3,902人)
得点者:'51 アウグスト(横浜FC)、'89 北村知隆(横浜FC)
----------
湘南との試合を控えたある日の練習後、横浜FC・高木監督は選手のパフォーマンスやコンディションに合わせて「今までと少し変えて臨むつもり」と話してくれた。その通り、この日のピッチには、右サイドバックに岩倉、右サイドハーフに小野が顔を揃え、そしてトップにはエース・城が戻った形でキックオフを迎えた。
前半立ち上がりから、2分・8分・12分と、横浜FCはアウグストや小野などが何度もチャンスを演出し、湘南ゴールに襲い掛かる。だが前半17分、右サイドでボールをキープしていた三浦カズからボールを受け、オーバーラップで抜けた岩倉が相手選手と接触。足を痛めて、そのまま吉武と途中交替となった。早い時間帯での緊急事態だったが、横浜FCに慌てる様子は全くなく、右サイドバックに小野、右サイドハーフに吉武と配置を替えて試合を進める。その後も25分には中島のクロスに相手DFとGKに挟まれながら城が飛び込み頭でゴールを狙うなど、相手にペースを握らせず試合を進めた。
湘南が執拗に狙っていたカウンターも、山口・内田がしっかり跳ね返し、押し込まれる時間もありながらも決定的な場面は作らせず。両チームとも我慢しながら前半を終えた。
後半早々から、横浜FCのCK・FKなどセットプレーが続き、三浦カズのオーバーヘッドや直接枠を狙うFK、吉武のヘディングや早川のシュートが湘南ゴールを襲うも、なかなか割ることが出来ない。
しかし後半6分、湘南のGK小林がボールをキャッチしてフィードに出る際、ボールを手に持ったままエリアをわずかに出てしまい、ハンドを取られる。横浜FCにとっては、エリアのすぐ外・やや右寄りの絶好の位置からラッキーなFK。アウグストがこれを左足できっちり決め、待望の先制点となった。移籍後初ゴールを決めたアウグストが、決まった瞬間迷わずベンチに居るイザイアスに駆け寄り、抱き合って喜ぶ姿は本当に印象的だった。「今日のあの位置のキックはよく練習していて、カズさんも僕がFKが得意なのは知っていたので、蹴らせてもらった。ゴールを決めたら、ザザ(イザイアス)のところに行くというのは前から常に言っていたので(笑)」と、初ゴールの瞬間を振り返った。アウグストは、来日してからその本来の力を発揮できずにいた時期もあっただけに、今日のゴールの喜びはひとしおに違いない。
「前半、かなり押し込まれた状態だったが、何とか0-0で折り返せた。後半はどこを突いていこう…という目標もあり、そこを突いていけたのが良かった」と城が話すように、後半の横浜FCはDFラインとボランチの間に起点を作り、そこからのワイドな攻撃というポイントを作った。さらに、今のチームの根底にあるのは「守備への意識」の強さ。後半30分を過ぎた時間帯でも、三浦カズが果敢に自陣のペナルティエリア付近まで戻って相手にプレッシャーを掛け続けるプレーには、それが象徴されている気がした。
そして後半44分。試合を決定付けるゴールが生まれた。
「短い時間でも、とにかく結果(ゴール)を出したい。いいプレーしてたという印象を残すより、とにかくゴールを」。今季は後半の途中出場が多い北村が、短い時間の中でとにかく結果を出したいと言い続けていたこの男が、試合を決めた。FKからの展開で、右足を振り抜き、きれいな弧を描いた見事なゴールだった。「ボールを受けた瞬間、時間稼ぎを考えたが、スペースが空いていたので勝負をかけた。シュートで終わればカウンターを受けることもないので思い切りやった。ドリブルから仕掛けてゴールできたので嬉しかった」と追加点のシーンを振り返ると、「僕らしくない、きれいなシュートでしたね」と照れくさそうに笑った。
このまま試合は終了し、双方にとって大きな意味を持った「勝点3」は、横浜FCに積み上げられた。
前節・草津戦は、「あれでよく負けなかった(城)」という試合内容だったが、勝点2を落とした感は否めなかった。それだけに、今節はどうしても欲しかった勝点3。これで勝点を22に伸ばし、3位をキープ。この日のゲームで、4位と5位の勝点差が5と少し広がっただけに、今日の白星は今後大きな意味を持ちそうだ。
試合後、城は「前節の内容もあって、今週は練習中から雰囲気もあまり良くはなかったので、今日のゲームは大事だった。自分がまた入ることで、何とか流れを変えたかった」と話してくれた。高木監督も「今日の選手たちを見ても『戦える集団』になってきたのを感じた。草津戦はドローだったが、選手たちの中には負けたような雰囲気があって、今日はそれを払拭するようなゲームをしてくれた」と、選手一人ひとりの戦う気持ち、そしてその強さを称えた。
これで10試合に伸びた「不敗記録」を支えている最も大きなものは「気持ち」。勝ち続けることは難しい。が、その強い気持ちをシーズンを通して持ち続けることが、J1昇格に向けた近道なのかもしれない。
以上
2006.04.29 Reported by 浅野有香
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第12節 横浜FC vs 湘南 横浜FCレポート】今季初の神奈川ダービーは、横浜FCが勝点3を積み上げて上位をキープ。不敗神話は10試合に。(06.04.29)
- 開幕特集
- 開幕招待
- 国立招待
- J.LEAGUE ALL-STAR DAZN CUP
- 熱き一枚を手に入れろ
- ベイブレードコラボ
- 明治安田のJ活
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 移籍情報
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- NEXT GENERATION MATCH 2026
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE
















