5月3日(水) 2006 J1リーグ戦 第11節
清水 1 - 0 C大阪 (15:04/日本平/18,241人)
得点者:'71 マルキーニョス(清水)
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■特J!プレイヤー: マルキーニョス選手(清水)
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今季最多の入場者数(18,241人)を記録した日本平スタジアム。スタンドの9割方を埋めた清水サポーターにとっては、あと1、2回はゴールシーンを見たかったゲームだろう。だが、今の清水にとっては、「すっきりとはいかなかったが・・・」(長谷川監督)というぐらいの勝ち方が、今後のために良かったのかもしれない。
清水のスタメンは、出場停止の高木和、ケガの青山の2人に代わって、ベテランの斉藤とリーグ戦初出場の平岡がセンターバックに入ったが、それ以外はこれまで通りの不動のメンバー。対するC大阪は、塚田監督就任以来の4バックは変わらないが、今日は西澤、柿本の2トップに変更。さらに中盤をダイヤモンド型(トップ下に森島、右に山田、左に徳重、底に下村)に組み替えて、この試合に臨んだ。
立ち上がりは、C大阪も積極的に攻める姿勢を見せたが、時間が経つごとにホーム・清水のペースとなる中で、C大阪の手堅い守備が浮き彫りになってくる。両サイドバックの山崎とゼ・カルロスが攻め上がりを抑え、中盤の山田と徳重も守備の意識が高く、状況によっては3ボランチにも見えるような形で、清水が前にボールを入れてきたところに厳しくプレッシャーをかけた。
そのため清水は、主導権を握りながらも、なかなか決定的なチャンスは作れない。ただ、注目された新しいセンターバックのコンビはよく機能し、守備は安定していた。19歳の平岡は、持ち味であるヘディングの強さを存分に発揮して、ロングボールやクロスボールにしっかりと競り勝ち、セカンドボールも周囲の選手がよく拾って、C大阪につけいるスキを与えない。斉藤や山西のカバーや声を受けながら、公式戦2試合目とは思えないほど落ち着いてプレーした平岡は、90分間しっかりと長谷川監督の期待に応えた。
逆にC大阪の側から見れば、「前の2人と後ろとの間が空いてしまった」(西澤)ということもあって、持ち味である2列目からの飛び出しがあまり見られず、清水のDFラインを崩すことができなかった。
0-0のまま折り返した後半は、開始20秒ちょっとで枝村のアシストからマルキーニョスが押しこむが、これはオフサイドで幻のゴール。だが、清水はその後、2列目の兵働と藤本のサイドを入れ替え、攻撃のリズムに変化をつけてさらに押しこむ。C大阪はそれにもよく耐えていたが、後半15分に下村が判定への不満からもったいないイエローカードを受け、この試合2枚目で退場処分。ここまで中盤の底で非常に効いていた下村だっただけに、C大阪にとっては本当に痛い出来事だった。
その後は、清水がさらに押しこむ展開になるが、C大阪守備陣の集中力が高く、なかなかゴールは決まらない。CKが合計10本という数字(C大阪は2本)が、そうした展開を物語っているが、そのうちの1本がついにゴールに結びついた。
26分の藤本の右CKをファーサイドの斉藤が頭で折り返すと、中央のマルキーニョスがゴールに背を向けたままボレーシュートをゴール左に流し込む。マルキーニョスらしいワザありシュートが、清水に貴重な先制点をもたらした。
相手が10人で1点リードして終盤を迎えるという状況は、簡単なようでなかなか難しい。本来であれば、ホームらしく積極的に攻めに出て追加点を取りたい状況だろうが、「今日は何が何でも勝ち点3が欲しいゲームだった」と、長谷川監督は慎重な采配を見せる。C大阪が2列目からの飛び出しが恐い古橋を入れてきたのに対して、兵働に代えてDFの和田を中盤の右に投入するなど、C大阪のカウンターに細心の注意を払いながら戦った清水。結局、危なげなく最後まで守りきり、リーグ戦8試合ぶりの完封を達成。1-0でホーム3連勝を飾った。
敗れたC大阪は、守備面では手応えはつかめたものの、攻撃に関してはミスもやや目立ち、連携や精度を欠いた。このあたりには、まだチーム再建途上の苦しい部分が見える。
一方、とにかく欲しかった勝ち点3を手にした清水は、3日後の新潟戦にも勝って連勝でリーグ中断を迎えることが、現時点の最大のテーマ。その意味では、追加点が取れずにすっきりしない部分を残したことは、緊張感や貪欲さを保つ効果があるかもしれない。
以上
2006.05.03 Reported by 朝比奈 穣
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