5月3日(水) 2006 J2リーグ戦 第13節
湘南 2 - 0 神戸 (14:04/平塚/8,372人)
得点者:'44 外池大亮(湘南)、'76 加藤望(湘南)
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立ち上がり早々の得点によってこれまで幾度か勝利を手繰り寄せてきた神戸が最初のチャンスを迎えたのは、開始1分のことだった。ペナルティエリア右側で得た絶好のチャンスに、しかし三浦淳宏の放ったフリーキックはGK小林弘記の手に収まった。
その後、10分過ぎには朴康造が右サイドを駆け、その直後にも近藤祐介がゴール前に抜け出すが、いずれのシュートも小林が阻む。さらに左サイドを切り崩し、上げたクロスに走りこんだ朴のヘディングシュートも枠を捉えることができない。「チャンスを活かせないとこういう結果になる」神戸・バクスター監督がのちに振り返ったように、掴んだはずの主導権は次第に神戸の手から零れ落ちていった。
背景には湘南の積極的なディフェンスがある。加藤望や坂本紘司、横山聡らが前線から運動量豊富にプレッシャーを与え続けた。中盤の底はニヴァウドが締める。ボールを奪えばアジエルを経由し、あるいは横山が楔となり、シンプルに両サイドへと展開していく。ときには横山が裏を突く動きを見せる。フィニッシュの数では神戸に劣るものの、切り替え素早くゴールを目指すビルドアップが流れを引き寄せていった。
神戸が1分でフリーキックの機会を得たなら湘南は44分、鏡面のように同じくセットプレーのチャンスを迎える。記録上に残るシュートはここまで「0」だったが、佐藤悠介が送ったボールは、今季初スタメンを果たした外池大亮の頭に吸いつくように合わされ、前半終了間際の先制点を呼び込んだ。
神戸はこれまで、先制を許したゲームで白星がない。一方の湘南も、先制したあとの試合運びが課題のひとつだった。後半の戦い方は、課題を払拭するのか、あるいは上塗りしてしまうのか、両者にとって大事な45分間となった。神戸は前半の4−4−2から4−3−3にシステムを変更して反撃を目論み、湘南もまた追加点を目指す。軍配はホーム・湘南に上がった。
後半立ち上がりの神戸の猛攻を凌いだ湘南は75分、アジエルに代わり前線に入っていた梅田直哉がペナルティエリア内でファウルを誘う。エメルソン トーメの退場によって騒然とする中、加藤が落ち着いてPKを沈め、欲しかった追加点を奪った。10人となった神戸はその後、北本久仁衛のシュートなど追い縋るがゴールを割ることは叶わず、2−0で試合終了の笛を聴いた。
「チーム一丸となって戦い収めた勝利」試合後、上田監督は語った。ピッチに立った選手たちが導き出した手ごたえは大きい。「みんなが動き、集中していた」と松本昂聡が語った通り、特に守備面において、最後の粘り、諦めない一歩が相手の攻撃を削ぎ、流れを手繰り寄せたといえるだろう。梅田の怪我など選手のコンディション的な不安材料はまだ拭えないが、湘南が確かな手ごたえとともに第1クールを終えた。だが指揮官の表情に、安堵の色はない。「すぐに次の試合があるので、準備したい」昨シーズン、スタート直後に3連敗を喫し躓いた第2クールを、上田監督はすでに見据えていた。
以上
2006.05.03 Reported by 隈元大吾
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