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【ヤマザキナビスコカップ 鹿島 vs G大阪 レポート】アウェイゴール方式を知り尽くしたアウトゥオリ監督。ホームで無得点ながらもスコアレスドローは鹿島に有利。(06.06.05)

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6月4日(日) 2006 ヤマザキナビスコカップ
鹿島 0 - 0 G大阪 (19:00/カシマ/6,679人)
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■特J!プレイヤー: 深井 正樹選手(鹿島)
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2試合のゴール数が同じだった場合、アウェイで奪ったゴールが2倍の価値を持つことになるアウェイゴール方式。このルールの持つ意味が、硬直したまま終わったかのように見える試合に妙味を加えた。普段のリーグ戦であれば、ホームゲームなのにもかかわらず無得点のまま引き分けで終わったことは、鹿島にとって歓迎できる結果ではないだろう。しかし、今回は違う。アウェイのチームにゴールを奪われなかったということが特別な意味を持ったのだ。

監督会見で、両監督の見解は一致した。

「スコアレスドローというのはアドバンテージにならないので、スコア的に言えば危険な状態ですね」とG大阪の西野監督が言えば、鹿島のアウトゥオリ監督も「0−0というスコアというのは我々にとってはプラスの材料になります。アウェイゴールが適用されるわけですから、まず、失点してはいけないというプレッシャーを相手に与えました」と述べている。
G大阪がこの試合でゴールを奪えなかったため、鹿島は第2戦で1点でも奪えば引き分けに終わってもアウェイゴール数で勝るので準決勝進出が決まる。それに対し、G大阪は次の試合で勝利をあげない限り、準決勝進出はなくなった。

試合の序盤は、G大阪のペースだった。ファーストシュートはトップ下に入った二川からのスルーパスにマグノ・アウベスが反応したものだった。ただ、その後はボールを奪ったあとマグノ・アウベスにボールが出るものの、タイミングが合わないことが多くシュートまで至らなかった。
対する鹿島はキャプテンマークを付けた本山を中心に、徐々にポゼッション時間を長くすることでペースを掴む。両サイドバックが高い位置をキープすることでG大阪のサイドハーフを下がらせ、ボランチの青木剛と増田が積極的に動いてボールを呼び込むことでゲームをつくっていった。しかし、危険な仕掛けは少なく、好機と言えば5分過ぎに深井が右サイドからドリブルで切れ込みゴール外側を巻くようなシュートを放ったシーン、35分過ぎに新井場が左サイドから中央にドリブルで持ち込みながら右足でシュートした場面くらいで前半を終えた。

後半になるとG大阪の攻撃が活性化する。前半鳴りを潜めていた左サイドの家長が積極的に攻撃にあがるようになった。57分には鹿島のFKのこぼれ球をつないで左サイドから速攻を仕掛け、トップスピードで突破を仕掛けた家長がヒールパスでボールを残したところにマグノ・アウベスがフリーで走り込む絶好機をつくる。シュートは鹿島の小澤がセーブし得点は生まれなかったものの、硬直していた試合が動き出した。
60分、今度は鹿島がカウンターを繰り出す。G大阪陣に向けて転がったルーズボールに対して深井が素早く反応し青木良太との競り合いに。深井の勢いが増さった分、ボールは近くにいた本山の足下に収まり、本山から深井へ絶妙のスルーパスが出る。左サイドでシジクレイと1対1になりドリブルでかわすものの、内側に切れ込んだためシュートを右足で打たされてしまいゴールを大きく外れていった。

鹿島はその後、増田に代えてFWの田中康平を投入。野沢が1列下がり増田のポジションに入った。75分、その田中にチャンスが訪れる。左サイドで本山が起点をつくるとその脇を新井場が猛然と走り抜けた。その動きにG大阪の守備陣がつられたため、ペナルティエリアの前にスペースが出来た。そこにポジションを取っていた田中に本山からパスが出る。パスを受けた田中はトラップしてから反転すると、ゴール右隅を狙いシュートを放つ。しかし、シュートは惜しくもクロスバーを直撃しゴールにはならなかった。

G大阪は84分、前田に代えて播戸を投入し3−5−2から4−4−2に陣形を変更して攻勢に出るも、監督の意図がうまく伝わらなかったせいか各ポジションのバランスが悪く効果的な攻めにはつながらず、そのままゲームはスコアレスで終わった。

鹿島にとって無失点で試合を終えるのは3月25日のジェフ千葉戦以来となる。ここ最近、不甲斐ない試合が続いていただけに選手にとってもサポーターにとってもほっとしたというのが正直なところかもしれない。ただ、相手は攻撃力が自慢のG大阪。決定機をつくらせなかったことは自信なったはずだ。

G大阪にとって、第2戦ホームでの声援が逆にプレッシャーとなりかねない状況になった。アウトゥオリ監督と言えば、南米一を決めるリベルタドーレス杯を97年・05年と2度も獲得し、サンパウロFCを率いた05年にはトヨタカップでリバプールを破り世界一の座も獲得している。「アウェイゴール方式には慣れている」と豪語するだけあり、カップ戦の戦い方を熟知しているのは間違いない。西野監督がどういう采配で迎え撃つのか注目していきたい。


以上

2006.06.05 Reported by 田中滋
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