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【J2:第22節 仙台 vs 札幌 プレビュー】対照的な状況の両チームが激突。上り調子の札幌を、いつもと違う味付けの仙台が迎え撃つ。(06.06.16)

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6月17日(土)J2 第22節 仙台 vs 札幌(14:00KICK OFF/ユアスタ)
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-J2試合予想ゲーム!第22節は6/17(土)14:00締め切り!豪華賞品をGET!-
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ある選手の言葉を借りれば「気持ち悪い負け方をした」東京V戦から約1週間が過ぎた。その間仙台は、試合が組まれていなかった第21節の週末にファン感謝イベントを行った。悪天候にもかかわらず詰め掛けた4,700人(!)のサポーターとともに爆笑の中で過ごした3時間弱が、選手にとって良いリフレッシュになったのか。東京V戦の敗戦を選手たちは「済んだこと」と完全に消化できた様子。今度は笑いではなく勝利の歓声でユアスタを包むべく、黙々と準備を進めている。

とはいえ、気持ちはリフレッシュできても、カードや負傷のトラブルをなかったものにするのは、タイムマシーンにお願いでもしない限り不可能。今節は累積警告でロペスが、東京V戦での一発退場の影響で木谷と小針がそれぞれ出場停止(小針は2試合の出場停止)。さらに同試合中に白井が右足アキレス腱を断裂し、全治4ヶ月の重傷を負ってしまった。小針を除く3人は、これまで全試合スタメン出場を飾っていた主力中の主力。攻守の要をそれぞれ失ってしまい、手駒の面だけを考えれば明らかに仙台は非常事態である。

かといって、黙って手をこまねいているわけにはいかない。この一戦に向けて、動員できる戦士(「選手」の意byサンタナ監督)の顔ぶれを踏まえた上で、サンタナ監督は伝家の宝刀ともいえた4-3-2-1のシステムではなく、ダブルボランチの4-4-2で戦うことを決めた。

これには2つの意味があると考えられる。一つは、2トップの一角で起用が予想される萬代の特徴を活かすということ。上背に目を奪われがちだが、尊敬する選手が日本代表FW柳沢というだけあって、実はライン裏に抜け出すタイミング等、ボールを引き出す動きに非凡なものを持っている萬代。ならば1トップで張らせるのではなく、2トップシステムの中で比較的動きに自由を持たせたほうが、彼の特徴は活きる。さらに球出しのセンスに長けていたロペスが不在であることを思えば、代わりにパスを供給することになるであろう梁とチアゴ ネーヴィスにとっても、萬代がいれば球出しも容易になり心強いだろう。

最近は2トップといえば、試合中のシステム変更によるボルジェスとチアゴ ネーヴィスというコンビが多かったが、ボルジェス・萬代のコンビも第9節の横浜FC戦終盤など実戦で試されており、評価はなかなか高かった。一縷の期待を寄せるに十分なユニットではある。

一方、ダブルボランチのこのシステムは、レギュラーCBを二人欠く守備の面にも、もたらすものが大きい。仙台の守りといえば、木谷、白井の両CBに、3ボランチの中央を務める千葉が「第3のCB」、あるいは「前めのリベロ」と表現すべき動きで絡むという、少し変則の守りだった。
しかし今回、どちらかといえば標準的なシステムを布陣上は採ることで、これが共に今季初スタメンとなる渡辺、池田の両名も、余計な心配を抱えずに守備に没頭できるだろう。「札幌戦で結果を残してはじめて、いろいろ言えるようになる」とは池田のコメント。この想いは渡辺も一緒だろう。そう、この二人にとってピンチはチャンスなのだ。「今までどおりにはいかないが、自分は二人の特徴を引き出す役ができれば」と、二人の前に立つ千葉も「全面サポート」を約束している。まずは試合の立ち上がり、彼らがスムーズに試合に入っていけるかに注目したい。

対する札幌だが、こちらのチーム状況は、何から何まで今節の仙台と反対である。前節は久しぶりの4ゴールで11試合ぶりの白星を得た。さらに今節は、出場停止の加賀と鈴木が帰ってきて、布陣としても万全の体制で仙台に乗り込むことが出来る。前回の対戦(第13節)で、左のDFに入った加賀の再三のオーバーラップが仙台の守備を何度も脅かしていただけに、仙台としては嫌な男が復帰してきたと考えるか。

さらには2004年に仙台に在籍していた西谷が、ここ2戦で3ゴールと好調である。仙台時代から、どうしても守備に難があると思われていた西谷だが、第21節の徳島戦では左のウイングバックから、試合途中に左のウイングへとポジションを上げたことで、本来持っていた攻撃力がリミットオフ。猛威に晒された徳島のDFラインは、壊滅と呼ぶにふさわしい状況に陥った。

その西谷に対するのは菅井になるが、彼も攻撃力を売りに起用されている選手であり、兼ね備える得点力は相手ゴール前までたどり着いてこそのものである。目には目をではないが、この菅井の攻め上がりを西谷の攻撃力で封ができれば、札幌はかなり優位に試合を展開できるはずである。

最後にこの試合を通じた見所を一つ。札幌は元々、3バックの位置をかなり高めにとってのポゼッションサッカーが基本だが、今節、仙台のCBを務める二人もまた、DFラインの押し上げを好む選手である。思えば仙台の練習場にはいつも、「上げて、上げて!」という、渡辺のよく通る声が響いていた。

試合の展開によっていくらでも様子は変わるだろうが、互いに維持する高いラインを背景に、ミッドフィールドでのコンパクトな争いと、ラインの裏を果敢に取り合うスリリングな駆け引きが見られるかもしれない。それが叶えば、このゲームは凡戦にはならないはずである。

以上

2006.06.16 Reported by 佐々木聡
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