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【日本 vs ブラジル:プレビュー】ジーコジャパンの最終試合になるかもしれないブラジル戦。指揮官の荒療治で奇跡の1次リーグ突破を狙う!(06.06.22)

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■日本代表 2006 FIFAワールドカップTM グループF

2006年6月22日21:00(日本時間 23日04:00)/ドイツ・ドルトムント
日本代表 vs ブラジル代表
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「上へ行ける可能性が残されている限りは、髪の毛一本でもしがみついて全力を出したい」と、ジーコ監督は22日のブラジル戦(ドルトムント)への悲壮な決意を口にした。
1次リーグ突破の可能性はごくわずか。そんな逆境をはねのけるために、指揮官はかつてない策に打って出た。就任以来続けてきたメンバーと布陣の事前情報を封印。全てを隠して本番にのぞむことにしたのだ。

「今回はブラジル戦のシステムもメンバーも申し上げられない。まだ選手も知らない。彼らに確認したのは『初めてこういう形で事前に先発を伝えないから全員が90分間プレーするつもりで準備してくれ』と言ったこと。どうするか伝えるのは明日の晩になる」
そんな荒療治がジーコジャパン4年間のラストマッチになるかもしれない大一番で是と出るか非と出るか…。世紀の大一番がついに幕を開ける。

2006年ドイツワールドカップ1次リーグも終盤に突入。21日までに決勝トーナメント進出の10チームが出揃った。F組はブラジルがすでに通過を決めており、オーストラリアとクロアチアと日本が残る1枠を争っている。日本は勝ち点1・得失点差−2とかなり厳しい状況。クロアチアがオーストラリアを1−0で下した前提で、ブラジルに2点差以上の勝利を挙げれば辛うじて生き残れる。これは相当にハードルが高いが、もはや奇跡を信じて戦うしかない。

ブラジル戦に挑む日本はキャプテン・宮本恒靖(G大阪)が累積警告で出場停止。指揮官は「宮本の代役は坪井(慶介=浦和)だ」と明言した。が、他のスタメンは分からずじまい。オーストラリア戦(12日、カイザースラウテルン)とクロアチア戦(18日、ニュルンベルク)で不発だった柳沢敦(鹿島)と高原直泰(ハンブルガーSV)の入れ替えは示唆したものの、誰を使うのは不透明だ。

DF陣の陣容を考えると最終ラインは4枚が有力だ。となると、前は中盤4枚・FW2枚の形か、中盤3枚・FW3枚の超攻撃システムが考えられる。中田英寿(ボルトン)、中村俊輔(セルティック)の先発が確実で、クロアチア戦でいい動きを見せた稲本潤一(ウエストブロミッチ)のスタメンも濃厚だろうが、他は予想がつかない。巻誠一郎(千葉)を1トップに据えて玉田圭司(名古屋)と小笠原満男(鹿島)あるいは大黒将志(グルノーブル)をシャドウ的に置く形も考えられるし、小野伸二(浦和)を入れた黄金の中盤もありえる。全ては蓋を開けてみなければ分からないが、何かが起きる可能性も十分あるだけにワクワクする。

そんな日本にブラジルはこれまで通り4−4−2で挑んでくる。ブラジル人記者の情報によれば、温存されるのは右サイドのカフー(ACミラン)、ボランチのエメルソン(ユベントス)、FWアドリアーノ(インテル)くらい。残るロナウジーニョ(バルセロナ)やカカ(ACミラン)らは先発する見通し。カフーらの代役であるシシーニョ(レアル・マドリード)、ジウベルト・シルバ(アーセナル)、ロビーニョ(レアル・マドリード)にしても破壊力抜群。誰が出ても強さは変わらないだろう。

そんなブラジル相手にどうやって2点をもぎとるか。日本のテーマはこれに尽きる。「焦ってしまうとバランスを崩してカウンターでやられて全てが終わってしまう。とにかく自分たちのペースで攻撃をしかけて得点すること」と加地亮(G大阪)は話す。

彼の脳裏にはちょうど1年前のコンフェデレーションズカップ(ドイツ)での大健闘が焼き付いているのだろう。開始早々の「幻のゴール」が相手を本気にさせたのは間違いないだけに、今回も序盤から攻め込みたい。「立ち上がりをしのげばこっちの流れが出てくる」と宮本も強調していた。第一の勝負どころは「序盤の攻防」といえるだろう。

試合の主導権は世界王者・ブラジルが握るだろうが、分たちのリズムでプレーできる時間帯は必ずあるはず。そこで自分たちのサッカーができるかだ。「4−4−2なら中盤を大事にしながらボールを回すこと。全員でプレーしつつ個人のいいところを最大限に出すのがジーコのサッカーだ。この大会に入ってから中盤でボールを奪われるミスが多くてボールがうまく回っていない。コンフェデの時みたいなサッカーをやれればいい」と中村も前向きなイメージを膨らませた。

そして何より重要なのがフィニッシュ。得点が生まれなければ何も始まらない。最後のジョーカーになりうる巻も「2試合外から見ていてゴールへの気迫が足りなかった。自分ならゴールを狙う気持ちや執念を出せる。それなら誰にも負けない」と力強く発言。チャンスが回ってくれば泥臭さを前面に押し出す覚悟でいる。そういう闘争心を持った人間が出てくることで悪い流れは払拭できるに違いない。今回は夜21時開始で猛暑の影響はないだけに、90分間走りぬいてもらいたい。

日本サッカー史上、最もタレントの揃う今回のチームが大躍進する姿を多くのファンが待っていた。が、大会に入ってからは不完全燃焼が続いている。ブラジル戦も不本意な戦いに終始したら、ジーコジャパン4年間は無意味なものとして終わる。そんなことになったら、今後の日本に暗雲が漂うのは避けられないだろう。とにかくそうならないようように、闘志むき出しに戦ってほしい。誰もが納得できる気持ちのこもった戦いぶりで、何とか「奇跡」を起こしてほしい。日本中が強くそう祈っている。

以上

2006.06.22 Reported by 元川悦子
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