■日本代表 2006 FIFAワールドカップTM グループF
2006年6月22日21:00(日本時間 23日04:00)/ドイツ・ドルトムント
日本代表 1 - 4 ブラジル代表
得点者:'34 玉田 圭司(名古屋)、'46+ ロナウド(ブラジル)、'53 ジュニーニョ ペルナンブカーノ(ブラジル)、'59 ジウベルト(ブラジル)、'81 ロナウド(ブラジル)
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まさか3試合のうち2試合で先制しながら逆転され、3点以上を失って敗れるとは…。「ブラジルにはオーストラリアに感じない世界トップの質の高さがある。同じ3失点でもオーストラリア戦は自分たちがゲームをコントロールできなくてやられたけど、今回は違った」と宮本恒靖(G大阪)が弁明しても苦い結果は変わらない。22日のF組最終戦でブラジルに1−4で敗れた日本の最終成績は1分2敗の勝ち点1、得点2・失点7。最悪の結末でジーコジャパンの4年間は終焉を迎えることになった。
指揮官の今大会に向けたチーム作りは成功しなかった。選手起用は外れ、活躍が期待された中村俊輔(セルティック)や高原直泰(ハンブルガーSV)らは最後まで沈黙する。救いはブラジル戦で豪快な先制弾を叩き込んだ玉田圭司(名古屋)と、最後までピッチ上で戦い続けた中田英寿(ボルトン)くらい。あまりの悔しさに日ごろ、感情を表に出さない中田英はピッチ上で仰向けになり、人目をはばからず涙を流した。ドイツで日本サッカー界が受けたダメージはやはり大きいといわざるを得ない。未来に向け、建て直しと世代交代は急務だ。
12日の初戦・オーストラリア戦(カイザースラウテルン)と18日の第2戦・クロアチア戦(ニュルンベルク)を終えてわずかながら1次リーグ突破の可能性を残した日本。ブラジル戦(ドルトムント)で2点差以上の勝利を挙げ、クロアチアがオーストラリアを1点差で下せば、先への突破口が見えてくる。
わずかな望みを信じて最終戦を迎えたジーコ監督は、就任後初めて事前に手の内を明かさないという策を取った。21時のキックオフ1時間前に配られたメンバーリストに載った名は、GK川口能活(磐田)、DF加地亮(G大阪)、坪井慶介(浦和)、中澤佑二(横浜FM)、三都主アレサンドロ(浦和)、ボランチ・中田英、稲本潤一(ウエストブロミッチ)、2列目・中村、小笠原満男(鹿島)、FW巻誠一郎(千葉)、玉田だった。初先発となるFW2人には期待が集まった。
すでに突破を決めているブラジルはカフー(ACミラン)、ロベルト・カルロス(レアル・マドリッド)、アドリアーノ(インテル)ら数人を温存。ロナウジーニョ(バルセロナ)やカカ(ACミラン)、ロナウド(レアル・マドリッドは先発してきた。
世界最高の個人技術と創造性を誇るブラジル相手に2点差で勝つ…。日本が目指すものはシンプルだった。ブラジルは序盤から華麗なボール回しを披露。得点チャンスを作るが、体の重いロナウドがブレーキになり思うような展開にならない。チーム全体の状態もベストには程遠いようだった。
そんな王者に対し、日本は巻が体を張ってターゲットになる。小笠原や中田も積極的に動いて鋭いパスを披露。攻撃陣では中村だけが精彩を欠いたが、徐々に形を作れるようなってきた。そして前半34分。中盤で粘って左に流した稲本のボールを受けた三都主が中央にパス。ここに走りこんだ玉田が思い切り左足を振りぬいた。次の瞬間、ブラジルゴールが激しく揺れる。日本は待望の先制ゴールを挙げたのだ。「スタメンになったらやってやろうと思っていた」という玉田のプレーに日本は一気に勢いづくと見られた。
だが、ブラジルはここからが本番。攻撃に厚みを加え、ロナウジーニョやロビーニョ(レアル・マドリッド)らがゴール前を襲う。そして前半終了まであと10秒というところで、シシーニョ(レアル・マドリッド)の頭での折り返しにフリーになったロナウドが同点弾をゲットする。三都主の寄せが不十分だったことで、ロナウドにいいボールが出てしまった。これには前半を通じて健闘していた中澤も川口も対応しきれずじまい。日本は極めて痛い時間帯に追いつかれた。
こうなると流れは一気にブラジルに傾く。日本としては前半同様に再び耐えてカウンターで追加点を狙うしかない。が、ブラジルは中で点が取れないことからミドルシュート中心の攻めに切り替えてきた。これが成功し、53分には今大会初先発のジュニーニョベルナンブカノ(リヨン)が30mを超える距離からミドルを沈め、早くも勝ち越しに成功する。これに動揺した日本は相手に畳み掛けられる。
そして、6分後にはロナウジーニョのスルーパスを受け突破したジウベルト(ヘルタ・ベルリン)に勝負を決定付ける3点目を奪われる。短時間でのこの崩れ方はオーストラリア戦の再現のようだった。
98年フランス大会や2002年日韓大会の日本はこんな脆いチームではなかったはずだ。勝利にこだわりきれない選手の問題も大きいが、ジーコジャパンの4年間は無競争に近いチーム作りだった。その積み重ねが選手たちの強い気持ちを失わせたのかもしれない。
しかも、指揮官の采配も裏目に出た。不調の中村を残して、前半からチャンスに絡んでいた小笠原を交代。前線で起点になっていた巻も外して高原直泰(ハンブルガーSV)を使ったのだ。が、高原は2分も経たないうちに負傷退場。全てが悪い方へ悪い方へと進んでしまう。一方的にボールを回される日本は81分、ロナウドに致命的な4点目を取られ、ジ・エンド。ジーコジャパンの4年間はあっけなく幕を閉じた。
この大敗を選手の大半は比較的淡々と受け止めたが、中田英だけは違った。不甲斐ない結果に悔しさを隠しきれず、ピッチに仰向けになったまましばらく動けなかった。これだけ国際経験豊富な選手を揃えたチームゆえ、彼自身も2002年以上の結果を求めていたはず。しかし、残されたのはF組最下位という結果。中田英はこれをどうしても許すことができなかったのだろう。
実際、この大会の日本は空回りが多すぎた。体調不良やけが人の続出など、コンディショニングにミスがあったと指摘されても仕方ない状況だった。指揮官は戦い方の選択をたびたび失敗し、選手たちも持っている力の全てを出し切ることができない。「全ての力を出していれば1次リーグは突破できた。その自信はある」と宮本は話した。それだけに結果が悔やまれる。
不完全燃焼のまま終わったドイツ大会。これで1つの時代が幕を閉じる。ジーコジャパンの4年間は厳しく検証する必要があるだろう。その反省を踏まえて新たな代表強化を推し進めるべきだ。今の我々にできるのは、しっかりと将来を見据えていくことだ。
以上
2006.06.23 Reported by 元川悦子
J’s GOALニュース
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