6月24日(土) 2006 J2リーグ戦 第24節
徳島 0 - 2 愛媛 (14:04/鳴門/5,748人)
得点者:'8 森脇良太(愛媛)、'10 菅沼実(愛媛)
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心配していた悪夢が現実のものとして繰り返されてしまった。徳島、「四国ダービー」でまたしても敗戦。しかも、勝敗を分けることになった先制ゴールを愛媛に許した場面は、前回対戦の決勝点をVTRで見ているような錯覚に陥るほどそれに酷似した失点シーンであった。さらには決められた相手もその時と同じく愛媛のDF森脇…。我が目を疑いたくなるような光景とはこういうものなのかもしれない。
「四国ダービー」第2ラウンドへ臨むに当たって、徳島には何より前回対戦の時とは違うものが必要であった。それは、このダービーマッチという特別な戦いで勝利を目指す『強い気持ち』。メンタル面が大きく影響する普段以上に厳しい一戦だけに、それを持って戦うことこそが勝利を得る絶対条件になると思われていた。
もちろん、そのことは選手たちも十分に分かっていたはず。そして、第1ラウンドでの敗戦がその気持ちの差によって招かれた結果であることを認識し、同じ過ちを繰り返さないための準備はしていたはずであった。
しかし、いざ蓋を開けてみるとプレーにおいては全く物足りなさを感じた。試合開始直後こそ、積極的なプレスによって高い位置でボールを奪取し愛媛陣内へ押し込むが、8分に先制ゴールを許すとそれを境に勢いは明らかに失速。また、立て続けに奪われた追加点もそれに追い討ちをかけ、その後は試合の主導権を完全に愛媛へと渡してしまう。
まず、秋葉をセンターバックに配し落ち着きを得たと思われていた守備陣は2失点により混乱。たびたび裏を取られて危ない場面を招くだけでなく、いざボールを奪っても愛媛FW陣の執拗なチェイシングもありセーフティにつなぐだけの状態で、効果的なロングフィードやビルドアップ、積極的な攻撃参加はほとんど行えなかった。
また攻撃陣も勢いに欠ける。羽地のポストプレーから何とか突破口を見い出そうとするが、周囲のサポートの消極さや変化の乏しい攻めが目立ちほとんど好機は作れない。加えて『強い気持ち』を表す強引な仕掛けなどは皆無に等しく、打開の糸口さえ見つけられないまま時間を過ごしていった。惜しかった場面がクロスバーを叩いた羽地のシュートたった1本だったというのは本当に寂しい限りだ。
ただ、そんな徳島にあって、後半途中で投入された片岡だけはその『強い気持ち』を見せてくれたことを付け加えておきたい。ケガによる長期離脱を余儀なくされていたキャプテンは、ピッチに登場した直後から果敢なドリブル突破で幾度となく愛媛DFを慌てさせ、たびたび絶好の位置でのFKも獲得した。その姿はまさに、ダービーマッチでの戦い方をチームメイトに身をもって教えているようにさえ見えるものであった。
迷走する徳島は今回も『強い気持ち』を持って愛媛を上回ることができなかったと認めざるを得ないだろう。「今日は何を言っても言い訳になるので言うことは特にない。情けないの一言」という田中監督の言葉通り、非常に屈辱的ではあるが、選手たちはその厳しい現実を正面から受け入れなくてはならない。そして、その悔しさを糧として、次回対戦の時こそこの借りを必ず返すべく死に物狂いで戦うことが求められる。
気の早い話ではあるが、第37節(9/2)の「四国ダービー」第3ラウンドでの徳島の奮起に期待したい。
以上
2006.06.25 Reported by 松下英樹
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