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【J2:第26節 仙台 vs 神戸 レポート】共に持ち味を見せた雨中の一戦は、両GKの素晴らしいプレーも手伝ってスコアレスドロー。(06.07.09)

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7月8日(土) 2006 J2リーグ戦 第26節
仙台 0 - 0 神戸 (19:05/ユアスタ/16,476人)
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仙台の16人の中に、ボルジェスの名前がない。木曜日の非公開練習時から昨日まで、確かにチームと別メニューだったが、出場停止だった第11節の山形戦を除けば全ての試合でスタメン出場を飾っていた選手なだけに、てっきり本番は登場するかと思っていた。ところが、チームが選んだのは出場回避、完全な休養である。

とはいえ、前回の対決で、チームに望外ともいえる勝ち点3をもたらすゴールを決めたボルジェス欠場が、仙台としては穴埋めの出来ない損失かと言われれば、そうは思えなかった。実際、前回の対決でもボルジェスは、この試合が初登場であったエメルソン トーメの、ラグビー選手かと見間違うほどの屈強な体を活かしたマークに苦しみ、十八番である相手DFを背負ってからのプレーをまるでさせてもらえなかった経緯がある。

エメルソン トーメに対する際は、体同士正面から勝負を挑むのではなく、いかに動き回ってエメルソン トーメのマークを外すかを考えた方がよい。前回の『初遭遇』でそう感じたものだが、この点を、今節ボルジェスに代わってスタメンに名を連ねた萬代はむしろ得意としている。彼の方が、むしろ神戸の最終ラインに風穴を開ける上では適しているのでは・・・

このかすかな予感は、キックオフ直後から確信に変わった。元々、位置設定が高めの神戸DFラインが、裏への抜け出し方に多彩な引き出しを持っている萬代の動きに大きく揺さぶられると、さらに仙台の他の選手にチャンスが生まれ、13分にはスルーパスに抜け出したチアゴ ネーヴィスがGKもかわして決定機。この場面は、無人のゴールマウスに対して左足を振りぬいたチアゴのシュートがバーを越えゴールならずも、その後も中央に絞らざるを得なくなったDFラインを尻目に仙台は大きく左右にボールを揺さぶり、前半から多くの決定機を生み出した。

後半に入り、若干神戸が持ち直す。守備を意識するあまりか、強気にサイドで張り出すことが出来ずにポジションを下げ気味だった三浦、朴の両ウイングが、ハーフタイムでの修正もあり本来の位置へ。仙台のDFラインが神戸のそれとは対照的に、サイドを警戒するために広げられたところで、神戸は中へボールを入れて勝負、という形で、後半立ち上がりから仙台を脅かし始めた。

その上神戸は後半から、今日右SBに入っていた北本の攻め上がりが活性化し始める。北本が通る右を守るべき仙台の左サイドで、まず前めのロペスが中に絞っていたためスペースが空き、さらに左ボランチの磯崎も、後半に入り脅威を増し始めた朴と戦う村上を助けるためにどうしても低い位置での守備を強いられたことで、北本にとっては仙台のペナルティエリアまでの『花道』が出来た格好となった。54分にはこうしてエリア内に侵入した北本が、全くのノーチェックの状態で朴からパスを受け、最終的にシュートは池田に阻まれたものの、仙台に冷たい汗を流させる。

こうして両チーム共に、流れを掴む時間はあった一戦。後半の中ごろからは、両チームが攻撃に打って出たことでめまぐるしい展開となった。
しかし双方、ゴールだけは遠かった。共にシーズンの前半戦、強大な得点力で他チームを震え上がらせてきた両チームの対戦は、0‐1という最少得点に終わった前回対決に続き、今度はスコアレスドローという結末になった。

どちらかといえば、より悔しいのは仙台の方だろう。序盤のチャンスでも同じことが言えるが、後半残り15分からも決定機を連発しながらゴールならず、さらに81分、バクスター監督が明らかに「アウェイでの守備固め」として小森田を投入しながら、神戸の選手たちがゲームを『冷ます』ことが出来ずに、仙台にカウンターアタックを何度も許していたことを思うと、やはり勝ちきれなかったことは悔やまれる。

ただ、程度の度合いこそあれ、神戸も同じ心境であろうことは容易に推察できる。89分にはこちらもカウンタから右サイドの朴が独走した場面があり、上手くやれば前回対決のやられ方をそのままユアスタで再現するのも可能な状況があったが、このシーンは結局シュートまで持っていけずに終わってしまった。

とはいえ、両チームの選手とも様々な点に不満もあるだろうが、見ているこちらとしてはスペクタクルな場面が多い好ゲーム。仙台・ジョエル サンタナ監督が会見で語ったように、サポーターがネガティブな心境で帰路につくような試合ではなかったように思う。

なおこの試合では、仙台の高桑、神戸の荻と、両GKの健闘をたたえたい。

霧状の小雨が降り続く中、仙台はハイクロスとミドルシュートを多様してGKのミスを誘おうとし、神戸もFKで三浦とホルヴィが処理の難しいボールを何度も入れてきたが、双方のGK共にセーフティーファーストを忘れず、パンチングで危なげない処理を心がけ、ゲームを壊すような凡ミスを見せなかった。その上で特に荻は、抜群の反射神経で、数えただけで6本の決定機を凌ぎきった。13分のチアゴのシュートミスは、そんな荻へのご褒美が前払いでやってきたものなのかもしれない。

以上

2006.07.09 Reported by 佐々木聡
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