7月8日(土) 2006 J2リーグ戦 第26節
柏 2 - 1 横浜FC (19:05/柏の葉/10,738人)
得点者:'2 早川知伸(横浜FC)、'54 李忠成(柏)、'73 李忠成(柏)
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前日の七夕にちなんで『七夕デー』と称し、今日のゲーム開催を盛り上げていた試合前の柏の葉公園総合競技場。ゲートと駐車場の間の一角には、笹の葉も揺れる七夕飾りの短冊が風に靡いていた。柏のサポーターや選手らの願い事の書かれた短冊から一番多く見えた言葉は『J1昇格!』の文字。その『J1昇格』に現在最も近い2チーム、首位の柏と2位の横浜FCとの上位対決とあって、報道陣や観客の賑やかさからも注目度が見てとれた。そしてその期待に十分応えた「お客さんとして自分も観てみたかった(FW城)」という好ゲームだった。
週末のホーム戦では今季初のナイター。曇り空が徐々に暗くなり始め、昼間の蒸し暑さから、スタンドには強目に吹く風が初夏の夜の涼しさを感じる中、前節(vs山形戦)の「大変悔しい負け方をした(柏・石崎監督)記憶を断ち切りたいという柏サポーターと、前節まで2連戦ドローという結果に勝点3獲得への思いも強まる横浜FCサポーター。共に熱い熱い大声援となって響き渡った中でキックオフを迎えた。
第2クール最終節となる今節。勝利して、第3クールへ勢いづけたい両チーム。その思いが得点となって先に表われたのは、今日勝利すれば、首位に立てる横浜FCだった。FKを得た前半2分、MFアウグストのファーへのボールに、DF早川が鋭いヘディングでの先制ゴール。
「早い時間帯で得点出来て、我々のリズムでゲームが進んだ」と横浜FC・高木監督も振り返ったが、対する柏は「横浜FCはかなり引いた部分で3ラインの形(4−4−2で)を作ってくるのはわかっていた(柏・石崎監督)」上で3バックというフォーメションで臨み、その後もサイドを意識した中で何度かチャンスを作るが決定力まであと1歩という、拮抗した展開で0-1のままハーフタイムを迎えた。
「攻守の切替えを早くしていこう」と共通したコメントが両監督から出されて始まった後半。「1点先制されてどうしようと思ったが(DF岡山)」、「第1クールの時に3連敗した時は落ち込んでしまった(FW李忠成)」事をバネに「精神的に強くなった(DF小林祐三)」柏の選手達の気持ちが「ボールに対して止まってしまった(DF早川)」横浜FCを上回った。
「先制されると、どうしてもペースが掴めない」と前節試合後に反省していたFW李忠成だが、自身の書いた『七夕デー』の短冊の言葉「得点王!」に近づく2ゴールで柏が逆転した。
後半9分のゴールは、MFディエゴのドリブルから、右サイドでスタメンに入っていたDF小林亮が相手DFを抜いたゴール前からあげたクロスから。そのボールにMF平山がファーサイドで頭で中に折り返した球を押し込んだ。そして2点目は、後半28分、左ハムストリングスを痛め欠場していたMFリカルジーニョのスタメン復帰の喜びのこもったスルーパスを受け、GKと1対1になったところで冷静にふわりと放った見事なループシュートでの逆転ゴールを生んだ。
後半ロスタイムの3分まで集中力を切らさず、「心強いサポーターがいるから(DF岡山)」と一心同体で戦ったサポーターへの挨拶は、3戦ぶりの待望の瞬間である柏の勝利パフォーマンスへと続いた。『七夕デー』と共に今日は柏のチームスポンサーである『アフラックデー』でもあった為、サポーターからは「よ〜く考えよう♪」と「アフラック!」コールの大合唱がスタジアムに響き渡っっていた。アフラックのキャラクター「ナンバーワンダック」も見守っていた90分で、勝点5差に引き離し、第2クールを「ナンバーワンチーム」のまま締め括った。
一方勝点を落とした横浜FCだが、「悲観的な感情はもっていない」と高木監督も話したように「力の差は全く感じなかった(FW城)」戦いぶりだった。横浜FCの選手の負けはしたが晴れやかな表情からも、共に自信を掴み今後のターニングポイントとなる1戦だったことがうかがえる。
第3クールでの次の対戦は偶然にも再びクールの最終節と暫く時間が空く。その間各々今季のJ2を引っ張る、盛り上げる2チームである事を予感して、中3日でやってくる第3クール初戦も七夕の願い事『J1昇格』に向った気持ちのある戦いを期待させる夜だった。
以上
2006.07.09 Reported by 脇本カオル
J’s GOALニュース
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