7月12日(水)J2 第27節 札幌 vs 柏(19:00KICK OFF/札幌厚別)
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今季の過去2回の対戦はどちらも柏が2-1で勝利している。函館で対戦した11節(4/22)は、負傷者が重なって思うようなメンバーが組めないでいた柏に対し、札幌が攻守ともに圧倒。前半にフッキのファインゴールもあり、そのまま札幌が勝利するかと思われたが、ゲーム終盤に相手のミスを突いた柏がカウンターで見事に逆転勝利した。
日立柏サッカー場での18節は、エースのフッキを出場停止で欠いた札幌が攻撃の形をうまく作ることができず、かつて柏でプレーしていた砂川の見事なミドルシュートがあったものの、ゲーム序盤の鮮やかなカウンターと終盤のコーナーキックからの得点で柏が勝利を収めた。
この2試合を総括してみると、柏の試合巧者ぶりが印象に残る。実直なまでにボールを前へ運ぼうとする札幌に対し、柏は時間帯に応じてプレーのペースがしっかりとコントロールされていた。序盤と終盤に得点した日立柏サッカー場での試合はもちろんそうだし、函館での試合で得点した李忠成と鈴木将は、プレーをトータルで見た場合にはそれほど動きにキレを感じなかったが、チャンス時に見せたスピードと強引さ、そしてその精度は見事なものだった。チーム全体としても、個人としても力の入れどころをしっかりと嗅ぎ分けていると言ったところか。
また、前述したように最初の対戦ではメンバー構成に苦しんだ柏だったが、左サイドの小林亮を前半途中から右サイドの高い位置へ移したり、センターバックの岡山が負傷退場すると、それまでトップに近い位置でプレーしていた大谷に最終ラインをフォローさせるなど、手持ちの駒をうまくやりくりした石崎監督の采配も印象深かった。もちろんその采配すべてが当たったわけではないが、試合中のポジションチェンジにも冷静に対応し勝利に貢献した選手のタフさは立派。J2における柏のハイレベルさが十分に見て取れた2試合だったのである。
だが、そうした敗戦を2度したからこそ、札幌はこの試合への意欲を燃やす。「同じ相手に3回負けるわけにはいかない」とGK林が意気込む。もはやこの試合は相手の柏が首位だからとか、現在5位の札幌がJ1昇格に近づくためにといった理由で勝利を追いもとめる場ではなく、サッカー選手としてのプライドをかけて戦う場なのだろう。
そして前節、MF上里が負傷による長期離脱からついに復帰。左足からの鋭いキックが持ち味のこの選手は、大きなサイドチェンジができる攻撃のキーパーソン。復帰戦となった前節は「リハビリから復帰してきて、まだそんなに守備意識は高くないので出来としてはそんなに良くなかった」と柳下監督に課題を挙げられたが、低い弾道の鋭いパスは随所に見られた。今後の活躍に期待できそうだ。
両監督についても触れたい。
前節の横浜FC戦について柏・石崎監督は「相手が引いた部分で3ラインを作ってくるのはわかっていた。それにガップリと突っ込むのは自分的に面白くないので、3バックにした」と振り返る。緊張感の溢れる上位対決という場で、「面白さ」を理由のひとつとしてシステムに手をつけたのだ。
一方の札幌・柳下監督も「互いに攻め合う試合が面白い」と常に言う。「状況にもよるけど、守ってカウンターで勝つよりも、互いに攻め合う試合がしたい」とも。ストイックに結果を求めるのであれば、1点あるいは2点のリードがある場合にはリスクを冒さずゲームペースを落とすのがセオリーなはず。だが、柳下監督はそうした試合運びは好まない。余裕がある場合には絶対に追加点を要求するし、そうした中で危険な時間帯があったとしても「両ゴール前での攻防があって、面白い試合だった」と言ってのける。
キーワードは「面白さ」。柳下監督、石崎監督という独自のサッカー観を持った指導者が率いるチーム同士の対戦は、心地よい夏の夜風が吹く、札幌サポーターの聖地・札幌厚別公園競技場で行われる。
以上
2006.07.10 Reported by 斉藤宏則
J’s GOALニュース
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