7月12日(水)J2 第27節 山形 vs 愛媛(19:00KICK OFF/山形県)
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3-0と快勝した25節の柏戦に続き、前節・徳島戦でも4-1と大勝して6位に浮上した山形だが、いよいよ調子が上向いてきたと見るのは早計だろう。徳島戦の前半に得たものがあるとすれば、ここまでの好調さを支えてきた守備の安定感は約束されたものではなく、いつでも崩れるものだという戒めに他ならない。
徳島戦では、水しぶきが上がるピッチコンディションのなか、足元のボールを狙われすっかりペースを握られてしまった。失点シーンもルーズボールの競り合いに負け、シュートコースを空けた瞬間にミドルを打ち込まれたもの。ロングボールを蹴ると同時に押し上げる徳島の中盤にはセカンドボールを拾われ、「今シーズン最悪の出来」(樋口監督)というほどの劣勢に立たされた。1失点に終えたことと、セットプレーからレオナルドのゴールが生まれたことはラッキーだったが、展開によっては命取りになり兼ねない試合だった。
それでも、後半の3得点ではカウンターを含む攻撃の精度が高いことを十分に示すものとなった。2試合連続のレアンドロに加え、林が2得点したことはチームにとって好材料。右サイドバックの木村が今節は累積警告で出場停止となるが、財前と相性のいい右サイドハーフ臼井が出場停止明けで戻ってくれば、攻撃力はさらに高くなるだろう。
一方、第11節から続く2桁順位をなかなか脱却できないが、「アグレッシブさ」が成分のかなりの部分を占めている愛媛のプレーは、確実に幹の部分を太くしている。前節、4試合ぶりに先発復帰を果たした濱岡やダイレクトプレーへの意欲を見せる高萩など、特に中盤の躍動感は美しさを感じさせるものがある。相手のペナルティーエリア周辺で見せるスピーディーなボール回しも健在だ。ただし、前節・札幌戦では前半1分とロスタイムという大事な場面に失点するなど、試合運びで詰めの甘さが見られた。と同時に、1試合のなかで波の大きさも目立つ。ミスが多発する時間帯は少なくしなければならない。
ポジションでは、GK川本とDFライン、特にセンターバック2人との連係でヒヤリとするシーンが多く見られる。ここは対戦する山形もクロスボールやスルーパスでペナルティーエリア内の勝負を徹底して仕掛けてくることが予想されるため、警戒が必要だ。また、クロスの出どころへのプレスとラインコントロールに生じているタイミングのズレや、DFラインの前でサイドチェンジされた際のマークのズレなども気になるところ。出場停止の森脇が戻る以外に、前節からの大幅なメンバー変更はなさそうだが、中3日で札幌・山形のアウェイが続くという不利な条件下で、愛媛がどこまで修正してくるか注目される。
山形はゾーンの網を張って守り、精度の高い速攻で仕留めるのがここ最近の攻撃パターンになっている。柏や東京Vなど、攻めてくる相手を得意としているのも特長だ。試合の注目点は、その山形に対する愛媛の出方だろう。守備のバランスをなかなか崩さない山形から先制するには、愛媛の「らしさ」であるアグレッシブなスタイルは絶対条件。前線からのプレスで高い位置でボールを奪い、サイドバックの攻撃参加を絡めて攻めきりたい。その一方、それは前がかりの状態でカウンターを受けるというリスクを大きくするものでもある。先制されてからの逆転は難しいだけに、相手カウンターのリスクをどうとらえ、このジレンマにどう折り合いを付けて臨んでくるのか。あるいは、山形が隙をつくらない試合運びで押しきるのか。
今季の対戦成績はホーム山形の1勝1分け。中3日、「いよいよ」と言うには短い間隔で第3クールが幕を開ける。
以上
2006.07.11 Reported by 佐藤円
J’s GOALニュース
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