●AFC女子アジアカップ オーストラリア2006
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7月16日、AFC女子アジアカップオーストラリア2006（FIFA女子ワールドカップ中国2007の予選）が開幕した。会場はAFCに2006年から新たに加入したオーストラリアの南に位置するアデレード。9カ国が参加する今回、4カ国（日本、中国、べトナム、チャイニーズ・タイペイ）で構成されるA組と、5カ国（朝鮮民主主義人民共和国、韓国、オーストラリア、タイ、ミャンマー）で構成されるB組の2つの組に分かれてグループリーグを戦い、それぞれ勝ち抜いた2チームが決勝トーナメントに進むことになる。

日本は、まず19日（15時キックオフ・日本時間）にべトナムと対戦。続いて21日にチャイニーズタイペイ、さらに23日には中国との対戦が待っている。いずれも中1日で3試合を戦い抜く。

6日間（7/4〜7/9）の国内キャンプを終え、その3日後の7月12日に日本を出発、翌13日の午後に開催地のアデレードに到着したなでしこジャパン。季節は日本と真逆の冬とあり、選手たちもやはり寒さには驚いたそうだ。ちなみに、中国が14日、チャイニーズタイペイとべトナムは17日に到着しており、グループ内ではいち早く日本が現地に到着したことになる。「寒い気候に慣れるためにということもあり、早めに現地に入りたい」と、その狙いを語った大橋監督。

さて、今回日本が属したA組だが、4カ国の力関係がはっきりしている。中国と日本がその実力では他の2カ国に大きく差をつけているといっていいだろう。まず、日本の初戦の相手となるベトナムだが、アテネオリンピック予選の初戦、駒沢競技場での対戦で7−0と快勝したことは記憶に新しい。世界レベルで見た際には体格差を指摘される日本ではあるが、その日本に比べてもかなり小柄な選手が多いのがベトナムだ。体の差だけでなく力の差が大きく試合に出ることが予想される。まずは、快勝でスタートを切りたいところだ。

続いて2戦目のチャイニーズ・タイペイは、大橋監督が就任して初の相手（2004年12月8日親善試合・西が丘）で、11−0で圧勝している。ここ10年を振り返っても7戦中6勝1敗の成績だ。他の対戦との兼ね合いも必要にはなってくるが、ここを2連勝して、いち早く決勝トーナメント進出を決めたいところ（中国が同じく2連勝をすることを考えると、第2戦で決勝トーナメント進出の2チームが決まる可能性も大きい）。

この最初の2戦は、「勝つ」という最大の目的のほかにも、第3戦、更には決勝トーナメントにむけての「チーム作り」という点においても重要な試合。ここからは、これまでの2戦に比べると一気に厳しく、激しい試合になることが予想されるからだ。「現地に入ってから初戦までの練習期間と最初の2戦も含めて、中国戦とさらにはその先の決勝トーナメントに向けてチームを作っていきたい」と語った大橋監督。ポイントとしては、いい準備をして第3戦の中国戦に勝ち、A組1位で決勝トーナメントに進むか否かがひとつあげられる。B組から勝ち上がってくる可能性の高い、オーストラリア、韓国、北朝鮮といった国のどこと決勝トーナメントの初戦であたるのか（1位ならB組の2位と、2位ならB組の1位とあたる）…というところに関わってくるわけだ。

間もなく「なでしこジャパン」のワールドカップ行きをかけた戦いが始まろうとしている。「早く試合がしたい」と話すのは澤。まずは19日、快勝でいい波に乗りたい。

以上

2006.07.18 Reported by　日々野真理
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★AFC女子アジアカップ オーストラリア2006
【グループ分け】
グループA：中国、日本、ベトナム、チャイニーズ・タイペイ
グループB：朝鮮民主主義人民共和国、韓国、オーストラリア、タイ、ミャンマー

【なでしこジャパン試合スケジュール】
7月19日（水）14：00　vsベトナム女子代表
7月21日（金）16：00　vsチャイニーズタイペイ女子代表
7月23日（日）14：00　vs中国女子代表
7月27日（木）16：00　Aグループ 1位 対 Bグループ2位
　　　　　　　　19：00　Bグループ 1位 対 Aグループ2位
7月30日（日）12：00　3/4位決定戦
　　　　　　　　15：00 決勝戦
※会場：Hindmarsh Stadium

★AFC女子アジアカップ オーストラリア2006　なでしこジャパンメンバーは【こちら】
★なでしこジャパン永里優季選手、安藤梢選手のインタビューを掲載中。