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【J1:第14節 F東京 vs 鹿島 レポート】シュート19本の積極攻撃も実らず。ホームのF東京が試合巧者の鹿島に逆転負け。(06.07.23)

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7月22日(土) 2006 J1リーグ戦 第14節
F東京 2 - 4 鹿島 (18:06/松本/17,070人)
得点者:'33 ルーカス(F東京)、'44 小笠原満男(鹿島)、'47 内田篤人(鹿島)、'59 ルーカス(F東京)、'74 大岩剛(鹿島)、'89 深井正樹(鹿島)
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序盤から積極的な攻めでゲームを支配し、ルーカスのミドルシュートで先制した時、F東京の選手たちは勝利への手ごたえを感じたに違いない。しかし「ずる賢さがアントラーズの特徴」と今野が指摘する通り、鹿島のイザという時の試合巧者ぶりで流れを変えられてしまう。前半終了間際の小笠原のヘッドで追いつかれ、後半開始早々の内田のミドルシュートでリードを許す。それでも再び意地を見せたF東京だったが、最後は大岩のゴールで勝負を決められた。終わってみれば2−4の大敗。「ここ一番理想に近いサッカーができた」と復帰2戦目の石川は前向きに話したが、守備面など修正すべき点はまだ多い。

長野・松本で開催された22日のJ1第13節、F東京対鹿島戦。大雨で前夜まで中央高速道路が通行止めになるなど、天候が心配されたこの試合だったが、当日の現地は気持ちのいい青空が広がった。日中の気温は30度を超えたが、キックオフ時は25度前後まで下がり、まずまずのコンディションとなった。

19日のJ1再開ゲームで福岡に0−0で引き分け、そのまま松本に乗り込んだF東京。前節は雨の影響もあってシュート7本に終わっただけに、ガーロ監督の目指すより攻撃的なサッカーを実践したい。この日は前節と同じ3バック。しかし最終ラインの右は増嶋ではなく、徳永を下げる形にした。そして右アウトサイドに石川、左アウトサイドに鈴木を置き、ボランチに今野と伊野波、2列目にルーカスと梶山、そして1トップに馬場を入れるという3−4−2−1の変則的な布陣を採ったのだ。

一方の鹿島は出場停止のフェルナンドの穴をいかに埋めるかが大きなテーマだった。3連敗中のアウトゥオリ監督としては攻撃面の活性化を図りたかったのだろう。今回は青木の1ボランチにして、2列目に小笠原、本山、ファビオ・サントスを並べる4−1−3−2の積極布陣で勝負に行った。

キックオフから果敢に仕掛けたいホームのF東京。しかし開始6分に鈴木が負傷退場を余儀なくされてしまう。指揮官は三浦文丈を起用し、伊野波を左に回したが、やはりスピードとドリブル突破力を持つ鈴木の離脱は痛かった。これで彼らの攻撃は右の石川一辺倒になってしまう。その石川だが10ヶ月ぶりに復帰し2試合目とは思えないキレを見せつける。対面の新井場にたびたび1対1の勝負をしかけ、シュートまで持っていった。それでも絶対的な決定機をつかみきれなかったが、33分のルーカスのミドルシュートが嫌な空気を払拭する。このコースはさすがのGK曽ケ端も止められない。彼らは幸先のいい1点をモノにした。

連戦の疲れからか、本来のポゼッションが影を潜めていた鹿島。相手の厳しいマンマークに遭って中盤も落ち着きを欠いていたが、ベテランの揃うチームだけに肝心なところで勝負強さを出せる。その象徴だったのが前半ロスタイムの小笠原のヘッドによる同点弾。右の内田からのクロスにファーサイドで合わせた得点はチームを確実に救った。「この失点は絶対にやっちゃいけなかった」と今野も悔やむしかなかった。

これで本来の集中力を取り戻した鹿島。後半開始と同時に柳沢に代えて野沢を入れたことで、さらに流れがよくなった。そして開始2分で内田が目の覚めるようなシュートで2点目をゲット。一気に主導権を握った。

F東京は茂庭が相手にボールを渡すなど全体にミスが目立ち始める。それでもガーロ監督はリチェーリを起用し、馬場を中盤に下げるなど、何とか修正を図ろうとする。そして59分のルーカスの2度目のミドルシュートが入り、もう一度リズムを引き寄せられるかと思われた。が、若いチームは詰めの甘さがどうしても出てしまう。前半から飛ばしすぎたことも災いし、伊野波や梶山は明らかに運動量が落ち、しばしばピッチ上で集中力を欠いたように見受けられた。

そんな相手のスキを鹿島は決して見逃さなかった。明暗を分けたのは74分のセットプレーの場面。野沢の右CKにタイミングよく飛びこんだのが大岩だった。「なぜか茂庭が自分へのマークを外してくれた。大樹(岩政)がおとりになってくれたんで、自分はフリーでヘディングシュートを打てた」と話すベテランDFは満面の笑みを浮かべた。さらに鹿島は終了間際の89分に途中出場の深井がダメ押しの4点目を挙げる。「この日の失点は全て自分たちのミスからだった」とガーロ監督も肩を落とした。F東京にしてみれば、シュート19本を放ち、試合の主導権を何度か握りながらの逆転負けということで、悔しさはひとしおだ。「集中しなきゃいけない時間帯に集中できないのが問題。誰かが悪いとチーム全体の流れが悪くなる」と今野もチームの課題をハッキリと口にする。順位も暫定12位。彼らは苦しい状況に追い込まれた。

それでも、目指すべき攻撃サッカーを取り戻しつつあることは収穫。選手たちも「今日の内容はまずまず。これを続けていくことが大事」と口を揃えていた。課題の守りを修正しつつ自分たちのサッカーを貫いていけば、近いうちに結果はついてくるはずだ。

鹿島の方は連敗を3でストップさせたことで、指揮官も選手も安堵の表情をのぞかせた。「内容は悪かったけど、最低限の結果を確保した」と岩政も話した。彼らも依然として失点をゼロにできない問題点を抱えているが、攻撃の方はリズムが出てきた。控え選手が活躍。順位も暫定4位になるなど、チーム状態も上向いている。このまま7月の残り2戦で確実に勝ち点を積み重ねたい。

以上

2006.07.22 Reported by 元川悦子
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