7月23日(日) 2006 J1リーグ戦 第14節
横浜FM 0 - 0 福岡 (19:05/日産ス/19,223人)
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梅雨の谷間、週末の2日間は曇天が続いていた横浜地方だが、試合開始2時間ほど前から小雨が降りはじめた。キックオフ後はほとんど止んでいたものの、雨水を含んだピッチの上は相当に蒸し暑かったはず。公式記録では「気温24.8度、湿度84%」。だが、ボールポゼッションで上回った横浜FMのみならず、シュート数に反比例して、スリリングなチャンスで沸かせた福岡も、エネルギッシュに走り通した90分だった。しかし、勝利だけを信じて声をからし続けた両チームのサポーターには、不満の残るスコアレスドロー。
横浜FMは第10節以来、福岡も第9節を最後に勝利に恵まれていない。いずれも、いい形はつくるものの、最後の決め手に欠ける展開が続く。守備には定評がある両チーム。問題は決定力。横浜FMは前節(清水戦)、今シーズン最少のシュート数「6」。一方の福岡は、川勝監督に代わって、『奪ったらすぐに攻撃に転じる』サッカーを目指す。前節(FC東京戦)は雨中の泥試合ということもあり、0−0に終わっている。
この試合、DF中澤をケガで欠く横浜FMは、久々の4バックを採用。中盤はボランチのマグロン、河合を底に、吉田、清水を2トップの下に置く布陣をとった。このシステムの意図は「マルケスがまだ本調子ではない」(岡田監督)からというもの。実際、試合が始まると、中盤の4人が流動的に動き回り、次々とチャンスに絡んでいった。10分、吉田の右からのクロスに久保のヘッドもジャストミートしない。15分、吉田が強烈なグラウンダーシュートをはなつも、GK水谷に弾き出される。対する福岡も29分、古賀が左から上げたクロスにバロンのヘッド。これはワクを外して、クリアされる。
25分以降は両チームとも、攻守の切り替えが早くなるが、チャンスの量では横浜FM。33分、吉田のワンタッチリターンを受けて、抜け出した田中隼が低いクロスを入れるが、飛び込んだ清水が、ほんの一瞬合わなかった。36分には決定的なチャンス。マルケスのミドルシュートをGKが弾き、これが逆サイドにいた久保のもとへ!しかし左足のボレーで狙うも、これが空を切る。さらに、後ろからドゥトラがダイレクトで打ち抜いたが、GKが弾き出してしまった。
福岡はシュートまでなかなか行けず(前半は2本)、唯一沸かせたシーンはロスタイム。左サイドの古賀からクロスを受けたアレックスが、ジャンピングボレー。GK榎本達が弾き返したが、さらに中村北斗もボレーでネットを揺らした。しかし、判定はオフサイド。
ヒヤリとさせられた横浜FMだが、後半もゲームを支配し続ける。50分、ドゥトラのFKはニアへ。久保、マルケスの頭をわずかに超え、清水も飛び込むが一瞬合わなかった。福岡は60分、久藤に代えて入った飯尾が、右サイドで古賀から受けて低いクロス。バロンが飛び込むが、わずかに足の先を抜けた。横浜FMも久保に代え狩野を、マルケスに代えハーフナーマイクを投入するが、流れを変えられない。福岡は後半もシュート2本だったが、その中でも光ったのは中村北斗。81分、右から切れ込むと相手を次々かわしてシュートを放つが、GK榎本達が長身を伸ばしてかき出した。結局、このままタイムアップ。だが、最後は岡田、川勝両監督ともにテクニカルエリアに立ちっ放し。タフなゲームだった。
試合後、「(福岡に)あれだけ必死で守られると、最後に一人かわすなど、ひと工夫ないと得点は生まれない」と岡田監督。MF吉田も「自分が持ったとき、もう少し当てるところがあればよかった」と、あと一歩の詰めの甘さを実感していた。一方の川勝監督は「(横浜FMの)クロスに対しては、ポジショニングもマーキングもよかったが、やりたかったのはゴールを奪うこと」。自分たちのサッカーを貫いても、結果が伴わなければ、浮上のきっかけにはならない。再開以来、ともにまだ無得点の両チームにとって、何よりの良薬はゴール以外にない。
以上
2006.07.24 Reported by 近藤泰秀(インサイド)
J’s GOALニュース
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